フィンランディア杯女子フリーが終わり、なんとワリエワがフリー174.31点、総合249.21点と2つの世界記録更新で逆転優勝!
2位のトゥクタミシェワはほぼノーミス演技で3A2本を決めるも、技術点ではワリエワと約24点もの差が。
もはやクワドがあるかないかで、表彰台や世界記録が決まってしまうと言っても過言ではないわね。
【女子総合順位表】
総合第1位 ワリエワ
【プロトコル】
ワリエワがシニアデビューにして、フリー174.31点、総合249.24点と歴代世界最高得点を見事に更新したわね!
今季シニアデビューとは思えないぐらい、前からシニアで活躍しているイメージしか湧かないんだけど笑
3本の4回転ジャンプはいずれも素晴らしかったし、コンボで17.50点、オイラーで19.06点叩き出すってすごいわ!
最後は珍しくガッツポーズも見れたし、笑顔で終われたのは何より。
J5ジャッジだけが、他のジャッジと比べると、ステップ・スピンにおいてもやや渋めね。
そしてまた衣装を替えてきたわね!「赤」のインパクトは確かに強いけど、
彼女のまだあどけなさのも残る表情とミスマッチのような気も。
あたしはテストスケートで見せた衣装の方が好きだわ。皆様はどうかしら?
それにしても「ボレロ」って本当に難しい曲よね。
「ボレロ」のあらすじ
一人の踊り子が、舞台で足慣らしをしている。やがて興が乗ってきて、振りが大きくなってくる。最初はそっぽを向いていた客たちも、次第に踊りに目を向け、最後には一緒に踊り出す。
演技の中で表現力を徐々に大きくして、クライマックスに向けて盛り上がっていくのが「ボレロ」。
常にやらなきゃいけない要素がいっぱいあるから、ワリエワのめまぐるしい振付の中に、盛り上がる沸点を見つけるのが難しいのよ。
クワド凄いなあとは思うけれど、徐々に湧き上がるような、演技全体を通して伝わってくる感動がほしいのよ、ボレロには。
彼女にはもっと合うような曲があると思うのだけど、これもエテリ陣営の作戦があってこそなのかしら?
2つの世界記録更新は、フィギュア界に衝撃が走ったと思うわ!まだグランプリ前なのに。
もはや彼女に勝てるの、クワド5本装備のトゥルソワしかいないんじゃない?
総合第2位 トゥクタミシェワ
【プロトコル】
最後のループは堪えたものの、ほぼノーミスの演技3A2本でワリエワを追えるかと考えながら見ていたけれど、
クワドなしでは技術点が届かない。現行ルールではもう仕方がないのよ。
冒頭の3Aは「クオーター」判定だったのね。
それでもシーズン序盤でここまでの演技が出来ることは、彼女の並大抵じゃない努力の賜物でしょうね。
何よりも彼女自身が演技を楽しんでいるようで、観客を盛り上げるのがすごく上手い!
演技構成点どうかしら?と気になっていたけれど、9点台が並び、フリー全体でトップ!
昨季の世界フィギュアより確実に上昇しているわね。
総じて彼女の評価が上がったと捉えていいかしらね。彼女の演技はホントに見ているこちらも楽しかったわ!
総合第3位 コストルナヤ
【プロトコル】
冒頭の3Aステップアウト(so)に続き、次のルッツまでもsoしてしまうとはコス美ならぬ珍しいミスだわ。最後のルッツはREPで減点。
コス美には期待値が高いからこそ思うのだけど、ジャンプ以前にグレイ氏の「ビバルディ」の振付の良さが、あたしには感じられないのよね。
ステップにしてもそう。
彼女の最大の魅力って、その自信から来る優雅さや気品溢れる演技なのよね。
まだプログラムを通して自信を持つところまでは辿り着いていないだろうし、
ショートを含めてエロスと同じように3A3本決めないと、ワリエワ、トゥルソワらのクワド勢と競えなくなる。
今回エロスがほぼノーミスの会心の演技を見せても(コンボ構成再考の余地はあるけれど)、
3A転倒でもクワド3本のワリエワには、技術点で全く歯が立たなかった。
コストルナヤがもつ世界最高総合得点247.59点を、今回ワリエワが「+1.65点」上回り、249.24点で世界記録更新。
クワドなくてもその「差」を埋めることができるのでは?と思うかもしれないけれど、
ワリエワもトゥルソワもショートで3Aを入れてきているし、ショートでのアドバンテージが取りにくくなってきている。
そう考えると、いまの女子フィギュアは、もはやクワドジャンプがあるかないかで、表彰台や世界記録が決まってしまうと言っても過言ではないわね。
「芸術性」で競い合うのも、また見たいわ。
アジアンオープン
10月13日~17日
主な出場選手
男子:佐藤駿、鍵山優真、ボーヤンジン(中国)
女子:坂本花織、三原舞依
ブダペストトロフィー
10月14日~17日
主な出場選手
女子(ロシア):コストルナヤ、シェルバコワ、カルーセル麻紀(サモ江)、フロミフ
男子:マッテオ(イタリア)、アリエフ(ロシア)
今週は北京五輪テストスケートである「アジアンオープン」に日本選手が、
そしてブダペスト杯では、再びコストルナヤとシェルバコワが激突と、なんだかロシア女子は毎週五輪代表争いが行われているようだわ。
詳しいタイムスケジュールなどは追々お伝えしていくわね。
それでは、今週もどうか素敵なフィギュアライフを!
☆合わせてお読み頂きたい
すごく面白い!まさかのショート結果でワリエワ抑えて首位に立ったのは? - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
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View Comments
おはようございますオネエ様。
私正直納得いかないです。ワリエワは3本確実に決めたということは素直におめでとう、と思います。でもあのジャンプは好きではないです。
前にトゥルソワはプレロテしまくっていて嫌い、という意見をここではないところで見かけましたが、ワリエワの方が正直どこでトウをついているのかわからない謎ジャンプでは?スケーティングも昨日はそこまで綺麗とは思えませんでした。
朝っぱらから愚痴を言ってしまい、申し訳ないです。
>琴子様
琴子さん、こんばんは。
ジャンプを正しく判定すべきなのが、ジャッジですからね。
プレロテがロシア選手には多いですが、減点にはなっていないという現状ルールですね汗
オネエ様、速報ありがとうございます。
実は私、ワリエワの演技を見ながらウトウトしてしまったんですよ…オネエ様の言う「めまぐるしい振付の中に、盛り上がる沸点を見つけるのが難しい」まさにそれ!本来は芸術的なスケーターなのに…4回転ジャンプに集中するために曲表現を省くのはエテリ組の作戦なのかも?とすら思えてしまいました。
コストルナヤはちゃんと全盛期に戻っているのか?が気になって目が覚め、エロスは会場を巻き込んだノリの良さで目が覚めました。エロスはエテリ組的な器用さはないけれど、会場の一体感がパフォーマンス、コンポジション、インタープリテンションの点数に反映されたのでしょうかね。人間性が溢れ出ていて、本当にオリンピックに行ってほしいと思いました!
>敏感汗様
敏感汗さん、こんばんは。
ボレロって難しいですよね。エテリの集大成とも言えるすべてをつぎ込んだあまり、
どう見ても慌ただしく終わってしまう印象です。彼女は才能もありますし、表現することにも長けていると思います。
そこを活かせるようなISUのルール作りがほしいですね。
オネエさま おはようございます
まだグランプリ前⁉︎でしたね。
バンバン跳んでバシっと脚上げ、見事なスピンを堪能する間もない感がありますが、最後のジャン♫で金よ(エテリ)攻めのボレロ、ちょっと忙しすぎでね〜
ほんとシニアデビューだって忘れてました笑
コス美はアクセル絶対で固かったし、振付自体がやっぱ薄味じゃないですか?
エロスは後半バテるかと思いきや、生き生きと汗も光ってました。ウルっときちゃった。
今はクワドで勝つ流れですが、今後踏切の厳格化やルールがどうなるのかな‥‥
例えばですがバコ美の4lz に加点4位とか変だもん、特に女子は綺麗なスパイラルとか華麗な3-3でも見応えもあると思うんですけどね〜
>おばちゃん様
おばちゃんさん、こんばんは。
コス美の振付薄味ですね。よく考えて見たらグレイしも、
あれだけのトップ選手全員の個性を引き出す振付と言うこと自体難しいんじゃないでしょうか?
ショートでブルースというのもわたしいまいち理解できなくて。楽曲もそうですけど、振付って大事ですよね。
オネエ様
カミラのボレロ 凄く良くなっていると思います。
ボリショイ プリマドンナからも教えを請い レベルアップしているような
衣装も これは好みです。あと3か月で仕上げをして3Aも着氷できるようになれば 無敵ではないでしょうか?スケカナで梨花ちゃんが 圧倒されなければ良いですが・・
普通にやっていては30点差が つく状態ですよねえ。
コス美 やはり2019の滑りには戻れない気がしてきました。体のコントロールが上手くできず小さなミスが連発ですねえ。残念です。
ロシアは 順当にいけばカミラ シェルバコワ トゥルソワが代表になる気がします。ここへなんとか梨花ちゃん 食い込めるように頑張ってほしいです・・
>kk様
kkさん、こんばんは。
衣装ですが、3度目の変更ですけれど今後もまた変わるかもしれないと
インタで答えていました!
シーズン初戦、ましてやシニアでデビューでここまでスコアが出てしまうと
他の選手にとっては脅威でしょうね。
ザギトワの「ドンキホーテ」・ワリエワの「ボレロ」、クラシック路線でオリンピック金メダル連覇を狙うエテリ組のエゴですよね。グレイヘンガウス振付師の「今シーズンはワリエワのボレロを世界の人達に見てもらいたい」というインタビュー動画もありました。子供にあんな難しいプロを強要するなんて間違っています。
クワドやジャンプのコンボを入れないと勝てないのは分かりますが、振付が多すぎて見ていると疲れます。詰め込み過ぎです。
いつの日かアイスショーで高難度ジャンプなしのボレロを見てみたいです。氷上のバレリーナらしい美しいスピンとスパイラルをスローテンポの演技で、が夢です。
今大会の優勝で、スケカナのショートで最終組に入れると思うので良かったです。
挨拶を忘れていました。オネエ様 おはようございます。
>ペドロ様
こんばんは!ご丁寧にありがとうございます!
エゴ、という言葉に強くうなづいてしまいました。
この子ならやれるかもしれない、そう思いたい気持ちもわかるのですが、それを選手に押し付けるのはおかしいですよね。
しかもワリエワに全くあっていないという…
>ペドロ様
確かに詰め込みすぎで、本人もあのボレロの曲についていくだけでも大変だと思います。
これはエテリ方式の問題だけでなく、そうなってしまう今のルールにも問題があるのではないでしょうか?
ボレロはミスがあるだけで、曲全体の印象や流れが変わってしまう恐れもある難しい曲ですね。
私もペドロさんの意見に激しく同意です。
いかにもThe・エテリというプログラムで、かつての生徒同様に
筋力に頼り過ぎたスケーティングに要素をギチギチ詰め込み過ぎて、
ただでさえ忙しない印象を見る側に与えているのに、ワリエのボレロは
悪い部分が宇宙の果てまで突き抜けていますよ。
4回転だって思いっきり下回りだし、ルッツはエラー。
プレロ無しで飛べるジリナはケガしたし。
個人的に良かったのは、エロスと調子は落としているけどコス美でした。
フィン杯が見どころだったのは、ダンスでした。
シゼロンはセクシャリティーをオープンにしてから開放感満載じゃないですか♪
隠さないで堂々と、あっぱれ!
>ゆきっちょ様
エロスはノリノリで会場の心を掴んでいましたよね!
わたしも見ていて楽しい気持ちになりました。
割と難しい顔をしてみてしまう方なので、競技でも楽しめるって嬉しいですよね。
金メダル獲らせるためなら、プログラムのバランスなんてお構いなくジャンプを全部演技後半にぶち込むエテリです。選手に出来る技術があるのなら勿体なくて外せやしません。押し寿司のようにギューギュー詰め込むんです。(ワリエワはやれることが多いから一層詰め込みになる)
つまり点取り虫のプログラムなんですよね。オネェ様の仰るとおり、詰め込みたいならそれに合う曲を用意しないと世界観が崩れます。
玉乗りの少女を見たときから、北京はこの子が金だと直感しました。ワリエワは好きですし、シニアデビューしたばかりの15才なんです。
でも彼女のボレロを見た後、たまらなくなってサラエボの伝説のボレロを見に行ってしまいました。37年も前のトービルディーンは少しも色あせることなく感嘆と感動をくれました。
>てんこ盛りパフェ様
パフェさん、こんばんは。
本人もできるレベルが高いので、エテリが期待を込めての構成というのは
理解できます。ただそれがボレロなのか?というと疑問なところですね。
わたしもサラエボに飛んだ一人です笑
オネエさま、こんにちは!
オネエさまのリンクのおかげで生で観られました!まずは、ありがとうございました…!!!
リーザが楽しそうに滑ってくれて嬉しかったです!!(彼女はエモーショナルに踊れるからこそ、気持ちがノってるときとそうでもないときがわかりやすいですよね)
最終2位が取れたのも嬉しかったけど、点差の現実はつらかったです。
ワリエワはショートの3A失敗しているので、ノーミスならもっと点が乗りますね。
確かにボレロは上手くなっているけど、この振付は、正直ワリエワという素材が勿体ないな…と思ってしまいます。
せっかく素晴らしいフォルムが作れる子なんだから、時間に追われてチャカチャカさせず、もっと余裕を持って美しさを見せつけてほしいのです。
今回のコス美もですが、曲と振りが本人の味方をしてくれてる感じがしないです。
2人とも表現力があるのは確かなので、自分が選曲担当なら、それぞれ何を滑ってもらいたいだろう?と想像して楽しんでます笑
>みゃほ様
みゃほさん、こんばんは。
こちらこそ、コメントいつもありがとうございます!
得点差を見ると、やはりクワドの壁が厚いですよね。
今回ワリエワはコストルナヤの総合点世界記録を1.6点上回りましたが、
今後その差はどんどん開いていくような気がします。
オネエ様こんにちは。
私もコストルナヤのビバルディ、振り付けがしっくり来ません。
昨シーズン、彼女のロシアカップファイナルSPのビバルディの方が美しいと感じるのは私だけ?衣装も…最後のコンボで失敗してしまいましたが、あれを復活させてほしい!プルシェンコプロデュースなので、まあ可能性ゼロですが泣
リーザのフリーは楽しくて格好良くて大好きです。
あまりにもノリノリなので、頭のお固い審査員がどう思うかちょっと心配だったのですが、PCSも高評価されてるようで良かったです!
>さといも様
さといもさん、こんばんは!
コメントどうもありがとうございます。
振り付けしっくりこないのが、もどかしいですよね。彼女の完璧な音ハメこそが
大きな魅力のひとつですし。リーザは最後までエンターテイナーでしたね♪
オネエ様 そろそろご就寝なさったかと思ったらまた記事がアップされてる…、目の下クマできてませんでしょうか…(^^;)
そしてまた動画を拝見させて頂きました。ありがとうございますm(__)m
オネエ様 皆様それぞれの感想に頷く事ばかりです。
そうですね…私の中で点数・点差は無かった事にしますw
ワリエワ・コストルナヤ・トクタミシェワ3人それぞれざっくりですが好きですね。
ワリエワは五輪までどれだけタイマーに打ち勝てるか あのスタイルを見て心配になりますが、とにかくスピンが素晴らしいし、センスを持ってるので、良さを殺さないプロを見たいと思ってます。離氷はどうでしょう、もうこれはこれからのジャッジの方向性・フィギュアの方向性の問題だと思うので、甘く見ればどんどん加速するし、厳格に見ればある程度バランスのとれた魅せるプログラムが増えるのでは。それにしてもあれだけのてんこ盛りプロ凄いと思いました。
コス美さん、確かに薄味で(^^;)でもやっぱり動き・身のこなしは逸材だわ~。ディレイジャンプ…☆ あの高品質の3Aが戻ってきたら個人的には優勝かな(笑)
リーザさん、パフォーマンス力はやっぱり1番。質とかスケーティングとかは置いておいて円熟味であったり彼女の人柄であったりが滲み出るような…。応援したくなります。
オネエ様、寝て下さい(^^)
>konami様
konamiさん、お気遣いありがとうございます!
寝ていますので大丈夫です。フィン杯の話ばかりで、他にも話したいこと
沢山あるのですが、もうアジアンオープンとブダペスト杯が始まってしまいますね汗
ワリエワ、表彰式の時に一番身長高くて、いつのまにこんなに成長した!?って驚きました。