早稲田大学人間科学部eスクールのパンフレットでの、羽生結弦のロングインタビュー。
今回ご紹介するのは「羽生結弦の集中力を高める時間の使い方」。勉強がどのように自分のためになっているのかを見極め、
集中力を高めていく為に工夫しているのか?普段私たちの生活の中でもヒントとなるような話がたくさん出てくるわよ。
西村:時間コントロールの中で、勉強時間はどのように捻出していたんですか?
羽生:多くの科目を一度に履修することはできませんでした。科目によってはすごく時間がかかるので「この日だけは、できるところまでやる」と決めて集中してやっていました。一度に二つのことが考えられないタイプなので、頭を使うときは目いっぱいスケートに集中する、ということをすごく意識してやっていたと思います。
例えば、この日は勉強だけ、この日はスケートだけといった具合に。僕は集中力が高いのですが長続きするタイプではないので、集中力の高さをどう勉強に生かすか、集中力を高めるために他の時間をどう有効に使うかを工夫していました。勉強はすごく労力を使うものだと思います。そしてその労力が果たして自分のためになっているかを見極めることが大切です。ただ無為な時間を過ごすだけなら、それは人生において何の意味もないものになってしまうという怖さが常に自分の中にありました。だから、学ぶのであれば集中して自分のものに、自分の血肉にしたいという気持ちでした。
競技とレポートの締め切りが重なって追い込まれることもありましたが、だからこそ集中できたとも言えます。人間は、直感的に逃げることを考える生物だと思うので、逆に逃げられない状況になると本能的に深い集中状態に入れるものと考えています。
「その労力が果たして自分のためになっているかを見極めることが大切です。ただ無為な時間を過ごすだけなら、それは人生において何の意味もないものになってしまう」
自分の学生時代を振り返ると、勉強を仕方なくしていたことばかりが思い出されるわ汗
卒業する為だけに、ただ日々を過ごしていたし、そのくせあれもこれもと手を出そうとしていたかしらね。
社会人になっても、なんとなくが続いてきて、本当に何か自分のやりたいことを考えるようになったのは、ここ数年のような気がするわ。
羽生結弦が昨年8月のリモートインタビューの時にも、
「練習する時間が少なくなってしまったからこそ、勉強にすごい集中できていて自分の論文を完成させられたことが、一番動いたことかなって思います」
スケートと勉強をしっかり分けて集中していたことがよくわかるわよね。
でもその勉強でさえも、スケートに繋がっていくのだから、しっかりとすべてが「自分のため」になっているのよね。
人間は、直感的に逃げることを考える生物だと思うので、逆に逃げられない状況になると本能的に深い集中状態に入れるものと考えています。
ひえー!核心をつくような言葉!!!
ズブズブと刺さりまくるわよ~。
これって学生時代のテストの一夜漬けのこと?って一瞬考えてしまった自分が恥ずかしいわ。
逃げられない状況になるというのは、目標を持って自分を追い込むということ、覚悟を決めることだと思うのよね。
だからこそ、本能的に深い集中状態に入れる。
これ早速、日々の生活の中で実践してみなきゃって、背筋がピン!となったわ。
スケートだけでなく、人間としても見習うべきことが多くあり、いつも彼の言葉には普段生活していく上でのヒントが隠されているのよね。
☆合わせてお読み頂きたい
古臭い体質が阻害してるのよ!ISUはジャッジの客観性を30%と認識も - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
いつもブログランキングバナーでの応援クリック、心から感謝しております。
日々の励みになっています!
View Comments
「人間は、直感的に逃げることを考える生物だと思うので、逆に逃げられない状況になると本能的に深い集中状態に入れるものと考えています」
オネエさま、詳細なインタビューのご紹介ありがとうございます。本当に羽生さんには良い意味で驚かされることが多いですね。天才と言われる人は、生来の直感で動くような印象が強いのですけれど、羽生さんは綿密に作戦を練り計算した上で行動している。
私も恥ずかしながら「逃げられない状況」で「本能的に深い集中状態に入れ」たのは学生時代の一夜漬け、のみかも!!でも大抵の人は、そんなものではないですか?(願望)
羽生さんは若いのに、全く浮わついていない。徹頭徹尾フィギュアスケートに身を捧げている。五輪2連覇でメガスター、苦しい練習など放り出し、今すぐにでも楽に多額の収入を得ることだって出来る。なのに、それをしない。自身の人生にとって最も大事なものは何か、目的を達する為には何をすべきかがハッキリ見えていて、しかもそのすべきことを実践している。
敬服するしかない精神力ですよね。今のジャッジシステムに失望してはいても、決して逃げたりもしないし。新たな道を作ろうと、日々自分が出来ることをしている、そんな風に感じました。応援あるのみ、です。
追伸
プーさんのハニーハント、残念ながら絵本が閉じてか開いてたか、まーったく記憶にありません!やっと乗れた時には疲れ果てていて、それこそ「集中力」が切れてました(笑) シンドバッド並みにスイスイ乗れたら、もっと通うんですけど!
>agatha56様
羽生結弦のインタビュー記事、一字一句逃したくなくて何回かに分けてご紹介しています。
わたしも直感で動くことが多いので、集中力を高めようと意識することも普段そんなになく、、、汗
彼の言葉は本当に勉強になりますし、少しでも普段の生活にその心意気だけでも取り入れてみようかという気にさせられます。
確かにコロナ前の長い待ち時間を考えると、最後はね~。
シンドバッドはシーで一番好きなアトラクションです!前半の嵐のシーンで水がかかるところが苦手ですけど笑
オネエ様おはようございます。毎日の暑さとオリンピックのテレビ観戦で、すっかり疲れてしまった私に、ゆづ様の言葉は、ささります!人間は、直感的に逃げる動物!なんか文章的に凄い!確かに人間は、楽な方へ、楽な方へ、逃げます!私は、毎日歩いています。3日坊主には、なったことがありません!どちらかと言うと、自分を追い詰めてしまうタイプ。でも、いつも、楽な方へ行きたい自分はいます。ゆづ様を応援して10年あまり、いつも、気づき、勇気、感動をもらってます。もらいっぱなしだなあ!ゆづ様頑張れ!
>もみじ様
もみじさん、こんばんは!
毎日暑い日が続きますが、体調は大丈夫でしょうか?
すごい、毎日歩いているのですね。私はいま膝を少し痛めているので、
人が少なくなった夜に自転車で少し散歩がてら運動をしています。