プロスケーター羽生結弦はなぜ、「単独公演」にこだわるのか…技術で競技者を超え、規格外の表現目指す超一流の境地
なぜ「単独」という高いハードルを飛び越えようとしたのか。たった一人で単独公演を行う決断を下したのか。羽生さんはインタビューの中で、初めての単独公演『プロローグ』誕生の舞台裏をこう明かしてくれた。
「プロになるときに、スケートを続けていくにあたって、『羽生結弦のスケートを見たい』と思ってくださる方々の声が、強く入ってきました。それならば、僕のスケートを見たいと思ってくださっている方に、ずーっと僕のスケートを見ていただける環境をつくれないかなと思ったのが、最初のきっかけですね」
自らのスケートを求めてくれる人たちがいるのなら、“余白”を取り除く。そのために、全てを自分で演じるという発想だった。とはいえ、単独のプレッシャーはとてつもなく大きく、体調不良によるキャンセルすら許されない。実際、羽生さんは『GIFT』のときには直前に体調不良に苦しめられたが、そんなそぶりをみじんも見せることなく、満員の会場を盛り上げた。
土壇場で自らを支えてくれるのは、どこまで追い込んだか、どこまで本気で打ち込んでくることができたか──という日々の中で向き合った妥協なきトレーニングと、積み重ねた努力に裏打ちされた自信しかない。
そういう意味で、羽生さんは「プロとしてやっている以上、当然かもしれませんが、競技者時代とは比べものにならないくらいのトレーニングを積んでいます」と高い負荷の中でスケートと向き合い続けている。
スタミナ、フィジカル、敏捷性・・・、プロとしての肉体に必要な要素を高いレベルで培っていくには、相当な時間も要する。実際、羽生さんは2月19日の『RE_PRAY』横浜公演の中では「1日6時間くらいトレーニングをしています」と語っていた。
さらには、最先端のトレーニングを取り入れるどん欲な姿勢は、肉体を使ったトレーニングだけにとどまらず、数多くの英語媒体の論文を読み込むことに時間を費やすことになっているという。
※JBpressより一部引用
ファンの期待に応え、常に全力投球で限界突破していく為には、並々ならぬ努力が必要となってくる。
実際に羽生結弦がプロ転向し、GIFTからRE_PRAYまですべて実際に会場で見て来て目に見えて感じたのが、
羽生結弦の技術力はさらに進化し、パフォーマンスのレベルが上がっている。そしてそれに耐えうるだけの体力が格段についてきたという点。
そしてインタビューの中でひとつ気になった言葉が。
「プロとしてやっている以上、当然かもしれませんが、競技者時代とは比べものにならないくらいのトレーニングを積んでいます」
「プロとして当然」という、プロアスリートとしての意識はひとり別次元のところにあるのだなと強く感じたのよね。
プロとしてのキャリアがより長いスケーターでも、アイスショーでは競技時代に比べてかなり強度を落としているのがほとんどよね。
でも、羽生結弦はプロスケーターのとしての概念を完全に覆してしまった。
競技時代よりと比べものにならないトレーニングを積んでます!ときっぱり言い切れるプロスケーターが、一体どれだけいるのかしら?
回を重ねる毎に、羽生結弦は自分自身のハードルを上げ続けている。だから競技時代から緊張感や新たな発見も続いているのよね。
羽生結弦の田んぼアート。
ドローン撮影ならではの画角だとまた見える迫力もより躍動感が伝わってくるようだわ!
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オネエ様、こんばんわ。
本当に一度も歩を止めることなくここまでストイックに走り続けられるゆづに尊敬と感動、そして私たちファンの我儘な願いを叶えてくれたことに感謝しかありません。
例えこうしたインタビューでその裏側を知ることがなかったとしても、あの明らかに変化した肉体と進化したパフォーマンスを見れば、その生活と練習は普通じゃないことくらい想像できます。やっぱりなんとしてでも見たい!と思うのはゆづのスケートだけですね、私は。今日CSでBツアー見ながらあらためてそう強く思いました。
FaOIの開催中はゆづに関しての新たな告知などはないだろうと思っていましたので、もしかしたら明日以降近日中に何か情報が上がってくるかな?と期待してます。
オネエさま
いつも最新の情報をありがとうございます!
仕事のひとつをワインや料理に費やしています。
羽生結弦を料理に例えるのも失礼ですが。
和食は「引き算の美学」。
競技時代は怪我も多かったゆえ「無駄な力や動きを削ぎ落とす」ことも研究し続けたのだと想像します。
フランス料理は「掛け算の美学」。
ただただ足りない要素を足していくわけではない。
しかし削ぎ落としながら新しい技術を磨き上げたからこそ、アーティストたちとのコラボも、座長としての(実質、座長的な)アイスショーも、化学反応を巻き起こす。
羽生結弦は究極の和洋折衷で、これからも別次元に行くのだろうと、観る側にも緊張感が生まれます。
プロスケーターへここまでヒリヒリとした応援したい感情を抱いたのは、兎にも角にも初めてです。