全日本フィギュア女子フリーが終わり、坂本花織が優勝、三原舞依が2位で悲願の表彰台に立ったわよ!
ショートでエレガントで美しい演技を見せた千葉百音は、冒頭のルッツのミスもしっかりとリカバリーし5位に。
気になる世界フィギュアの代表選考は、今夜男子フリー後に発表。坂本と三原が堅い中でもう1枠は一体誰になるのか予想したわ。
【女子総合順位表】
【女子フリー順位表】
全日本フィギュア女子フリーが終わり、大方予想していた通りの結果になったわね。
気になった選手の演技を少し振り返っていきたいわ。
【第1位】坂本花織
演技動画はこちら
【プロトコル】
グランプリファイナルの不調から、短期間で立て直してきたわよね。
昨季の北京五輪、世界フィギュアから、燃え尽き症候群にならずによくここまでモチベーションを保っているのは素晴らしい。
園子コーチが上手くコントロールしていそうよ笑
演技全体のスピード感は見ていて疾走感があるし、冒頭の2AはGOE満点!これが3Aになればなあと、もう何年も思っているわ。
もしも彼女が次の五輪を目指すのであれば、ロシア勢が国際大会に戻ってきた時にも競えるわよ。
演技構成点については昨季同様9点台だし、スケ連が彼女を日本の絶対的エースに置きたいのはよくわかる。
演技の質が上がってきているのとは別に、ジャンプの技術的な進化は微妙よね。ルッツのアテンションは矯正は無理だとしても、
やはりエースとして世界のトップに君臨し続けるのならコンボの他に、もう1つ大きな武器がほしいところ。
【第2位】三原舞依
演技動画はこちら
【プロトコル】
ついに悲願の表彰台本当におめでとう、舞依ちゃん!
そしてファイナルからの連戦お疲れ様。怪我なく無事に乗り切ったことがまず何よりよ。
2番目のルッツ単独で審議マークが付いてひやっとし、後半最後の3連続はやや詰まり気味だったけれどプロトコルを見てホッとしたわ。
でもこれは回り切ったでしょう!と思ったルッツートーループのコンボで、ショートに続きまた「q」判定が。GOE加点ゼロじゃないの!
執拗に狙い撃ちされてない?それ言ったら他のスケーターのコンボでセカンド危ういのに認められて、加点付いていたりなんなの!?こういうところでAI判定ほしいのよね。
舞依ちゃんと坂本との大差は、演技構成点の他にジャンプの加点GOEが大きく影響していると思う。
演技構成点もプレゼンテーションで9点台、その他も8点台後半と日本ジャッジも上げざるを得ない活躍ぶりに、
今度はジャンプの加点でコントロールしてるのか?と疑ってしまうわ。
【第3位】島田麻央
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【プロトコル】
この大舞台で冒頭の3A、4Tと果敢に挑んできたことは高く評価したいわよ。
目を見張ったのがスピンの速度、軸の安定感と美しさ。
ただどうしても演技全体はジュニアと言った感じで、ジャンプ、スピン以外のスケーティングは単調に見えるし、
さすがに演技構成点もJ1の8点台はないでしょ。
そしてもうひとつ気になったのが、ジャンプの「低さ」。今は回転速度を速めて回り切れていても、これから成長期でどうなるか。
彼女はメディアが執拗以上に持ち上げすぎなのよ。
「14歳のまおちゃん島田麻央が表彰台へ!」って、これフリーの後の見出しかと思ったら、フリー前だったっていう笑
ショート3位は千葉百音でしょう。
3位以下の得点が拮抗していたので、島田を3位にしたという結果に思えてしまうわ。
元世界ジュニア女王本田真凛が今回フリーに進むことができなくて、それでもメディアがこぞって彼女を取り上げるのっておかしいわよ?
あたしはジャンプに関していえば、4位に入った中井亜美が3A-3T、3Aを決めた方に高い評価をしたいと思ったわよ。
【第5位】千葉百音
演技動画はこちら
【プロトコル】
美しくてエレガント!ジュニアとはとても思えないしなやかな所作で、滲み出ている気品がある。
久々にこれぞ「優雅な女子フィギュア」と呼べるスケーターが出てきて、久々に鳥肌が立ったわ!
バラフライラバーズの演技に、思わず中国の陳露(ル・チェン)を思い出してしまったのはあたしだけではないはず笑
【1998年長野五輪・陳露フリー】
表現の中にも顔を横にしてニコッとのぞかせる仕草(伝わるかしら?)も、陳露!?と唸ってしまったわ。
ただジャンプの時に顔を上に向けるのは、うーんという感じよ笑
千葉百音の演技に戻り、冒頭のルッツ転倒が惜しかったけれど、その後しっかりリカバリーもできたわよね。
ジャンプの着氷時の安定感、そしてパールスピンなどのポジションの明確な美しさ。何よりも曲をしっかり捉えて表現しようとする気持ちが伝わってくるのよ。
3Aやクワドジャンプにも挑戦しているとのこと。ますます楽しみだわね。
ジュニア勝りの表現力がありつつも、演技構成点低いわよ。彼女こそ8点台でも全然異論すらないのに。
後半では世界フィギュア代表3枠について考察していくわね。
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【全日本代表の国際大会枠】
・世界フィギュア3枠
・四大陸フィギュア3枠
・世界ジュニア2枠
【世界フィギュア選考基準】
①全日本選手権大会優勝者を選考する。
②以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して1名選考する。
A) 全日本選手権大会2位、3位の選手
→三原舞依、島田麻央(年齢制限で不可)
B) ISU グランプリファイナル出場者上位2名
→三原舞依、渡辺倫果
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンベストスコア上位3名
→島田麻央、坂本花織、三原舞依、渡辺倫果、吉田陽菜、中井亜美(年齢制限で不可)、千葉百音の順
③以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して、上記①②で選考された選手を含め、3名に達するまで選考する。
A) ②の A)B)C)に該当し、②の選考から漏れた選手
B) 全日本選手権大会終了時点での ISU ワールドスタンディング上位3名
→坂本花織、三原舞依、渡辺倫果の順
C) 全日本選手権大会終了時点での ISU シーズンワールドランキング上位3名
→渡辺倫果、三原舞依、坂本花織の順
D) 全日本選手権大会までに派遣した国際競技会、および強化部が指定した国内競技会におけるシーズンベストトータルエレメントスコア上位3名
→島田麻央、坂本花織、三原舞依の順
世界フィギュアの代表枠は「3」。
全日本優勝の坂本花織は内定済み、2位でファイナル女王の舞依ちゃんも確実でしょうね。
残る1枠は、選考基準で複数の条件に当てはまる渡辺倫果で堅いのではないかしら。
後は全日本の成績と年連制限の兼ね合いで見ると、
世界ジュニアは島田麻央と中井亜美。
四大陸は坂本花織、三原舞依、千葉百音(坂本か舞依ちゃんがパスした場合、もう一人は吉田陽菜)と予想するけど、皆様はどう思われるかしら!?
代表発表は今夜男子フリー後に、22:00頃から会見と共に行われる予定になっているわよ。
☆合わせてお読み頂きたい
もう点数に反映されないと葛藤も!羽生結弦とユーミンの深すぎる話に共感よ - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
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オネエ様こんにちは。
女子フリー、かおりちゃん1位、舞依ちゃん2位は妥当だと思います。舞依ちゃん素晴らしかったしかおりちゃん点数出過ぎ感はありますが、お互いノーミスならかおりちゃんの方が上かな、とは思いました。
ドン引きしたのは島田嬢です。4Tと3Aを失敗した時点で終わった、と思ったんです。なのに、いくらその後無難にまとめていたとはいえ、ガンガン上がっていくTESカウンターの数字に目を疑ったのは私だけでしょうか?オネエ様もおっしゃる通り、ジャンプとスピン以外は単調だし、何よりジャンプの低さ。選手によって違うけど、3Aやクワドを跳ぶにはこれだけの高さが必要、というのを色々な選手で見てきているから、高難度ジャンパーのはずなのに彼女の低さは目立ちます。14歳だから身長はそろそろ打ち止めだとしても、これから大人の体型へ変化すると跳ぶのは難しくなるのは目に見えている…コーチ陣はその辺を見越した指導をしているのか。仮に五輪に出られるとしても7シーズン後。どうなるかなんて誰にもわからない。彼女のせいではないけど、ゴリ押し具合に引きました。
百音ちゃんは既にほぼ大人の身体つきだし、今から3Aクワドマスターは大変でしょうが、頑張って欲しいです。世選は無理でも4CCには出られないかと期待はするのですが…
千葉百音さんのPCSの低さには何故?
ジュニアや有名ではない選手には高いPCSを付けない、ある意味「実績点」といった傾向があると思います。まるで小説の直木賞です。純粋にその時の演技を評価して欲しいです。
また、マスコミの彼女の扱いが「羽生さんの妹」的である事も不満です。アイスリンク仙台の震災からの復活の場面は、私も含めて多くの羽生ファンの心に残っていますし、「あの時の子なのね」と感慨にも浸りますが、まずは彼女の演技そのものの評価が先でしょう。
今季は全日本ジュニアを見た時から、女子が1年の間にハイレベルになっていて驚きました。世界選手権の代表も気になりますが、世界ジュニアが2枠しかないのが残念です。
おネエ様こんにちは
島田嬢のプロトコルは百音ちゃんのものが表示されています。
個人的には島田選手は高難度ジャンプが決まれば、得点的に爆発力はあるけれど、ジャンプ大会な演技に見えてしまいます。ジュニア選手なので、表現力の強化はこれからに期待したいなと思いました。私も3A、4Tが失敗したあとのTESの出方もPCSも疑問しかなく、デキレース感が否めないと感じました。
千葉選手はシニアに上がっても、戦えそうな表現力があると思うので、是非とも高難度ジャンプを取得していって欲しいなーと思いました。長洲未来選手は20代で3Aに初成功、リーザは20代の現在も3Aを飛び、4回転にも練習で成功しています。なので、いつかは試合で見られるのではと期待しています。
本当に世界Jrの枠が少ないのが残念です。
千葉選手には4CCに出て欲しいなと思います。
あとは、リーザの例もあるので、坂本選手には高難度ジャンプへのチャレンジを期待したいです。
代表発表を楽しみに待ちたいと思います。
>咲希様
咲希さん、私の間違いについて教えて下さり本当にありがとうございます!確認不足で大変申し訳ございませんでした、すぐに訂正させて頂きました!
オネエさま
今回の全日本、順位は置いといて感動した演技は松池理乃ちゃん、千葉百音ちゃん、青木祐奈ちゃんでした。
理乃ちゃんのFSと百音ちゃんのSPは流れるような滑りと儚さと美しさに思わず涙しました。祐奈ちゃんはノービスで期待されたもののその後ずっとパっとしなかったところから、ようやく…と今年の成長ぶりに感動。
そしてただただ「お見事!」と思ったのはかおちゃん舞依ちゃんです。
昨日のかおちゃんの演技は、どのジャンプも危うい着氷は一つもなく、スピードが落ちる事もなく、最初から最後まで彼女の爽快さとダイナミックさを堪能できる素晴らしい出来だと思いました。なので、かおちゃんと舞依ちゃん二人がノーミスすればPCSとジャンプの加点の差でかおちゃんが上にくるだろうなとは思っていました。
が、正直、ジュニアの頃からかおちゃんを応援している私からしてもPCSちょっと出すぎでは…wと思ってしまいました。
あと、彼女のルッツのエッジがきちんとインではなくアウトになっているのは正直10回に1回くらいですw なのに今回はSPもFSも!がつきつつもガッツリ加点がついていて…いや、!の意味って…と思いました。特にショートのルッツはeがついてもおかしくなさそうなイン具合でしたから。これ、今後もかおちゃんが無双を続けていけばそのうち海外の識者から必ず指摘される…というか既に指摘されていますよね(汗)
舞依ちゃんのqを厳しくとるなら、かおちゃんのルッツも厳しくすべきではないか?とそこだけがモヤります。かおちゃんは好きなのに、宇野君と同様に「何があっても高PCS、回転もエッジも無問題」の特権を持ったスケ連推しのイメージが強すぎます(泣)
国内ではこういう優遇はアンチを産みかねないのでやめて欲しいです。
あと、島田麻央ちゃんを表彰台に乗せないと色々なシナリオが崩れてしまう と言わんばかりに、彼女の今回の3位は色々と調整された感が私は否めませんでした。
麻央ちゃんには期待していますし応援しているだけに、周りにチラつく汚い大人達が邪魔すぎます(-ω-)
そして、ワールド3枠目に関して確認したいことが…。
選考基準の2-Cについて、ロンバルディアで倫果ちゃんは146点台を取っていますが、ISUの試合でもチャレンジャーシリーズは対象にならないのでしょうか?
対象になるなら上位3名は島田、坂本、渡辺になるので。
そして一つ気になる部分が…。
昨日、開会式の際に「10位以内の選手は閉会式後代表発表するから集まれ」とアナウンスがあったそうで…。10位以内だと倫果ちゃんが外れてしまいますよね…。
選考基準をかおちゃん、舞依ちゃんを除くと一番満たしているのは倫果ちゃんだと思うのですが、今回は3枠目候補のシニア女子があまりにも下位すぎるが故の特例措置となるのでしょうかね…(泣)
私は木下アカデミーの吉田陽菜ちゃんがJGPSに出つつも国内はシニアでエントリーしているところも気になります。木下はジュニアワールド候補の逸材が多数いる代わり、シニアワールド候補になれる選手が皆無ですよね。それもあって溢れ返っているジュニアから年齢的にOKな選手を「あわよくばシニアの国際大会の代表に」とシニアに回した感が否めないのですが…。ワールドの規定に詳しくなく申し訳ないのですが、さすがに陽菜ちゃんがシニアワールドに選ばれることはないですよね…?(心配)
あと、規定変更の煽りを受けて島田麻央ちゃんがミラノ五輪に出られなくなった事に焦ったスケ連が3A持ちの陽菜ちゃんを推しているのも透けて見えるというか。可愛くて華のある選手だから人気も出そうですし。ただ、陽菜ちゃんの3Aは正直どうなんだろうと思います。。というか3Aに限らずジャンプのクセが強い気がします。
フィギュアスケート速報というホームページよりお借りしました。
日本スケ連ワールド2023代表選考基準による考察
■1人目選考
◎全日本優勝者(確定)
→坂本
■2人目選考
(三原選手が選ばれると想定)
◎全日本2位、3位
→ 三原
※3位の島田選手は対象外
◎GPF出場者上位2名
→ 三原、渡辺
◎ISUシーズンベストスコア上位3名
→ 三原、渡辺、吉田
※1位の島田選手は対象外
※坂本選手は確定選手として除外
■3人目選考
◎ワールドスタンディング上位3名
→ 渡辺、松生、河辺
※坂本選手、三原選手は確定者として除外
◎シーズンワールドランキング上位3名
→ 渡辺、河辺、住吉
※坂本選手、三原選手は確定者として除外
◎国際競技会、国内競技会シーズンベストTES上位3名
→ 吉田、渡辺、千葉
※坂本選手、三原選手は確定者として除外
以上より、選考対象選手は以下になります。
◎1人目:坂本花織(確定)
◎2人目:三原舞依(ほぼ確定)
◎3人目候補:渡辺倫果、松生理乃、河辺愛菜、住吉りをん、吉田陽菜、千葉百音
(ジュニアの吉田選手、千葉選手は選ばれるかはわかりませんが、年齢的に出場は可能です。また、お二人ともシニアミニマムは持っています)
となっているそうです。
全日本10位以内の選手だと、千葉選手、吉田選手、河辺選手となりますが、どうなるんでしょう。
全日本の成績最優先なら、千葉選手。
選考項目を多数満たしているのは、渡辺選手、次いで吉田選手となります。
上記コメント一部訂正します。
ワールド3枠目選考基準の2-CについてはSPとFSのトータルスコアですよね。
何故かFSだけしか眼中にありませんでした(-ω-;)
トータルならTOP3は島田、坂本、三原で間違いないですね。
大変失礼しました。。
こんにちは!
坂本選手が持ち直したのはよかったです。点は高く出た気もしますが、エンジンかかりづらかっただろうに、すごいですね。
加点傾向を見ると、島田選手がシニアに出た後は、今度は大技のない坂本選手への加点を渋くしていくのかな…などとうっすら心配になったりもしました。
島田選手はジュニアらしい表現の演技ですが、スピンが美しいですね。彼女はこれから体型変化を乗り越えないといけないので、メディアが今こんなに持ち上げていると、数年後に手のひら返しで落としてきそうで怖い!!
ちなみに全日本の女子を見た後、ロシア選手権の女子も観ましたが、リーザが3位でフリーで3Aを2回(うち1つは3A-2A)きれいに跳んでいました。進化を迫られてがんばってるんだなあ…、日本の空気はのどかなのかな、なんて思いました。