コリヤダのインタビューで「ハードな試合をした後に何かを聞かれて、その言葉を鵜呑みにされると、不愉快だ」と。
演技当たり前のようにミックスゾーンで、質問攻めにあう選手達。見ている側もそれが当たり前だと錯覚しているけれど、
極限の中で常に戦っている選手にとって、負担と感じることもあるのよね。
ミハイル・コリヤダ「ハードな試合をした後に何かを聞かれて、その言葉を鵜呑みにされると、不愉快だ」
2018年世界選手権の銅メダリストであるミハイル・コリヤダは、演技直後にジャーナリストとコミュニケーションをとるときの気持ちを語った。
ーもしもできることなら、あなたはミックスゾーンを取り上げてしまうのでは?
何というか、、、。それ(ミックスゾーンでのインタビュー)は私たちの文化に深く根付いているので、リンクに来て、滑って、そのまま更衣室に行くという感覚が全くわかりません。
SPの後で、何かを話すことが不思議です。上手く滑っても下手でもいい。SPとFPの総合で決まりますが、すべてはFPで決まるので。
パフォーマンスが悪かったとき、心身ともに嫌な状態になったとき、そもそも何が起こったのかをまず自分で分析したいのです。
ーまず、すべてを反省して理解してから、話に出てきた方が楽なのでは?
もちろん、そうでしょう。ハードな演技をした後に何かを聞かれて、その言葉を鵜呑みにされてしまうと、不愉快ですよね。だから、何も話さないようにしている。
ーここ2、3年で、インスタグラムのアカウントの持ち方を根本的に変え始めましたね。ほとんどの写真を隠し、新しい投稿もせず、外部との交流も最小限にとどめています。このステップで、かなりの時間が空いたのではないでしょうか?
確かに、多くの時間が解放されました。何に使っているか?仕事のため、家族のため、自己啓発のため。単純なことです。
ー読書、映画鑑賞、音楽鑑賞をしますか?
ええ、それが私の仕事です。スマホの使用は最小限にとどめるようにしています。
ー感情に影響はありませんか?今や他人の価値観、他人の興味、余計な気遣いは、自分の人生に何の影響も与えない。心が穏やかになりましたか?
はい、今はとても落ち着いています。今やっていることをもっとうまくやれる。トレーニングに行くこと、練習すること、ウォーミングアップすること。気が散らないので、集中力が高まります。
私はその状況その瞬間により一層自分自身でいる。集中力が重要な意味を持つフィギュアスケートでは、それが重要なのです。
とコリヤダは言う。
※参照:sports.ru
普段お茶の間観戦をしていると、日本の選手は演技後にミックスゾーンで女子アナの用意したインタビューに答えるのが
見ている側も当たり前のようになっているのよね。
コリヤダが言うように、試合後で披露している中で、アドレナリンも出ている時だってあるでしょう。
うまくいかなかったときに、まだ自分の頭の中で何がいけなかったのか整理も出来ないうちに、今日の試合の反省点は?なんて
聞かれたら、あたしだったらおだまり!とか言ってしまうかも笑
選手達は本当に大変だなと、当たり前のことが当たり前でないんだと気づかされるコリヤダのインタビューよね。
【2020年全日本フリー後インタビュー】
いつも感心するのが、羽生結弦のインタビューなのよ。
ここまで冷静に自分を客観視しながら、相手側にわかりやすい言葉で伝えることができることが本当に素晴らしいわ。
そしてどこか達観しているかのようで、でも熱い闘志も持っている。
何を考えて、どう思っているのかがわかるからこそ、その人柄をよく知り応援したくなるのよね。
いろいろなタイプの選手がいるから、じゃあコリヤダはっていう話では決してないわよ。
☆合わせてお読み頂きたい
勝手に選手を利用するな!なぜ羽生結弦を北京五輪ボイコット問題に出す? - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
2度の世界チャンピオンであるイリーナ・スルツカヤは、2022年北京オリンピックでロシアチームに入ることができるスケーターについて意見を述べました。
「今日まで、オリンピックの出場権を得るために3枠を得る機会を持っている選手が多くいます。私にとって最も明るい候補者はトゥクタミシェワ、ワリリエワ、トゥルソワ、シェルバコワです」
と、スルツカヤが言いました。
※参照:sports.ru
もしファイナルが開催されていて、コストルナヤがこの候補者らを上回ることがあれば、またスルツカヤの評価も違っていたのかしら?
全日本同様にあと2週間で、ロシアナショナルが始まるわよね。
ここでの優勝者はそのままロシア代表が決まるけれど、他の選手は欧州フィギュアでの活躍ぶりを考慮してからの決定となるはず。
まだ時間はあるし、このような評価に惑わされることなく、代表入りを目指して頑張ってほしいわ!
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View Comments
オネエ様 、こんばんは。
コリヤダ選手は、見るからに神経質そうで寡黙で、話すのが得意じゃないのでしょうね。どこの世界でも口下手な人にとってはインタビューは辛いものですよ。
オミクロン株が蔓延してなかったら、ファイナルがあったはずの週末ですよね、残念です。コストルナヤの写真で左鎖骨の下にあるタトゥーが目に入りました。英語でLovelyなのですが、フリーのプログラムがお気に入りなのでしょうか?
ロシアナショナルは五輪以上に激しい競争になりそうで待ち遠しいです。シニアに混じってジュニアからはサモデルキナ・ペトロシャン・ムラビヨワ・ジニナが出場予定で、アカチエワとジリナは年齢制限で出場できないようです。
ペトロシャン2007/6/5生まれ、アカチエワ2007/7/7生まれで、生年月日はたった1ヶ月の違いですがスケート出場年齢は1年異なり、アカチエワは来シーズンのシニアデビューも出来なくて可哀想ですね、1週間早く生まれていれば良かったのですが。。。
コストルナヤ、ロシア選手権の前に怪我で欠場ですね。
早く治りますように。。。
>ペドロ様
ペドロさん、朝の記事にコストルナヤの怪我について
ロシアメディアの情報をまとめてみました。
追加情報や今後の五輪代表についてはまた別記事でお話しますね。
今はまだショック過ぎて、言葉が出てこないです涙
オネエ様、こんばんは。
コリヤダ君のインタビューのご紹介ありがとうございます。自分でしっかりと分析してから言葉にしたいのでしょうね。答えない、という選択はロシアあるあるなので(選手だけでなくコーチも)、あまり気にしません。得手不得手はありますね。逆に不愉快なことを不愉快と言葉にする強さもある、とも言えます。
羽生君は頭の回転が早くて言語化する能力に優れていますが、「今回の大会で見つかった課題を…」と通り一遍だけ答える選手もいますし、様々。
ご紹介頂いた記事の元のロングインタビューは読み応えがありました。記者が冒頭に「コリヤダは、汚れたベストの裂けた静脈で、音楽と振り付けを忘れて、プログラムの終わりまでにジャンプを通り抜ける厳しい空挺部隊ではありません。(略)ミハイル・コリヤダの強みは、芸術作品から私たちに起こる一種のトランスに彼のスケートで視聴者を紹介する能力にあります」と書いていて、うんうんと頷いてしまいましたよ。その空挺部隊とは誰のことを言いたいのかも。
ミーシン先生ともうまくいっているようですし、読んでいて大人になったんだなぁと感じました。もうじゅうぶん大人ですけど笑。