2015年ジュニアグランプリファイナルで優勝したこともある
ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)
が現役引退を表明したわね。
まだ弱冠17歳よ。
これからが楽しみなスケーターだったのに!
一体彼女に何があったというの!?
「すべてのことに終わりがあります…。私のフィギュアスケート人生が終わりに近づきました。多くを書きたくはありませんが、これは良く考えた上での決断で、私は正しいと思っています。人生では私たちの前に難しい選択を迫られる時がよくありますが、私は学業を選択しました。
何をおいても第一に、この長くはないですが人生で、私にとってとても重要な時期に近くにいてくれたすべての人に感謝したいです。私の両親であり、コーチたち(私の成長に精魂を注いでくれ、知識を与えてくれたすべての人々)、友達、そしてもちろん最後まで私を信じ励ましてくれたファンの皆様。みんなを愛しています…ありがとう」
ツルスカヤ
15歳のグランプリファイナル。この独特の手を後ろに組むポーズが印象的でね、
これからどんな演技をしてくれるんだろうって当時ワクワクしたのを、あたし今でも覚えてるわ。
彼女はエテリに将来を有望視されて出てきたのよね。
あたしが驚いたのは、
滞空時間の長い、ジャンプの高さと幅!
ジャンプを跳んでるわ!じゃなくてね、
なんて綺麗なジャンプを跳んでいるんだろうって考える時間を与えてくれるような
見惚れてしまうような見事な高さと幅なのよ。
そんな彼女だったんだけれどもね、
2017年のNHK杯で見た時は、身長が伸びてジャンプを跳ぶタイミングを計るような間が見えるようになってね。
体型変化にもしかしたら苦しんでいるのかもしれないと思ったのよね。
それでも彼女、美しかったわ。
フリーでの「Song for the Little Sparrow」の切ない旋律に乗せてね、この曲は宮原知子も演じたわよね。
学業を選択。
多くを書きません。
彼女は怪我や体型変化などにも悩まされてきたと思うのよね。エテリの元を離れて、何か思うことがあったかもしれないわね。
カロリーナ・コストナーのスケーティング、ユリア・リプニツカヤのスピン、セルゲイ・ボロノフの表現力を目標としているって
最初に聞いた時から、彼女はジャンプだけでなく、
表現力にきちんとおもむきを置いているんだ!ってあたしすごく楽しみにしてきたのよ。
本人が語らない以上、それを詮索するのは失礼。
でもまだあまりにも早すぎるわよ。
あたしは20代、30代とコストナーのように人生経験を糧にして演技の成長を氷上の上で見ていきたかったわ。
競争が激化するロシアにおいて、彼女は自分の居場所を見つけることが困難になっていたんじゃないかしら?
そのシーズン、優勝!という輝かしい成績を残しても、もう翌シーズンには下から台頭してきた若手がその記録を塗り替えてしまう。
ISUは実績をコンスタントに残してくるスケーターに対して評価をする傾向にあるからね。
今の演技構成点を見ていてもそう。
たとえひとつの大きな大会で優勝してもスケーターはどこを目指していけばいいのかわからなくなる時があるんじゃないかしら?
今のルールが現役スケーターの歩みを躊躇させるところは往々にしてあると思うわ。
フィギュアスケートの美しさってジャンプだけでは決してないはずなのよ。
年齢を重ねて、そのスケーターが成長して、恋をしたり、困難を乗り越えたり、
まさしくファンタジーオンアイスで滑ったプロ達を見ていると演技に「脂」が乗っていたでしょう。
ああいう部分をもっと評価できるようなルールにしてほしいのよね。
技術と演技構成を連動させているようじゃ、てんで無理な話よ。
ISUのルールにスケーターが合わせればいい!という意見もあるわよね。
もちろんそうね、ルールを決めるのはISUだもの。
でも、スケーターは人生を懸けて、あたしたちが普通に経験してきたものすらも犠牲に変えて、スケートに打ち込んでいるのよね。
そんなスケーター達の悩み、体型変化、摂食障害などにもっと耳を傾けるべきだと思う。
若いスケーターが難しいジャンプを決めて、歴史的快挙です!優勝です!ってその時は素晴らしいわよ。
でもそれだけじゃないじゃない。そのスケーターが望むのであればよ、30代になったって、その年代の良さを引き出せるところがあれば、
もっとフィギュアスケートの「美」の幅って拡がるんじゃないかしらね。
ツルスカヤが決めた次の人生にどうか多くの幸せが訪れますように。
そして引退してもフィギュアスケートを変わらず愛してほしいし、
また違う形でいつか彼女の演技を見ることができればあたしは嬉しいって思う。
↓写真集、Amazon予約受付中よ↓
お読みいただきありがとうございます!共感して頂けることがあれば、ぜひブログランキングバナーを
↓↓↓
人気ブログランキング
にほんブログ村
↑↑↑
ポチっと押してくださいね!励みになります!
View Comments
オネエ様初めまして m(__)m
いつも楽しく読ませて頂いてます。
申し訳ありません。私は草太くんのファンです。
同じようにユースオリンピックで優勝し、怪我をして世界ジュニアを欠場したのも同じです。
ロシアという厳しい国の違いがあるのでしょうが
草太くんが戻ってきてくれて嬉しいです。
フィギュアスケートは引退する年齢が若いですが
最近のジャンプ重視のフィギュアになると更に引退が早くなるような気がします。
長年フィギュアスケートファンですが、フィギュアスケートは競技であり、芸術性もあるスポーツ
です。スピン、ステップ、スケーティング色々な
見所があります。曲に合わせた演技は感動します。年齢を重ねた演技は各選手の個性があり、素晴らしいです。最近ジャンプショーになってきたなぁ〜と思うところがあり、コメントさせて頂きました。ツルスカヤも素敵な選手でした。他の国なら続けることが出来たかもと思います。
では失礼します。
>Kh様
はじめまして!名前変更はこちらで致しました!
オネエサロンへようこそです!いつもブログをご覧頂きありがとうございます。
khさんは草太のファンなのですね!わたしも大好きです!!
あの怪我からリハビリを経て良く戻ってきてくれたなという嬉しい気持ちで胸がいっぱいに
なりましたよね。
やはり今のジャンプが主流のルールですと、芸術性はおろそかになり、そして選手の競技人生さえも
短くしてしまう怪我のリスクなどもあります。ましてやあの激戦ロシアの中で自分の存在を見出すのは
並大抵なことではないはずですよね。でも選手ってそれぞれに個性があって素敵なところありますよね。
そういった長所をもっと引き出せるような何かよい方向にこれからのフィギュアが向かっていってくれると
良いと思います。また草太談義しましょうね!
オネエ様
ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。m(__)m
中京地区の選手が好きです。伊藤みどりさん(年齢がばれますね)から始まり、私は安藤美姫さんでした。浅田真央さん、中野友加里さんの時は
日本も凄かったですよね。中京地区も!
宇野昌磨くんと山本草太くんの仲良さげなところも好きです。
ブログ楽しみにしています、
この場ですいません。トイレ事情全く同感です。
>kh様
こちらこそよろしくお願いします!
わたしも伊藤みどりから始まりましたので!中京地区ですと、
山田組が強いですよね。中野は真央が優勝したワールドで4位の時、どうみても
メダル取れてるだろうとジャッジに対して不満でした!
いえいえ、感想ありがとうございます。どこにでも構いませんので!
トイレ事情本当にどうにかしてほしいですよね~
正直ツルスカヤは知りませんでした。
しかし、この記事は読みました。
17歳で引退は早すぎますよ…
もうちょっと執着できなかったかな?と思いましたが、フィギュアスケートは金持ちのスポーツ! 貴族のスポーツ! お金がかかります。
執着して続ければ、親が大変な思いをします。
本人と親がエテリガールズの4回転を見れば…、
こんな結果になりますよね~
果たしてジャンプの多回転化がフィギュアの進化になるんでしょうか?
そもそも”フィギュア“は氷の上に図形を描く競技ですよね?
「フィギュアは氷の上に図形を描く競技」
これは後回しにします。
17歳でこんな決断を迫られるなら、どんな競技も高校生の部活レベルで区切ってしまった方が良いのでは?
>燦太様
フィギュアはそうです、氷の上に図形を描く競技です!
お題ありがとうございます。ぜひ後日記事にさせて頂きたいと思います。
前からしたいと思っていました!
ツルスカヤは将来を有望視されていましたからね、ジュニアグランプリファイナルで優勝した時は、
ロシアを背負っていくんだって思っていました。ジャンプの多様化についてそろそろ、
ISUももう一度考え直してほしいです!
おねえさまーー
私、ツルスカヤのジャンプが大好きで。。
ディレイジャンプって言うんですか?
ふわって上がってから回る、滞空時間が長いジャンプが大好きで。
スタイルも美しくてかなり好みでした。
先シーズンボロボロだったのは知っていたのですが、引退ですか、、涙、、
10代で引退とはなんて切ないんでしょう。。でも若くしてそこまで打ち込める事があるのは幸せですよね。私なんて高校時代は授業中にSWANとか読んでましたっけ、、←バレエ漫画です笑
彼女のこれからの幸せを願いたいです。
ってか10代なんて、これから何でも出来ますね!!
>きこ様
ホントにまだ若い!なんでもこれからチャレンジできますよね。
ぜひ次の人生も素晴らしいものでありますようにと願わずにはいられません。
フィギュアスケートを10代で引退ってあまりに早すぎるなって。
でもそれだけ長い期間続けるということもまた過酷なことなのかもしれませんよね。
特に今のロシアの状況ではなかなか先を見出すことが難しいのかも。
SWAN懐かしいですね!わたし10代の頃からオトコを追いかけていました!笑
これが夢中になったことなんて情けないわ、、、
ツルスカヤ、若すぎる引退、悲しいですね。
エテリガールズの進化華々しさの影で、実は大勢の彼女のような選手が消えていってると思うんですよね。ツルスカヤは有名だったけれども報道されないだけで、沢山の子達が泣いて引退を余儀なくされてるのでしょうね。
ツルスカヤの決断尊重しますが、もし続けたいもっとチャンスが欲しい選手がいたら、もう少しチャンスを与えてあげて欲しい・・
日本の宇野のように17,8でようやっとトリプルアクセル跳べて進化する選手、町田みたいな20過ぎて極めてくる選手、山本みたいな怪我で1回転から戻してくる選手、、ロシアではバッサリになるのは惜しい事です。
>ジゼル様
そうですよね、ロシアの中で居場所を見つけるというのは
並大抵のことではないというのが伺えます。
たとえ10代でなくてもどんどん活躍できてその才能を花開かせてるスケーターは
たくさんいますし、わたしの中ではアッコです!笑
改めて競技でトップ選手でいることの難しさを感じさせられました。
頑張ってほしいです。
リーザにはどんどんこれからもロシアの若手のロールモデルとなるように(リーザも若いけど笑)
フィギアスケート…切ないですね。
確かに、切磋琢磨して、競技で生き残れるのは ほんの一握り、お金もかかるしね。
今季の改正でジャンプの回転不足や諸々クワド大会を想像すると、翻弄される選手も沢山いらっしゃると思います。
でも17歳、これまでの経験を糧に学業、家族、仕事に幸せな道を歩んでいってほしいですね。
美しい写真に添えて、ファンやお世話になった方にお礼をの気持ちを伝える 立派な高校生だと思いました。
>おばちゃん様
なんか自分に置き換えると、その若さであれば何かにつけて人のせいにしていた
自分がいたような気がします。ああして、コーチやファンにお礼の気持ちが言えるのは
間違いなくフィギュアスケートという素晴らしい競技と共に人間が成長した証だと思います!
大事なのは結果ではなく過程!結果が求められる厳しい世界ですけれども、その過程も
しっかりと見ていきたいなと改めて思わされました。