皆様、こんばんは。
本当はもう少し早くお話したかった、
北京五輪後の「競技方式改正」について。
「技術」と「芸術」でそれぞれ別々の種目になるのではないかという。
今宵は少しこのお話をさせて頂きたいと思うのよ。
ISUは北京五輪後の2022~23年シーズンからの改正を見据え、
来年の総会に提案することを目指している。
技術重視の「テクニカル」、芸術と表現を重視する「フリー」の2種目に分ける競技方式に改正すれば、
02年ソルトレークシティー五輪でのペア不正採点を契機とした新採点方式導入以来となる大がかりな変化になる。
最新の素案では、男女とペアでいずれも種目を「テクニカル」「フリー」の2つに分けてそれぞれ優勝者を決め、
2種目合計の得点で「トータル」の勝者も決める方式。
1つの大会で男子、女子、ペアとも3人(組)の金メダリストが生まれる。
採点については「テクニカル(ショート)」が技術、「フリー」は芸術と表現を重視した傾斜配分にする構想があるという。
※時事通信より抜粋
これは大きな改革案よね!
この構想によると
技術点と演技構成点の比重を、
ショートが2:1
フリーが1:2
になるそうよ。
皆様どう思われる?
あたしは大反対だわ!笑
あらら、トルソワ!
あんたジャッジにパンチしちゃだめよ!笑
まず、ショートとフリーで比重を変えるぐらいなら、ショートに演技構成点はいらないんじゃないの?
技術点だけで判断した方が誰が見ても明確よね。
フリーはジャンプの点数の構成比が落ちるわけだから、
いっそのことジャンプなしで演技構成点のみにするとかさ。
演技構成点を両種目に残しておくのは、
「採点の抜け穴」=「負の遺産」が残ったままになるのよね~。
だって、技術重視のショートで演技構成点を下げられてしまったら、技術点も元も子もないもの笑
演技構成点の5つの項目も
1.スケート技術(Skating Skills)
2.要素のつなぎ(Transitions / Linking Footwork / Movements)
3.動作/身のこなし(Performance / Execution)
4. 振り付け/構成(Choreography / Composition)
5. 曲の解釈(Interpretation of the music)
新種目を導入した場合、「芸術」重視の項目(特に3~5)はフリーで重視される項目だものね。
でもね、そもそもフィギュアスケートって、
技術と芸術の融合性=トータルバランスの美しさこそがフィギュアスケートである
とわたしは強く思うのよね。
これがそれぞれの種目で分けられてしまうのは、ひとつの「作品」としての
演じるスケーターの「ストーリー性」であったり、「奥ゆかしさ」を
感じられなくなってしまうんじゃないかって
あたしは危惧しているところよ。
だって技術があるからこそ、芸術が光るわけだし、
芸術を持っているからこそ、技術に生かせるわけじゃない!
この2つを切り離して、そもそも種目を分けることが
本当の意味でのフィギュアスケートの未来を変えるものではないってあたしは思うわ。
寿司ざんまいポーズ!
・・・話戻すわね。
採点方式を明確化する為の改正であるならば、
あたしは時代の流れと共に変わっていくのは必然であるし、
いつまでも過去に捉われるのはよくないって思うのよ。
でも時事通信の記者の見解では、
ISUの狙いはむしろ別のところにあるようだ。
「2つの異なるプログラムで争う競技にしたい」と言う。
その裏には五輪でのフィギュアスケートのメダル数を増やしたいという思惑がある。
現行の方式でショートとフリーはジャンプの数や必須要素の規定、演技時間などが違うが、基本的な枠組みは似ている。
メダル数を増やすためには種目を増やさなくてはならない。
一方は技術、他方では芸術と表現を重視する二つのプログラムで争う競技方式に改正するのは、その手段ともいえる。
五輪のメダル数を増やすことによって、ISUはフィギュアスケートが競技としてより魅力的になると考えている。
日本では浅田真央さんが表舞台に出てきた頃から空前の人気を博し、羽生が引っ張る現在に至るまで盛り上がりは衰えていない。
競技大会のみならずアイスショーも満員の観客で埋まる。しかし、かつて高い人気を誇った欧米では関心が下がっており、事情がやや異なる。
※時事通信より抜粋
ISUの競技方式改正の本当の狙いは、メダル獲得数を増やして、
欧米やフィギュアスケートの人気低下の国を盛り返していきたいという思惑があるからというのよ。
あたしもそう思うわ!笑
日本ではフィギュアスケートは空前のブームよね。
一昔前はチケット観戦に抽選なんて考えもつかなかったし。
でも今でもグランプリシリーズのNHK杯、日本での国際大会などは
いつでも満席、TVを放映すれば高視聴率。
でも海外での試合で観客席に目を移すと、日本とはだいぶ事情が違うわよね。
でもさ、人気を取り戻したいがための競技方式改正で、
「技術」に偏った、
「芸術」に偏った、
ちょっと語弊があるわね、芸術に偏った選手って笑
それぞれの分野に特化した選手が出てくるのは目に見えていて、
なんだかつまらない競技になってしまうような気がしてならないのよね。
フィギュアスケートってさ、流れるストーリーの中でスケーターがその世界観を
音楽と共に表現していき、その盛り上がりの中でジャンプをシュッ!って跳ぶ、
「劇場型」でドラマティックな展開こそが醍醐味だとあたしは思うのよ。
ひとつの物語の中にそのスケーターの人生模様までもが見えてこそ、感動があるのよね。
NHKでトリノのフリーで荒川静香の演技を刈谷アナが
「さあ、ここからの2分15秒が荒川静香、長野から8年の想い!」
このフレーズが今でもあたし頭を駆け巡るときがあるのよ。
フィギュアスケートに短編作品はいらないわ!
人気が下がってしまったそもそもの原因に
ISUの採点方式の度重なる不明確さがあったからなんじゃないの?
自分たちで自分たちの首をしめてきたようなものなのに、それによって振り回されるスケーターは
たまったもんじゃないわよね。
競技方式改正、
皆様は賛成?反対?
いろいろなご意見があると思うから、また聞かせて頂けたら嬉しいわ!
北京後っていうのがまた厄介よね。それまでどうすんのよ!?
それについてはまた今度お話させて頂きたいわ。
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View Comments
オネエ様のおっしゃるように、そして羽生君がおっしゃるように、正確な技術の上にこそ成り立つ芸術美があると思います♡
ジャンプやスピンの採点とか、一部機械とかも導入して、極力正確かつ素人にも分かりやすい判断材料でチェックできないのかなぁ。
他の選手をディスりたくはないけど、真央ちゃんや中野選手の採点結果にえ〜!?って思ったことはありました(泣)でも彼女たちが立派だったのは文句を言わなかったこと。見てる自分がウキー!ってなってました(恥)
商業スポーツは観客がいてこそ成り立つ部分があるので、欧米選手のメダリストを増やしたい意図が見え隠れするのもわからなくはないのですが、これってプル様が過去に提唱してくださったことと真逆の方向性にいきそうで不安です。
>羽生くんととしくんのコラボ最高!様
そうですね、正確な技術の上にこそ芸術美があると思うんですよね。
たとえば、技術と芸術を分けたとして、芸術はどこをどう評価するのか?
技術が伴わないのにそれを芸術とは言えないと思います。
選手たちが戸惑う事のないような配慮も合わせてお願いしたいですよね。
なんか競技とはド素人の運営委員会が考えそうな提案ですよね。
技術と芸術を分けて別種目にするって、フィギュアスケーターとしての矜持を持っている人間が考える事では無いと思います。
4年にかかってたった1つの金メダルを争うってのは分からないでもないの。
スピードスケートとか水泳とか、距離とか種目変えて一回のオリンピックで金メダルジャランジャランさせてる選手も居るから。
でもフィギュアでそれをやったらダメ!!
今は手探りでフィギュアスケートの未来を手探りしていた黎明期ではなく、「芸術は、絶対的な技術力に基づいたもの」と言って、実際にそれを体現している偉大なチャンピオンが現役で居て、さらに進化を目指しているというのに、何故に100年以上の時をかけて築き上げてきたこの競技の根幹を揺るがして崩壊させようとするんでしょうね?
このやり方にフィギュアの未来は見えません。メダルの数だけで欧米の人気回復ができると考えるのは間違いですよ。今いるフィギュアファンも無くすことになりかねないと思います。私は…多分見るのが辛くなりそう。
単にメダルの数が増やしたいなら、価値下がると思うけどショート、フリー、総合でそれぞれ金銀銅配れば目的は達せられます。
100歩譲って、今迄通りのフィギュアとは別に、曲に合わせたり演じたりしなくていいから、ハーフパイプみたいにジャンプだけで競う別種目を新設するなら、それはそれで別競技として発展していく可能性はあるかも知れません。
ハーフパイプも命がけって感じの危険なスポーツですが、ジャンプ大会と化したフィギュア……怖い、怖すぎる。
>てんこ盛りパフェ様
パフェ様おはようございます!
6.0採点方式から現行の採点方式に変えた時のことをISUは思い出してほしいですよね。
点数を積み重ねるようにして明確にするのが目的であったのに、
それができずに今度は競技をぶつ切りにしてしまうだなんて!
安直すぎるし、根本はな~んにも変わらないと思いますよね。
オネエ様、今晩わ。
私も、どうしたら理想的なのかなぁといつも考えてしまいます。
オネエ様のいう、「ジャンプ無しで競う」も良いかも知れないですが、それだとアイスダンスになりそう。
私は、PCSをなくしてしまえ‼︎と怒り半分に考えましたが、それだと、野球でいうホームラン競争みたいになってしまう。それ以前に、もう音楽なんて要らなくなっちゃう。
この前のジャッジの方は、
「ダンスとして表現力を競うのは、アイスダンスのみ。シングルはダンスではないと言い聞かせて、表現力としてはどうなの?と思う選手にも割り切って点を出す」
「表現力というものは人生経験。シングルは、表現力がにじみ出るような年齢になると、怪我でジャンプが跳べなくなり引退しせざるを得なくなる」
とも言っておられました。
私、思うのですが、PCSの点ってもう限界値ですよね。9.75とかすごい時は10とか。インフレですよね。それに、PCSの五項目に、SS(スケーティングスキル)があるのが、おかしい気がします。既に、技術点のGOE にそれが反映されているはずですよねぇ…。
オネエ様の記事の メダルを増やすために、カテゴリーを増やす…にはびっくりです。だって、フリーを4分にしたりして、時間短縮したりしたのに。
何でしょう。このアメリカ主導感は。
>ゆっここ様
ゆっここさん、おはようございます。
いつからこんなにPCS高くなりましたっけ???
前は真央がシニアに上がる前は良くて7.0点て感じがもうジュニアですら8点代後半です。
ジュニアで曲の解釈で高得点を付けるのならシニアはなんなの?って思ってしまいます。
ジャッジで足並み揃えてるんだかなんだか知りませんが笑
ISUにはこれっぽっちも選手ファーストにする姿勢が見られません。
オネエさま こんばんは!
まさにコレ、この事考えちゃってたんです。皆さまコメントされてるように、今までのフィギアの歴史を究極まで洗練されたプログラムを羽生くんや、ハビ、新しい挑戦の花輪くんとか滑ってる、紀平ちゃんやツルシンみたいな女子の活躍…変化に無理があるし、競技の概念を曲げてる気がします。
そもそも表現力やPCS基準が曖昧でジャッジが芸術を勉強するように なんて出てるのにね。
フリーとショート分けても、結局採点出来るのかな⁇と素人目にも思いました。
フリーの審判一から養成するのかな⁇⁇ これからの若い選手達は新しいルールの為に一から出直し、それ以前にコーチングだってひっくり返りますよね。
記事の後半にあるように、種目を増やしてメダルを増やしてってどこの代理店のアイデアだよって位、今までのフィギアスケートを愛してない感満載のプレゼン⁉︎にガッカリなニュースでした(滅)
>おばちゃん様
おばちゃんさん、おはようございます!
結局どんなに方法をあの手この手変えようともジャッジしているのは
変わらないだけですから、スケーターがそれに合わせなければいけないだけでしょう。
北京後に行うという話ですが、ISUはフィギュアスケートをどうしたいのか、
一度トップにわたしたちにわかりやすいように説明でもしてほしいですよね。
現状はショートもフリーも時間だけ違うだけの、同じ様なものになりつつあると思います。
多分、昔はショートは技術、フリーは表現力を重視して採点、その結果、総合で順位が決まるよう設定したと思いますが(大昔?かな・・。)
近年の素晴らしいスケーター達が技術や表現力を採点不能、異次元レベルに押し上げている状況で・・。技術と表現力を分けて採点する事は困難を伴いますし、ましてや別々に表彰する事に意味があるとは思えません。
例え、ネイサンが技術部門で金、羽生結弦君が表現力部門で金を取ったとして、二人は幸せかしら?
多分、幸せではないと思う。お互い、それぞれの得意とする技術と表現力を磨いているのだから・・。両方を採点して欲しいと思うはず・・。
だから、改悪は止めて欲しいと思う。フィギュアスケーターのモチベーションになる様な採点方式になるように願っています。
>杉山様
杉山さん、おはようございます!
コメントどうもありがとうございます。
仰るとおり、まずスケーターのモチベーションが一番大事だとわたしも思います。
確かに昔はコンパルソリーという規定もあり、それこそ各競技が明確にされていたはずです。
今のスケーターは技術と芸術の融合を見せてくれる素晴らしいパフォーマンスですよね。
だからまずはそこをきちんと評価できるまともなジャッジを育ててほしい、それが先だと思います。
今日は
このルール改正案は平昌オリンピックが終わった頃から出ていたと思います。GPシリーズをTVでみているとフランス大会なんかガラガラです。(羽生くんが出場している大会は日本人が沢山いますがね。)ヨーロッパや北米はフィギュアスケートの発祥地なのに最近アジアばかりで気に入らないのじゃないですか❓男子はネイサンが上位ですがアジア系です。複合にしろ、ジャンプに
しろ欧米系が上位にいなくなるとルール改正をするのです。ロシアは別なのでしょう。
ルール改正をして観客が増えるかはわかりません。自分の国の選手が活躍するかどうかだと思います。(ヨーロッパはヨーロッパ地域かな。)
フィギュアスケートは技術性、芸術性どちらもあるから面白いのだと思います。それよりジャッジの公平な採点をお願いします。観客は素人ですが、感動した演技でも採点が低くアレッと思います。後でプロトコルみるとアッそうかと思いますがね。なんかこれで完璧と思う競技ではないのでしょうね。結論私は反対です。では失礼します。
ショート 2:1
フリー 1:2
と言うのは反対です。ショートは技術、フリーは芸術と完全に振り切った採点方式にすれば良いと思います。
その方がハッキリするのではないかと思います。
(フリーについてはジャッジの不正や贔屓が無い事が前提ですが)
技と技の繋ぎ、ジャンプの後の流れが評価されないなら、技術力、芸術性どちらかに割り切って採点した方が分かりやすいと考えます。
現在の採点は、ジャンプ4、芸術性3、スケーティング1、実績2、の割合で採点されてる感じがします。
その先があるなら、今のジャッジでは採点できないでしょうね。
むしろ、昔の6.0点時代に戻す方向に向かってしまいますね!
どうせならコンパルソリーを復活させればいいのに…(ヽ'ω`)
それと1908年のロンドン五輪ではコンパルソリーの発展型(?)の「スペシャルフィギュア」という種目も実施されていますから、これも復活させちゃいましょう。
コンパルソリーはTV映えしないという理由で廃止になりましたが、図形を書くだけでなくジャンプの正確性も競うという形にして、NHKの無駄に凄い技術力(褒め言葉)を借りればどうにかなるんじゃないかな!
これで「技術」(コンパルソリー・スペシャルフィギュア)と「芸術」(従来??のフィギュアスケート)でそれぞれ別々の種目が爆誕してメダルの数も増えてめでたしめでたし!(棒)
って自分で書いててアホらしくなってきました(ヽ'ω`)
五輪のメダルの数が増えれば欧米のフィギュアスケートの人気も復活するという考えのISUも充分アホの子ですが。
>キャサリンヒーホー様
スペシャルフィギュア!
な、懐かしい!!!
今急にいろいろなことが蘇ってきました笑
種目をあれこれ分けてしまうのはわたしは反対でして笑、なんていうのでしょう、
フィギュアスケートってやはりひとつのトータルパッケージのような、
劇場型であり、ドラマティックなものであってほしいんですよね。
それを各種目ごとに分けてしまうとただの競技になってしまうような気がして。
今後どうなるのか行く末を見ていきたいですよね。
なんかどんな採点方式であっても、ジャッジがプロとしてジャッジ技術が磨かれておらず、スケ連は批判や疑問を許さず(この前の関係者の突然のブログ閉鎖とかね)、かといって回転不足やGOEについても本当の厳格化をしない。
厳格化するつもりがないから設置するビデオカメラも増やさない、ましてやAI判定など絶対に許可しない。
そして芸術についてはド素人の門外漢にPCSをつけさせる。
これらを変えない限り、どんなに採点方式を変えても無駄な気がするんですよね。
芸術については芸術の専門家、それで飯を食っている振り付け師や現役ダンサー、バレエ団の芸術監督などなどのような人たちが判定してほしいですよ、自分たちの名前の威信をかけて。
>TonTon様
貴重な意見はすぐに厳格化するくせに肝心な採点の
曖昧さはジャッジをしない。
この不可思議な対応に疑問符しかありません。
芸術の専門家、わたしも大賛成です。
それこそ各界の第一線の方にジャッジして頂きたいぐらいです。