木下アカデミー合宿のジスランインタビュー。Golden Skateが羽生結弦の部分をより詳しく伝えているわ。
ジスランがコーチとして大切にしていることや、主にユヅルのジャンプ動画を見せながら指導にあたっていると。
また2019年フランス記事では、羽生結弦との出逢いや彼との共同作業でコーチとしての新たな指針も。
羽生結弦選手と仕事をしたとき、ユヅルはすべてにおいて優れていました。素晴らしいスピン、素晴らしいスケーティング技術、素晴らしいターン、素晴らしいフットワーク、素晴らしいジャンプを持っていました。美しいスケーター、美しい体!つまり、これらすべて、パッケージとして持っていれば、少しのミスがあってもまだ素晴らしい演技をすることができる。でも、もし全部が揃っていなくて、何か失敗したら、もうお手上げです。
一度山の頂上に立つと、ずっと山の頂上にいるのは難しいんだ。なぜなら、再び登るためには降りてくる必要があり、それが難しいからです。
すべてのスケーターが健康でいる必要があるんだ。なぜなら、誰もがトリプルアクセルや4回転をやりたがるが、それはとても過酷なことだからだ。適切なリズムでトレーニングすることで、いざ演技をするときに、それが実現できるようにする必要があるのです。誰もがベストを尽くしたいと思っているが、まず健康を維持する必要があるのだ。
ユヅルと仕事をした時、足首の問題で本当にたくさんのことができなくなった。平昌オリンピックの前は酷い状況で、回復するのは大変でした。立ち続けなくてはいけないので、時間をかけて怪我を治すことができなかった。
だから私はミエ(濱田美栄)に、みんなが健康でいられるようにしなければならないと言うんです。健康であれば、どんどん続けていくことができるのだから。
まず、氷上でハッピーでいてほしい。ハッピーであれば、より良いトレーニングができると思う。彼らはとても競争心が強く、毎回勝ちたいと考えているからです。時には、1つ2つのジャンプを失敗して、がっかりすることもあるかもしれないけど、それはトレーニングです。だから、失敗することもある!トレーニングでは1つ2つ失敗しても大丈夫だといことを理解させようとしているんだ。プールに飛び込めば濡れるのと同じです。そうでなければ、うまくいきません。
だからトレーニングに入るとき、私は子どもたちと一緒に1年間やってきたことにフォーカスする。子供たちは、私が体の部位の調整を好むことを知っているので、それを強化するだけです。時には、何も言う必要がないこともあります。ただ自信を持たせることができるんです。
トリプルアクセルに入るとき、やって!と言うのは簡単ですが、それに直面して空中で3回転半して片足で着地しなければならないとなると、話は別です。でも自信を持たせできると思わせること、それが私の仕事です。ジャンプのメカニズムを理解させながら、それができれば成功するということを理解させなければならないのです。
教え子達には、主にユヅルのジャンプ動画を見せている。体の部位調整が秘訣だと教えています。4回転を跳びたいなら、近道はないんだ。近道をすると怪我をすることになるから、それに向き合う必要があるんだ。
ジスランがコーチとして大切にしている「今」の考え方があるのは、羽生結弦と一緒に取り組んできたからこそだと思うのよね。
まず3Aやクワドジャンプなどの高難度ジャンプを跳びたいと子供達が口にするのは、ISUのジャンプ偏重採点にあるんじゃないかしら?
羽生結弦はジャンプだけでない、すべての要素を兼ね備えたパッケージを持っているとジスランは語っているけれど、
果たしてジャッジはそこをしっかり見て採点に反映させていたのか、、、してこなかったわよね。
千葉百音が木下アカデミーに移籍したことで、本人も高難度ジャンプ習得と言っていたしハマコーの元での怪我が心配だったけれど、
健康であることの大切さをジスランは直接ハマコーに伝えていると聞いて、少しホッとしたわ。
また主に羽生結弦のジャンプ動画を見せながら指導しているとのこと。1人でも多くのスケーターが正しいジャンプを継承してくれることを願うばかりよ。
後半では2019年にフランス記事で取り上げられた、ジスランインタビューを一緒に見ていきましょう。
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ジャンプのスペシャリストであるジスランは、他のスケーターとの競技会のために欠場することが多かったオーサーから、ソチ五輪の数週間前に羽生結弦の指導を依頼されたとき、新たな金塊を見つけた。
「私たちは一緒に仕事をし始めて、本当に意気投合しました。それは2014年以来止まらなかった」
とブリアンは言う。彼は2つのオリンピックタイトルと、2014年と2017年の勝利を含む5つの世界表彰台に貢献した。
「私はいつもジャンプのバイオメカニクスに関する自分の分析を推し進めるのが好きでした。私は他の人とは少し違う独自のやり方を開発しましたが、ユヅは私のテクニックを忠実に守りました。さらに彼は完璧なモデルであり、他の誰よりも自分の芸術を極めています。そのおかげで仕事が楽になることもありますが、他の人よりレベルが高いので、大変なこともたくさんあります。
ユヅは、私が彼と一緒にやっていることを本当に認めてくれた最初のアスリートです。私にこれほど多くの余地を与えてくれた最初のスケーターの一人です。彼はどこへ行くにも私を連れて行きたいと思っています。幸いなことではありますが、地に足を付けていないといけない仕事です。 上手に空を飛ぶことを教えながら…」
こちらのフランス記事では、ジスランのキャリアについて詳しく知ることもできるわよ。
エルビス・ストイコと初めて仕事をしてきた際に、2つの世界タイトルと長野大会で銀メダルを獲得するのに貢献し、
「エルビスと一緒に、私はかなりのことをやり遂げたと考え、いずれにせよ、彼のような才能のスケーターは二度と現れないだろうと自分に言い聞かせました」
と言っていたけれど、その後羽生結弦と運命的な出逢いがあって、その考えが間違っていたことに気付いたと。
コーチが教え子に与えるものは大きいけれど、教え子からもまた多くのことを学び、自身のキャリアを輝かせることができるのよね!
羽生結弦と一緒に歩んできた時間が、「今」のジスランのコーチとしての哲学に繋がっていると確信できる素晴らしい記事だったわ。
それでは皆様、本日もどうか素敵な一日をお過ごしくださいね。
FaOI幕張初日まであと4日!ジスランも見にくるわよね!?
☆合わせてお読み頂きたい
突然のペア婚約発表にびっくりした!羽生結弦出演の神戸公演が生中継に - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
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ジスランが「ユヅルが自分をジャンプコーチとして最初に認めてくれた」というのは、以前に Figure skate Life の記事でも読み、意外だった事を覚えています。
「コーチが教え子から学ぶ事も多い」というのは、シェイリーンとの対談でも感じたことです。他のスケーター達はシェイリーンから受け取るだけですが、羽生さんだけはシェイリーンに与えてもいると感じました。
コーチに学ばせることができる選手も、ごく限られていると思います。
百音さんの件、わたしも心配していましたが、安心することができました。記事のご紹介、ありがとうございました。
オネエさま、こんにちは!
ジスランの言うように、羽生さんはトータルパッケージで、お手本になる技術とスタイルを持っています。スケーテイングや表現力の上手い選手、シャンプの上手い選手はいますが、全てが完璧なスケーターは羽生さんしかいないと思います!常に怪我と病気と戦いながらも、あれだけの演技を魅せるのは、まさにトレイシーが言うように羽生さんはギフテッドです!
それをジャッジ達はちょっとしたミスに付け込み下げようとするのです。
本当にジャッジする意味はないですよね。
プロになり、さらにはハードな練習をし、選手時代より進化していますが
ジスランと羽生さんはお互いに同じ意識を持ち信頼関係を築いてきたからこそ、ここまで技術を高めてこれたと思います。
ジスランが浜田コーチに健康が大事だと仰って頂き良かったです!安心しました。
島田麻央ちゃんも、スケーテイング、ジャンプ共に魅せられる素晴らしい選手だと思います。これからも、麻央ちゃん百音ちゃん、日本代表のトップ選手になると思いますので頑張ってほしいと思います!
オネエ様
いつも素晴らしい記事をありがとうございます。 和訳も素晴らしい!特に「ボディアライメント」のわかり易さと言ったら目から鱗です。
ジスランの理論は理系脳も持ち合わせているゆづくんには理解し易かったのでしょう。
百音ちゃんの「実績あるコーチへの移籍」記事に一抹の不安を感じていました。さっとんも梨花ちゃんも疲労骨折という実績。しかもこの所、選手の怪我が多い。ジスランの言う通り、向上心・競争心が如何にリスキーかー納得です。
合宿のみならず、優れたコーチの下でいつも適切なコーチングが受けられる環境、例えばクリケットに移
できれば〜と願っています。
昨年は幕張落選。オネエ様のまるでドキュメンタリーのような臨場感溢れるレポにときめきました。感謝♫
今年は幸い仙台と新潟に参ります。
幕張レポを楽しみにお待ち申しております。
感謝とともに。