先日ISUがようやく、フィギュア採点にAI導入する意向について発表があったけれど、
ロシアメディアは、プレロテなどのルールの厳しい取り締まりなどが、時代を逆行させると非難しているのよね。
また演技構成点を5→3項目に減少させるけれど、各パネルジャッジの人数を増やそうという案など、ISUの意図がいまいち見えないのよ。
ISUは今春から人工知能や拡張現実を使ったジャッジシステムの開発に着手する予定だそうです。当面は、空中ジャンプの度合いや、二次的に許容されるプレローテーションを決定するために使用されるものと思われます。先進国の連盟にとっては一見小さな一歩だが、ISUにとってはすでにブラックホールに飛び込むようなものである。
今のところ、わかりにくいのは、二次的とはいえ、プレローテーションにフォーカスしていることくらいでしょうか。形式的には、やはり罰せられるべきですが、「プレローテーション」をどのように、一般的に呼ぶかは明確ではありません。現在のルールには説明がないので、ジャッジは見て見ぬふりをしたがります。新システムの導入に伴い、プレローテーションに関するルールを厳しくする必要がありそうだ。理論的には、世界のフィギュアスケートのパワーバランスだけでなく、女子4回転ジャンプの時代にも影響を与えうる、実に興味深い一歩となるだろう。もし、ルールが厳しすぎるようであれば、時代を逆行させることになるかもしれません。
※参照:Match TV
先日、ISUがAI導入を検討していると報道したロシアマッチTV。
AIを導入するならば、プレロテに対して明確なルールを設けるべきだとしながらも、あまりに厳しいものであるならば
時代を逆走させる=つまり、クワドなど高難度ジャンプに挑むスケーターが減少してしまうという見解を示しているのよね。
ここなんだけど、時代を逆走させるというけれど、
正しくないジャンプが広まっていくこと自体が、むしろ間違った方向性へ逆行していくことをいつジャッジは、ISUは認識する時が来るのかしら?
現在の5項目「スケーティングスキル」、「繋ぎ」、「パフォーマンス」、「構成」、「音楽の解釈」→「スケーティングスキル」・「構成」・「プレゼンテーション」の3項目に変更。
「プレゼンテーション」と名付けられた新しい要素には、「パフォーマンス」や「音楽解釈」の要素も含まれることになる。
また、構成要素の削減と同時に、その評価係数を変更することを提案した。したがって、男子シングルスでは、各構成要素の得点は、ショートでは1.67倍、フリーでは3.33倍されることになる。女子・ペア:ショートで1.33、フリーで2.67、アイスダンス:ショートで1.33、フリーで2倍に。
演技構成点の係数を大幅に増やすことは、明らかに技術評価とのバランスを保つためである。理論的には,品質要素(GOE)の同時評価と,すべての構成要素を同時に評価する可能性によって,これらすべてが審査員の仕事を大いに促進するはずである.しかし、実際には、この新しい基準自体が、かなりいびつな形で残っており、実際にどのように評価するかは大きな問題である。
この点で唯一はっきりしているのは、構成基準の数を減らすという提案は、フィギュアスケートを技術プログラムと芸術プログラムに分けるというコンセプトが、まだ悲惨なほど実現から遠ざかっていることを端的に示している。
※参照:Match TV
前にもお話した通り、AI導入を開発しているのも、
そして演技構成点を現状の5→3項目へ減らす提案をしているのも、
ISU特別ワーキンググループのトップで、ロシア人ジャッジであり、ロシアスケ連前会長ピセーエフ氏の妻。
正直、ロシア側のこれら一連のルール改革案が、何を目指しているのかその真意がはっきりしないのよね。
また、オランダ、イタリア、そしてカナダからは、ジャッジパネルをグランプリでは技術(GOE)ジャッジに5人、コンポーネントジャッジにもう5人、国際大会(オリンピックも含む)では各パネルのジャッジを7人に増やすという案も出ている。
AI導入するならば、技術ジャッジをその分減らし、演技構成点にまわせば良いのでは?とも思うけれど、その演技構成点の項目も減るとなると、
ますます何がしたいのかわからなくなるわね。またジャッジの人手不足も深刻な問題になりうるとしているけれど、果たしてどうなることやら、、、
☆合わせてお読み頂きたい
やっとフィギュア採点にAI導入へ!離氷時のプレロテや回転不足に着目か - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
いつもブログランキングバナーでの応援クリック、心から感謝しております。
日々の励みになっています!
View Comments
オネエ様、こんにちは。
露・マッチTVの見解では、AI導入する際にプレロテを許容して欲しいんでしょうね。そうでないと今の女子でクワドを跳べる選手は相当絞られますから。とにかく今の過度なプレロテ・フルブレをどうにかしてほしいです。このままロシアンに任せておくとAIすら形骸化しそう。あと演技構成点もですが、ルール改正はどうして毎度こうも改悪なんでしょうね…。分かってるけど、ため息。
>fujino様
AI導入の前にまずプレロテをどこまでルール化するかが、
ロシアにとっては重要ですよね。今後ロシアが国際大会にしばらく出場できない状態が続くと、
ルールの分断化も起きそうな気がします。
オネエさま、こんにちは!
AI入れても、プレロテやフルブレ、スキッドのアクセルやよくわからないジャンプ(クビテラ君のものなど)に関して、どう減点するかルールがもっとクリアに筋が通るようにしないとあまり効果はないですよね。。
サンボ女子のクワドは「半周周りすぎの3回転」とよく言われますが、それなら「3回転以上、クワド以下の点がふさわしい」か?など、どの程度の点になるように設計するかというところはやっぱりもう少し詰めたほうがいい気がしますよね。
ジャッジが増えるのはナショナルバイアス対策としては各国プラスもあるのかなと推測はします(現実的かは置いておいて…)
今シーズンはロシア語圏ジャッジがやたら多い試合で偏向採点がひどかった記憶がありますから…涙
>みゃほ様
みゃほさん、こんにちは。
結局はAI導入してもプレロテなどどこまで明確にルールとして取り締まるのかですよね。
そうでなければ、カタチだけで全く意味はなさないですものね。
確かにジャッジ数を増やすのはバイアス対策になりますね。その分、質が落ちなければいいのですが。
オネエさま こんばんは☆
もうルール改正(案)今や分かんないわ〜、雰囲気旧採点の方が馴染みやすかったかも?とすら考えを放棄したくなります汗
GOEが+5の間で合理的なプレロテ以外はゼロ、高さ幅着氷力みが良ければ+1がせいぜいじゃないの?とイラッとしますね。
オネエさまのブログの読者になり、ジャンプも勉強してるんですよ笑
ループはスケーティングスキルがないと難しい、まして4になると極小のカーブから跳ぶからアクセルと又違う難しさがあるのかな。
ジャンプはプログラムの華で大きな得点源ですが、中途半端な高難度よりトータルに上手くてドラマティックな演技を底上げした方が、フィギュアも愛されるかと思うんです。
露選手は当分国際大会には出れないでしょうし、もし出れたらそれこそ怖いですよ。
露スケ関係者が躍起になっているのが何か不健全な感があります。
AI導入は未だ先でしょうが、羽生くんの研究が、未来を見据えた基礎になる事が素晴らしいなと思います。
>おばちゃん様
おばちゃんさん、こんにちは。
なんだか各スケート連盟からいろいろな案が出ていますが、
結局ロシア案が一番力を持っているような気がしませんか?
ジャンプで、特にセカンドの3ループって難しいですよね。以前はことごとく回転不足が取られていましたし。
オネエさま
ISUのアンケート、羽生君に投票したのにドノバンに投票したとメールが
来ました?!信用出来ない感増し増しですわ。フォローする気失せました。
>ドラゴンバアさん様
ISUからメール届いていないんですよね。
以前も、アワードの一般投票の結果を開示しなかったり、やっぱりISUのアンケートは信用できないですね。
オネエさま
ひょっとして自分のクリックミスかも?ともう一度アンケート見て
きましたが、ドノバンと羽生君は並んでいず、あり得ない。
システムがおかしいのでは?訂正していただきたいと返信しました。
さもないと恣意的だと思いますよ、と。
>ドラゴンバアさん様
ドラゴンバアさん、こんにちは。
わたしもISUのアンケートおかしいなと思い、直接問い合わせていますが、
未だ返事がないです。時系列に今詳しく調べていますので、またお話致しますね。