ショー前日リハで神コラボが魅せた！羽生結弦と野村萬斎が息の合う演技も

開幕前日の６日、羽生さんは本番さながらの熱のこもった滑りを重ねた。

　朝の練習から、力が入った。リンクイン６分で４回転トウループ、４回転トウループ―オイラー―３回転サルコーの３連続ジャンプ、４回転サルコー―３回転トウループの連続ジャンプを次々と降りていった。スペシャルゲストの狂言師・野村萬斎（５８）とのコラボ演目では直前までブラッシュアップを続け、ゲネプロで息の合った演技を見せた。

※スポーツ報知より一部引用・出典

野村萬斎　羽生結弦さんは「同じＤＮＡを共有している」　今日からアイスショーで初共演　インタビュー後編

「職業、野村萬斎」を極めるため、萬斎は妥協なき日々に身を置く。狂言の枠を超えた多彩な表現で、人々を魅了し続けている。

　「自分の専門はもちろん、核にはなるわけですけど、その専門性と同時に大きな視点といいますか。人間が生きていること、死ぬこと。『ノッテステラータ』は会場（グランディ・２１）も、大きな意味がある場所です。そういう意味でも、羽生さん自身が人の生き死にというものを見つめ、その中で自分ができるものは何だろうということを非常に考えていらっしゃる」

　羽生さんの「覚悟」についても触れた。

　「単なる一個人の何か、アスリートという枠を超えていらっしゃるんじゃないですかね。彼が背負うものというものがありますから。手前味噌ですけど、私は狂言というものを核に、狂言を背負いながら、どこかで日本の文化を背負いたいという思いでいます。羽生さんもそういうより大きな目線、大きなジャンルも含めたことに挑戦し、また、それができる人だと思います」

　「職業、野村萬斎」と「職業、羽生結弦」。同じ表現者として、羽生さんはどう映っているのだろうか。

　「彼自身が僕の『陰陽師』のファンであるということもあって、『ＳＥＩＭＥＩ』を演目に取り上げてもくれました。宇宙観みたいなものを、どう表すかだと思うんですね。スケートリンクも一つの宇宙なのだというふうに彼は思うだろうし。天地人をつかさどるということを含めて（２０１５年の）対談では随分、僕も話をしました。それが彼の中で非常に刺さっていたようですから。そういう意味でも、同じＤＮＡを共有している方だなという印象です」

　今回のショーは普段とは異なる空間で演じる。スケートリンクでのリハーサル前にまず、体育館での稽古で広さを体感した。

　「非常に大きいということがわかりました（笑）。ちょっとびっくりしました。スケート靴を履いているからいける距離でね、歩いたりすると相当な直線距離だったりするということに、ちょっと面食らいながらも。稽古の段階から覚悟ができたというところです」

　コラボ演目は、出演に加え、演出も務める。

　「震災についての思いが、私なりにもありますので。そういった思いを羽生さんと共有しながら、世界観を２人で作り上げられたらいいなと思っています」

※スポーツ報知より一部引用