皆様、こんばんは。
今宵は以前あたしがブログを始めた頃に書いた記事を、
リバイバルして、あれよこれよと書き加えて、
ぜひ改めて皆様に知って頂きたい、伝説の演技をご紹介したいのよ。
そう、それは現役最後の2002年の長野で開催された世界フィギュア、、、
あたしね、今でも
フィギュア界のお手本といえば、マリニナ姐さんこと、
タチアナ・マリニナ(ウズベキスタン)
をまず思い浮かべるほど、基本に忠実なスケーターだったのよ。
あの辛口解説で有名な佐藤有香が、
ジャンプのお手本のような方です!と大絶賛するほどでね。
高さがあり、きっちり跳び上がってから回転をし、しっかり回りきってから降りてくるのよ。
プレロテとは無縁よね~
そうそうプレロテについては今度詳しくお話したいのよ。
トリプルルッツは今でも彼女を超えるスケーターはいないぐらい、
エッジの使い分けも明確でね、
有香のお墨付き、ISUの教科書があったら手本で載せてもいいんじゃないかしら?
いっそのこと、
マリニナ姐さんがジャッジになってもらいたいわ!
って何度思ったことか。
1998年NHK杯のフリー「アラジン」は本当に美しかったわ。
振付も手と首の動きでコミカルにアラビアンナイトな雰囲気を表現していて、
ベテランならではの風格も醸し出して、すごくよかったのよ。
ぜひ佐藤有香の解説に耳を傾けてお聴きになって頂戴!
あたしが今でも鮮明に覚えているのは、
2002年に長野で行われた世界選手権のフリー
「ヴァイオリン協奏曲第5番」
彼女、ちょうどこの大会前に行われたソルトレークシティ五輪で体調不良からフリーを棄権していたのよ。
だからあたし、姐さんが世界選手権に復帰してくれることがすごく嬉しくて。
マリニナ姐さんのこの演技はね、見ることができないって直視できない方々も多いの。
それでもこの演技を最後に引退していったマリニナ姐さん、
マリニナ姐さん最後の伝説の演技をあたしは語らずにはいられないのよ。
得意としていたルッツで転倒。
まだ本調子ではなかったのよ。
氷にブレードが引っかかって不運の転倒。
ヴァイオリンの悲しみの旋律と合い重なって、
リンクに悲壮感が漂うのよ。
ジャンプ要素をすべて転倒、オーバーターンで失敗。
明らかにおかしいと思ったのよ。
スケーターにとってジャンプがひとつも決まらないことがどれだけ、プレッシャーになって、
押しつぶされそうな気持ちになるか。
いつ演技を中断してもおかしくない、そんな状態だったのよ。
輝かしい実績も今まで数々も手にしながら、
ここまでズタボロに打ちのめされたような演技内容に苦しかったでしょう、やめてしまいたかったでしょう。
それでもマリニナ姐さんが棄権しなかったのは、
長野の観客の皆様の温かい拍手による声援だったのよ!
どんなにジャンプが決まらなかろうが、客席の皆様はマリニナ姐さんを励ます拍手をやめなかった。
あたしTVの前でね、もう涙ボロボロでね。
最後のジャンプ、ダブルアクセル!
普通だったら、この流れなら絶対に失敗する跳び方だったのよ。
でもね、奇跡が起きたのよ!!!
見事に降り立って、最後のジャンプを唯一成功させたのよ。
間違いなく、観客の声援が彼女を最後の最後で、勇気を奮い立たせたのよね。
あたし思わず、TV越しに「姐さん!!!」って叫んでしまったのよ。
姐さんの嬉しそうな表情!
あたし、今までのどの演技よりも輝いて見えたのよ。
神ががっていたダブルアクセルだったわ。
この大会を最後に姐さんは引退したわ。
姐さんはこの時から、
あたしの中で「伝説」になったのよ!!!
フィギュアスケートってね、リンクの中で様々な奇跡が絶えず起きているのよね。
全部ノーミスに越したことはないけど、
それだけじゃないのよ。成功したとか失敗したとか、
どんな高得点だろうと低かろうとさ、
見ている人の心に響くか響かないかが一番大事なんじゃないかしら?
あたしがフィギュアを最も好きなのは「心」なのよね。
ぜひ皆様、この動画をご覧になってほしいのよ。
そして観客の声援がどれだけ姐さんに滑る力になっているか、見てほしい。
あたしにとってマリニナ姐さんは、
フィギュアを何故好きかという原点なのかもしれないわ。
心に響く演技、一体これからどれだけめぐり逢うことができるか楽しみだわね。
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View Comments
おはようございます
これは……この数分間に オネエ様の言う通りいろいろなことが起きるから よく頑張ったね…という拍手しか表しようがないですよね。本当はこれで引退はしたくなかったかも知れない。もう一度笑顔で終わりたかったかも。またそれを思うと泣けるんですが…気持ちを込めて演技してくれましたね。アスリートを見ながら どうしても自分を投影しちゃうことがあり 自分だったらとても無理!(根性無しなので)って思うところを 皆さん 血反吐はくほどの頑張りを心を見せてくれる。その先には涙と感動しかないですよね。近いところではゴルフの石川遼君が久々に優勝したのは泣けた!
人気の頂点からドン底に。よく這い上がって来ました。やはりまわりにはいつも変わらず応援したファンがいる。その声援はすごく有難いパワーになったでしょう。遼君も泣いていました。フィギュアとは違いますが その状況を見た時に 私もアスリートに力となるような応援しなくちゃって思いました!
>あじさい様
マリニナ姐さん、もっともっと見ていたかった、
フィギュアの教科書、お手本のような選手でした。
そうですよね、フィギュアスケートってまさに自分を重ねて
選手に想いを託してしまうときってありますよね。
だからいつまで経ってもフィギュア好きがやめられないのですね笑
たぶん初めてコメントします。ヒロといいます。マリニナ選手より綺麗なジャンプを跳ぶ選手は未だにいませんよね。完璧なアウトサイドのルッツにターンの直後に跳ぶ理に適ったフリップ、エッジを擦らずに跳ぶサルコウも綺麗であそこまでトゥジャンプとエッジジャンプをどちらも綺麗に跳べるのは本当に凄かったです。ちょっと今の4回転時代に入ろうとしてる状況ではマリニナ選手やブッテルスカヤ選手、荒川選手のように円熟した頃にピークを迎えるのは難しいかもしれないですね。。
>ヒロ様
ヒロさん、はじめまして、
オネエサロンにようこそお越しくださいました!
わたしも同感です。マリニナは本当に教科書のようにお手本なジャンプ。
いまのスケーターにも参考にしてほしいし、フィギュアファンの方にもぜひ
知ってほしいレジェンドのひろちです。
ブッテルスカヤ姐さんも素敵ですよね、ただキスクラスルーしてしまうほど、
気性は激しいですけれども笑
初めてコメントします。
最後のダブルアクセル決まったあとの表情が、本当にフィギュアスケートが好きなんだな、という想いで溢れているように感じました。
ジャンプミスなんてきっとどうでも良くて、誰かの心に残る、記憶に残る、そんな演技だったように思います。
息子さんがイリア・マリニン選手なんですよね。
マリニナ選手の面影をなんだか感じました。