浅田真央はリチュアルダンスで、
ショート、フリーを通して同じ曲の中にも、
「黒」と「赤」の異なった演技を通して、ひとつの物語を完結させたのよね。
そしてこの現役ラストシーズンになった、
「チェロスイート」を語らずして浅田真央の素晴らしい現役時代を振り返ることはできないのよ!
初めてあたしが、チェロスイートを見た時、
浅田真央史上最高傑作のエキシビジョンに間違いないわ!
と唸ってしまったのよ。
皆様の真央のエキシビジョンの一番もぜひ教えて頂戴ね。
チェロスイートといえば、
バッハ作曲のチェロ一本のみで演じる、無伴奏チェロ組曲のことを言うのよね。
バロックとは17〜18世紀のヨーロッパの時代の音楽のことで、
ルイ14世が大の踊り好きでね、
舞踏会、バレエなど踊りが出来るものは出世し、できないものは地方に左遷されるという笑、
なんともワガママで贅沢すぎる宮廷ライフを送っていたのよね。
あたし、休み無しで仕事も放棄して一日中、踊りの教室に通うわ笑
見染められて派手な宮廷ライフでやりたい放題したいもの笑!
やだ、また話がそれてしまうわ~
このチェロ一本のバッハの原曲のままに、浅田真央はどう演じるの!?
と思っていたらスーッとこのバロックドレスのお衣装と品格ある佇まい。
彼女から漂うのはまさに女王の威厳と品格。一瞬で、17世紀とやらの宮廷に引き込まれたわ!
見る方々によって様々な解釈や感想はあると思うけど、
あたしが見た率直な感想はチェロという一本のブレない音の中に、
今までの浅田真央のすべての技術やブレない生き様が、ギュッと詰め込まれ、そこに芸術性がバッハの曲そのものと重なって、まるで宝物のような世界だなって思ったのよ。
ローリー・ニコル振り付けで浅田真央に託して、表現したかった世界って、
きっと今までに見たこともないような丘に登って、そこからこんな景色もあるんだよっていう
新しい境地とどこか懐かしくてフィギュアスケートの芸術性そのものが溢れているかのよう。
バレエの要素がふんだんに盛り込まれていてね、
このターンの連続は、カメラワーク、グッドジョブ!
照明の照らす光がまるで、屈折したフィギュア界の闇を照らす一筋の光明のようだわ。
読者様からカメラワーク全体の話を記事で取り上げてほしいとご依頼をお受けしたので、
今度じっくりとお話させて頂きたいと思うわ。
ターンの連続は天井カメラからのアングルでも欲を言うと見たかったわよね。
より空間の広がりの中で社交界の広い宮廷で舞い踊っているかのような臨場感を感じるからね。
申し訳ないけれども(別に申し訳なくもないわね笑)、
このバッハのチェロスイートを滑りこなせるのは浅田真央以外、誰もいないわね。
厳密に言うと、シニアデビューした年の真央でも無理だったに違いないわ。
この時だからこそなのよ!
他のスケーターが滑ったら、ただのお遊戯に見えてしまうでしょう。
確かな技術があるから、チェロのバッハの音にしっかりハマることができるし、
彼女の持つ外見だけでなく、美しい内面を持ち、
様々な経験を積んできて、喜びも悲しみもすべて受け止めてきたからこそ成しえる表現力!
すべてが重なり合った奇跡のチェロスイートよ!
あたしにはチェロ一本の音が不思議とひとつに聴こえないのよ。
耳が遠くなったんじゃない!?とか突っ込みしないでよ笑
今のジャンプ技術主流な若年化していく、フィギュアスケート界において、
確かな技術を持った上で様々な経験を積み、そこに裏打ちされた表現力こそが、一番の魅力であり個性であり、フィギュアの原点であるという
一番大事なことを浅田真央とローリー・ニコルは宝物としてこの演技に残していったんだと思うのよ。
あたしのボキャブラリーではもうここまでが限界よ。
書いていて脳みそ爆発しそうだわ笑
View Comments
(・o・)Σ(゚Д゚)真央ちゃんにピッタリ「あたり」プログラムです(^^♪(^^)v
>ローイ様
演じる時が来たるべくして出逢えたプロですね。
オネエさま
真央ちゃんのエキシビションですか。どれも大好き‼️初めて生で見た真央ちゃんのプログラムは「ジュピター」でした。3F3Lo見せてくれましたよ。そして「メリーポピンズ」「スマイル」そしてジャズの…題名忘れました(アステアの)。そして、チェロ・スイートはサンクスツアーでみることができました。チェロ・スイートは別格でした。現役最後のエキシビションにふさわしいものと感じました。アイスショーでこれからも長く滑り続けてほしいです。最後に、個人的にエキシビションNo.1は、メリーポピンズですこのプログラムは、見た人を幸せにしてくれます。まさに浅田真央の魅力大爆発です。そんなに真央ちゃんが好きでない人もこれをみたらきっと好きになる、そんなプログラムだと思いました。
>菜々様
菜々さん、ジュピターからの多数の演目を生観戦されたのですね!
素敵です☆
チェロスイートはこれまでの集大成のようなものですものね。
わたしもメリーポピンズはいつも元気をもらっていますし、あのお衣装はかわいいですよね。
映画の時のお衣装の時よりも白に赤の現役時代のお衣装の方が好きです!
チェロ・スイート
何度見てもびっくりのプログラムです
そして極上・・
こんなのアリ!?
>ジゼル様
言葉にできない、、、だからこそ極上ですよね!
称賛する言葉が見つかりませんもの。
真央ちゃんのチェロ スイート もはや伝説!
ただの顔芸やちょっとしたポーズだけで「表現力」なんて言う実況や解説が度々あったこと、残念でなりません。
確固たる基礎・磨き抜かれた技術がなければ「表現」にはいたらない、伝わらない。
彼女のプログラムはどれも大好きなんだけど、観ていると胸いっぱいになり、目が潤んでしまってクリアな視界で観れない事が唯一の悲しみだわ!笑
真央ちゃんにフィギュアスケートをしてくれていてありがとうと伝えたいです。
>Nozi様
仰る通りです。
確かな技術がなければチェロスイートは滑りきることすらできないと
思います。目が潤んでしまうのよくわかります!彼女ほど感情移入してしまう
スケーターはおりません。
オネエさま チェロスイート、ありがとうございます。
読んでいて胸がいっぱいになりました。
フィギアと言う言葉がぴったり、バッハの曲と、スケーティングの美しさ…
真央ちゃんとニコルさんが、何故このプログラムを作り上げたのか、どんなお話や練習をしたのか知りたいなと思いました。
>おばちゃん様
フィギュア現役生活が残り少ない事をわかってのふたりの渾身のプロ
だったはずですよね。シンプルな曲に見えて、いままでのすべての技術と表現を
詰め込んだ真央にしかできない最後にして最高のプロでした!
オネエ様 皆さまの声の通り とても素敵なプログラムですね。
時々音を消してフィギュアを見る時があるんですが それでも素晴らしいプログラムは メロディが聞こえてくるようなんです(え?幻聴ではないですよ…笑) 冒頭のコンパルソリーみたいなところ 私も上から見てみたい。
古典的な曲ではありますが ローリーさんの振り付けで斬新にも感じられて 何回も見たくなりますね。
>あじさい様
音を消しても聞こえてくるのは真央自身から曲が流れだすような
錯覚ですよね?わたしもあるんです!
コンパルソリーを大事にしたプロでもありましたから、ぜひ様々な角度から見たかったなあと。
このプログラムは、真央の極上詰め合わせセットと呼んでもいいくらいですよね〜(ウットリ
スケーティングや身のこなしの美しさがなければ成立しないプロですよね。
この時の衣装も好きですが、もう一つのほうの衣装も大好きです。(Youtubeには上がっていないかな?)
こういう神プロを呼ぶのも本人の資質あってこそですからね。
この優雅さ、神々しさ。
ルイ14世以下貴族全員、ひれ伏すわ。
>TonTon様
真央の演技で宮廷の舞踏会へ誘われた気分だわ。
わたしこの演技終わると、必ずロイヤルコペンハーゲンの食器で
ダージリンティー頂きたくなるんです笑 オホホホホ!
おねえ様ななこ☆です。
真央ちゃんのチェロスイート♡
おねえ様の解説があて 今一度観たら また私の知らない奥深いチェロスイートでした。
あの気品高いゴールドの衣装☆ 17世紀の舞踏館での舞い☆ まさに…。
あの時 そして 今… 真央ちゃんが舞っているようです。
おねえ様のブログで再び真央ちゃんのチェロスイートが蘇った気がして 幸せな気分です。
>ななこ☆様
ホント優雅で気高い舞いですよね~。
わたし宝塚が好きなのでベルサイユの薔薇とか最近でいうとバスティーユの恋人たちなどの
華やかな世界に誘われるようなんです。
良い作品の演技はいつ見ても色褪せることはありませんよね。
オネェさまこんばんは。
チェロスイートは真央さんの誇りだと思うんです。
長年磨いてきた技術をひとつの作品として残しておきたかったんじゃないのかな。
だからサンクスツアーでもこのプログラムだけは完全版を披露しています。
真央さんのEXには名作が多いですね、どれも凝っていて試合並みの体力を必要としただろうと思います。私が好きなのは「カプリース」「バラード1番」「ポル・ウナ・カベサ」2016年のTHEICEでのペアプロ「ボレロ」もすばらしかったです。
>meiling様
真央の誇り、まさしく後世に残したい名プロですね。
EXはどれも素晴らしく、わくわく元気をもらえるものもあるし、
ジュピターのような透明感、壮大感を感じるものまで幅広いですよね。
おはようございます…朝一番に見てみたくなりました。シンプルな曲の中に、ホント〜にシンプルな動き。無駄のない…あの、年末に観たギエムのフィギュア版じゃないか?って位、ホントにシンプルな動き^_^わかりやすくて…逆に難しい(*_*)
>ローイ様
シンプルな動きに見せてしまう浅田真央の技術に脱帽ですね。
彼女はあのチェロ一本の旋律に複雑かつ今まで得てきた技術をすべて集結させた
難解なものをすべて盛り込んでいますよ。