江戸時代から続く絹織物「仙台平」の織り手で、重要無形文化財保持・人間国宝の甲田綏郎（こうだ・よしお）氏が今月11日永眠。
複数のメディアが本日ニュースで伝えているわよ。仙台平と言えば、羽生結弦が「仙台平」の紋付き袴姿で登場し、
個人として当時23歳史上最年少で国民栄誉賞を受賞した日を思い出さずにはいられないわ。
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江戸時代から続く絹織物「仙台平」の織り手で、重要無形文化財保持・人間国宝の甲田綏郎（こうだ・よしお）氏が今月11日永眠。
共同通信や河北新報などのメディアが訃報を伝えているわよ。
「仙台平」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、2018年7月2日に官邸で行われた国民栄誉賞授与式。
羽生結弦が「仙台平」の紋付き袴姿で登場し、個人として当時23歳史上最年少で国民栄誉賞を受賞したのよね。
あまりの凛々しい姿に、こちらまで背筋がピン！となったのを今でも覚えているわ。
【仙台平とは】
宮城県の地域ブランドで、仙台市で製作されている。江戸時代初期、4代伊達藩主・伊達綱村が京都から織匠を招き、袴・法被・能装束などを織らせたのが始まりという。宮城県産の生糸で織られ、しわになりにくく耐久性に富んだ高級絹織物。
政宗公が愛し、育んできた仙台の伊達文化。 その気風と美しさを連綿と継ぎ、職人たちは今なお技を磨き、新たな挑戦を続けている。重要無形文化財である『仙台平』は、その代表的な存在である。
「初めて『仙台平』の袴と出会ったのは、 2017年の仙台市の観光PRポスターを撮影したときです。その美しい光沢に惹かれ、すべるような滑らかさ、きめの細かさにとても驚いたことを覚えています。この素晴らしい衣装に負けない立ち居振る舞いをしなくてはと思い、いつも以上に丁寧な所作を心掛けました。2018年の国民栄誉賞授与式で再び『仙台平』の袴を身に着けさせていただいた際は、改めて身の引き締まる思いがしました。」
『仙台平』の糸はとても細く柔らかい。その一本一本の糸がお互いを引っ張り合っているから、しっかりとしたハリが生まれ、クセや皺にならないのだという。
「実際に動いてみると、本当に動きやすい。一流の能楽師の方々が「仙台平でなくては」とおっしゃる意味がとてもよくわかりました。身に着ける機会をいただいたことをとても光栄に思います。」
※出典・一部引用：仙台巡り
「一流の衣は、一流の人物にこそ似合う」。甲田氏の思いに言葉の重みをひしひしと感じるわよね。
謹んでお悔やみ申し上げます。
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