ラトビアのデニス・ヴァシリエフスが、北京五輪後のインタビューで、ジャンプ重視でジャッジ教育が終わりかけていると疑問視。
フィギュアの芸術性を大切にする現役スケーターの言葉には、重みがある。正しい技術と芸術の融合の代表作と言える
羽生結弦の今季ショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」を振り返っていきましょう。
ジャッジは終わると警告が!ジャンプ重視採点に疑問を呈するスケーター
ー難しいジャンプは奨励するが、芸術性を奨励しないシステムのために、あなたが負けているように感じませんか?
氷上のエアロビクスと言った方が楽しいですね。そうですね、ジャンプは集中力が必要で、フィギュアスケートの魅力である感情的な部分を食いつぶしてしまうんです。つまり、表現力、誠実さ、美しさ、音楽性。ただ動きを見せるだけではダメなんです。ただ要素をこなすだけでなく、私が感じたことを表現する、この感情的な内容が必要なのです。そして、特に重要なのは、周りに人がいることです。ジャッジのためだけでなく、観客のためにもスケートをしますから。それは私にとっての喜びです。
今、ジャンプが重視されるようになり、ジャッジ教育が終わりかけています。スケートから見て、正しく行われるターン、フィギュアとは何なのでしょうか?技と2点目の間には、必ず上下の波があります。自分の体をコントロールする技術は、終わってほしくないです。ターンをするときにスケートを柔らかく滑らかにコントロールすることは、ジャンプのときに爆発的に速くなることとは全く別の話だからです。これは別の種類の技術です。
ー何か変更点を提案しますか?
今のところ何も提案しません。システムを尊重し、それに従おうとしていますが、自分の好きなことを忘れてはいません。私はスケートが大好きです。私はスケートが大好きで、ショーマンとは呼ばれませんが、スポーツをショーとしてとらえています。将来的には、ルールが変わるかもしれません。でも、フィギュアスケートは、アグレッシブさやグラディエーターとしての要素だけでなく、自分の印象や感情、音楽への理解などを観客と共有することが大切だと思います。
※参照:FS GOSSIPS
ラトデニこと、ラトビアのデニス・ヴァシリエフスによる北京五輪後のインタビュー。
ジャンプ偏重採点で、フィギュアスケートの魅力でもある表現力とも言える感情表現の必要性について
しっかりと述べているところに、まだフィギュアの芸術性を大切にしようとしているスケーターがいることに少しホッとしたわ。
ラトデニもジャンプの助走技術について指摘しているように、自分の体をコントロールする技術とは別であると。
彼は見ている観客を大切にしながら滑っていると。
演技全体のバランスこそが、見ている側に与える印象って大きく変わってくると思うのよね。
例えば高難度ジャンプばかり詰め込んでいると、どうしてもそこに集中する為に、ただジャンプを跳ぶだけのタスクにしか見えず、
終盤のステップでいきなり荒ぶっても、それぞれの要素が完全に切り離されているかのようで、プログラムを通して何を伝えたいのかが理解できない。
しかし、ジャンプ構成を落とせば今の採点ルールでは上位に行けないようになっているシステムに問題があるのよね。
あたしは、正しい技術と芸術性が融合され、感情的な部分を演技から伝わってくるスケーターに惹かれてしまうわ。
特に今季を振り返ると、羽生結弦のショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」が際立って光っていたのよ。
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全日本フィギュアショートで今季初お披露目となった羽生結弦の新ショート「ロンカプ」。
「自分の体をコントロールする技術」は滑り出しからよくわかる。
ジャンプの為にスピードを上げていくこと感じが全くしない。
手足の動きによく注目すると、ピアノの音に合わせて、緩急を付けているのがよくわかるし、そこからあっという間にサルコウジャンプに向かう。
そしていつ跳んだの?というぐらいに、直ちにスムーズに次の動きへと途切れることなく繋いでいく。
ここはもっと、もーーーっと評価されるべきなのよ。
清塚氏の奏でるピアノの旋律が激しくなる部分でも、
3Aに入る前の手と足の動きに注目してほしいし、あたしがこのプロで一番好きなところなのよ。
右手、左手と重心が揺れる振付、かつ打鍵の瞬間を足元で巧みに表現している。
そこから瞬時にカウンターから3A。GOEで満点を付けたジャッジが1人しかいないのが、未だに信じられないわ。
ジャッジの目は節穴!?彼の天才的ともいえる卓越した表現力とセンスを感じずにいられない。
ロンカプの魅力はまだまだ語り尽くせないわ。
今のジャッジは難度の高いジャンプを、長い助走から跳んで降りるだけでも、GOEで高く評価する。
「ジャッジ教育が終わりかけている」
実際にリンクで演技し、採点を肌で感じている現役選手の言葉には重みがあるわよね。
それでは、皆様本日もどうか良い一日をお過ごしくださいまし。
☆合わせてお読み頂きたい
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おはようございます。
おネエさま、わたしもロンカプのあの部分、大好きですー!思わずコメントしてしまいました(^^;)
ラトデニくんのお話…彼のような若い選手がいてくれて良かった。
ジャンプ偏重といっても、正確な技術は何処へ?美しい中にも、スポーツとして鍛練された演技を見ていたいです。
オネエ様 全く同じく思います。フィギュアスケートを知らない人も、ファンも誰しも考えます。
ジャンピングを重視は、ISU**組織破壊が始まっています。札幌五輪の招致活動が始まっていますがあと8年後まで組織は維持できるかどうか???ロシア、中国排除、
羽生さん引退***アメリカ発展の兆しは難しい。多方面で弱体していますからね???オリンピック行方も不透明・・・
>みえちゃん様
みえちゃんさん、こんばんは!
ジャンプを重視してきた結果、フィギュアの大切な部分である芸術性を持った
スケーターが正当に評価されない現状。ISUは今後どのような舵を取っていくのでしょうか?
また次に勝たせたい選手、国の為のルールを敷いていくのでしょうね。
その頃にはファンも離れていると思います。
>マシュウ様
マシュウさん、こんばんは。
同じところが大好きと仰って頂けてすごく嬉しいです!
ラトデニのような選手がまだいてくれたことに、少し安堵しています。
どうか彼のような志のスケーターを正当に評価されるシステムを作ってほしいですね。
オネエ様 おはようございます。
私もロンカプの「あの部分」大好きです!音ハメ気持ちいい~。ほんとコメントせずにはいられないw
羽生くんの音楽の解釈であったり、繋ぎであったり…得意な部分が今までを含めたくさんルールから外されていく事、まだわかりませんがこの流れでいくとそうなるのではないかと思ってしまいます。
全日本で音楽の解釈の満点がたくさんありました。嬉しい半面、また羽生くんの得意分野を無くされるのか、とも。
今朝の読売新聞、朝からテンション上がりました~✨素敵(^^) 羽生結弦展、今日から予約かと思ったら4/2~なのですね。
前回高島屋行きました。凄く幸せな空間で✨当時のフィーバー振りはでテレビで報道されていたので ビビった私は少し日にちを遅らせて行った記憶。とはいえやはり行列でしたがワクワクドキドキしながら並びました。楽しかったです♪
予約…とれる気がしない(^_^;)行きたいな~。
>konami様
konamiさん、こんばんは!
音ハメ最高ですよね。音の解釈は、まずジャッジがその作品について
どれだけの知識があるのかな?ともいつも疑問に思っていますが、
たとえ知らない作品でもわかりやすく、そして表現豊かに示してくれるのがユヅの演技だと思います。
ノーミスだった全日本を見ているので、五輪での採点や、彼を取り巻いている味方であるべき日本側の対応にもやり 辛くて なかなか冷静に彼の演技を見返すことができませんでした。 だって 次から次にいろいろと…。
最近やっと、じっくり 穴が空くほど見てます。 わかっていたのですが、あらためて 次元が違いますよね。確実に全日本よりも芸術面でもグレードが上がってますよね。 初めて見た人は、驚きだったかも? だから、北京落ちが続出したわけですね。 それにしても、ジャッジは、人の感性があったらできないお仕事みたいですね。
まともな人ならば ストレスと罪悪感でどうかなりませんか?ふつう。
さて、今から 日刊と読売新聞 探しに行きます! コンビニにGO!
フリー翌日 いつもいつも来ないおじいちゃんおばあちゃんたちが 続々と羽生さんのデカイ写真記事を目当てに スポーツ紙を買いあさっていました。 今日は 大丈夫よね。
>リン様
リンさん、こんばんは。
以前記事でもお話した3Aの着氷の際の手の持って行き方など、
全日本よりも明らかに進化し、より難度の高いものを目指しているなと感じました!
オネエ様、こんにちは。いつも沢山のフィギュアスケート情報ありがとうございます。
不適切ワードに引っ掛かったのか投稿できなかったので、確認のため怪しい文章を抜いて再投稿試します。
デニスの五輪や世戦の心酔わせてくれる演技に惹かれています。
彼のジャンプは全て上回りですし、昨日は島田くんのインタビューもあり、二人とも分かってらっしゃる、と嬉しくなりました。
白人男性はがっしりしがちで、サドフスキーさんも芸術センスバッチリなのに大きな体ではジャンプが不安定でいつも歯痒さが残って…マリニンくんも4年後の体型がどうなるかで次回オリンピックの成績が変わりそうですね。
でも、もうフィギュアスケートファンにとっては、台乗りは重要じゃないことが証明されたわけで、結弦くんやデニス、宮原さんをショーで堪能する方に魅力を感じてきました。
とはいえ、羽生選手の競技は出来るだけ長く見たいのですがねぇ。。。
>アンディ様
アンディさん、こんばんは!
ちょうどランビ門下生の、島田とラトデニのインタビューを続けて紹介させて頂きました。
先程ロシアマッチTVで、世界フィギュアで優勝した宇野、そして2位の鍵山と日本男子がこんなに強い
のは身長の低さというジャンプを跳ぶ上でのメリットがあるという記事がありましたよ。
ラトデニのインタは良いですね。昨季辺りから大人っぽくエッジも深く明確になり、今季は自信を持って滑ってる。感情が観ている観客の心を震わせる演技は言わずとも伝わり、心に残りますね(ろくろ回しスピンはツボ笑)
心に訴えかけるは羽生くんが日頃から仰ってる事ですよね。
試合では、その情熱と表現力、高難度なジャンプが一体化の演技だから最高峰/別次元なんだといつも感銘を受けます。
競技の中でジャンプの難易度を上げてきたのは羽生くん自身なんですけどね⁉︎
その難易度も正しいジャンプあってこそってのが肝心だし、そこに留まらずフィギュアスケートを進化させた偉大なアーティストでもありますね。
跳んだ、降りたな‥じゃ何も残らないからね。
結局はISUが競技の方向性を明確にせず、その場凌ぎで技術もおざなりにしているのが1番ダメなとこだと思います。
ジャッジの点数付けも基準がバラバラなのが採点競技の弊害丸出し。
ワールド観て続けてスケカナorigin観たら、あまりにゴージャスで泣きそうでした。羽生くんにしては実験的なプロだったかも知れないとも感じますが‥‥
溢れるような感動はむりくり作れないからね。
FaOI三浦くん出るんだ!凄い先輩方に囲まれてフィギュアスケートの醍醐味を吸収してちょお!
>おばちゃん様
おばちゃんさん、こんばんは!
ホントに跳んだ、降りたなだけのプロはすぐ忘れてしまいます。
ISUが競技の方向性をジャンプ偏重に持っていったので、
今更芸術面を重視しようとするのは、難しそうですね。
オネエさま
こんにちは。
世界フィギュアが終わった後も、たくさんの情報をありがとうございます。
フランス語ではフィギュアスケートのことを、patinage artistique(芸術のスケート)と呼びます。ほかのラテン語圏ではどう呼ぶのでしょうか?
どちらにせよ今のジャンプ偏重のスタイルでは、フィギュアスケートの意味とは違うと思います。
デニス選手の言うように、氷上のエアロビクスというか、まるでスケート体操のような。。。
私も羽生結弦選手の「あの部分」は大好きですし、羽生選手の場合、観れば観るほど、音楽の化身!ふとした瞬間も何度も観てしまうので、つぎの日の朝が早い日は、「禁・観戦」です。。。
>てんこ様
てんこさん、こんばんは!
こちらこそ、いつもコメントありがとうございます。
フィギュアの芸術性を大切にしてほしいですよね、ISUは。
ユヅの演技って、見れば見るほどに新たな発見がありませんか?わたしも寝不足になります汗
オネエさま
すみません!
上記コメントで、漢字の変換ミスが。
「表情のエアロビクス」ではなく、「氷上のエアロビクス」です(汗)。
>てんこ様
こちらで修正させて頂きましたので、ご確認くださいまし。