皆様、おはようございます。
ジュニアグランプリシリーズ第2戦、アメリカ大会女子
予想通り、ショートは全米女王アリサ・リウが首位発進。
先日のオーロラゲームズで4ルッツもトリプルアクセルも回転どうなんだろう?
ってあたしは疑問に思っていたけど、ISU公式試合でジャッジはどう評価するのか?
早速ショートから振り返って見ていきましょ。
アリサ・リウ(アメリカ) ショート1位
ショート得点:69.30点(TES39.87 /PCS29.43)
使用曲:Don’t Rain on My Parade 振付:Lori Nichol, Rohene Ward, Ilona Melnichenko
ジャンプ構成:3Lo/2A/3Lz-3T
ジュニア女子で上位に行くためにはもうコンビネーションで、
3ルッツー3トーループは必須なのね!笑
「プレッシャーは気にしていなかった。そういうの好きなのかもしれない」
ハートの強い頼もしい言葉だわ!
アメリカのスケート連盟も彼女に全米のフィギュア人気の復調を担って、期待しているだろうし、
彼女は明るく笑顔も素敵で華やかさも持ってるものね、大事に育てていきたい選手よね。
ショートのジャンプはいずれも流れのある素晴らしいジャンプだったと思うわ。
Don’t Rain on My Parade♪
いまの彼女にぴったりの明るく華やかさが前面に出た明るいナンバーよね。
シニアに上がってくれば、ダブルアクセルの部分をトリプルアクセルに変えて、
点数として70点台中盤に持っていきたいところよね。
彼女の場合、フリーを見て、回転が足りているのかジャッジがどう判断するのか注目したいところだわ。
☆先日のアリサ・リウ、オーロラゲームズの記事はこちらよ。
田中梓沙(日本) ショート10位
ショート得点:51.37点(TES24.68 /PCS27.69)
使用曲:チャルダッシュ 振付:キャシー・リード
ジャンプ構成:3Lz<(fall)/2Lo/2A
彼女のお衣装を見た時に思わず、トリノのサーシャ・コーエン!?
とあたし叫んでしまったわよ笑
スピード感があってよく滑っているんだけどね、ジャンプがカチッとはまらないのよね。
コンビネーションが入らず、ジュニア必須ジャンプのループが2回転になってしまっては技術点が全く入らないもの。
それでも彼女、
演技構成点では「スケート技術」と「繋ぎ」においては7点台の評価をもらえているのよね。
ここはきちんと評価してもらえているのだから、ジャンプが決まってくれば表彰台も狙える力はあるわよ。
河辺愛菜(日本) ショート6位
ショート得点:53.78点(TES27.69 /PCS26.09)
使用曲:グリンチ 振付:キャシー・リード
ジャンプ構成:3F-3T(ot)/3Lo<</2A
第1滑走という独特の緊張感もあったと思うけど、
最初のコンビネーション、セカンドのトーループがオーバーターンで惜しかったわね。
次のループは、ダウングレード(<<)を取られてしまったわね。
氷とスケート靴の間隔を見て頂ければわかると思うけど、
高さが全く出ていなかったのよ。
あたしが気になったのは左足にサポーターを巻いていたから、何か跳ぶ時に
力が入り切らなかったんじゃないかしら?
フリーなんとか最後まで滑り切ってほしいわね。
こちらがショートの順位表よ。
ガッツポーズ出たわね!
吉田・西山ペアのアイスダンス。
リズムダンス「コーラスライン」
何と言ってもツイヅルがぴったりで美しいのよ!
こちらがフリーダンス「ドンキ・ホーテ」
総合6位と健闘したわよね。これからが非常に楽しみなペアだわ。
では女子フリーを見ていきましょ!
アリサ・リウ(アメリカ)フリー1位 総合1位
フリー得点:138.80点 (TES80.14/PS59.66)
使用曲:Illumination 振付:Lori Nichol, Rohene Ward, Ilona Melnichenko
ジャンプ構成:3A-2T/4Lz/ 3A<(fall)/ 3Lo /3Lz-3T/3Lz-1Eu-3S/3F
アリサ・リウのフリー、圧巻の一言ね。
トリプルアクセルで転倒はあったものの、よくまとめてきたなって思ったわ。
冒頭のトリプルアクセル。
彼女の軸ってすごく斜めに入るわね。
高さを出すよりも、斜めに跳んでそのまま回転速度を速めて降りる感じね。
回転が足りているかどうかは、
いまのジャッジが足りてるって判断するルールなのだから、足りてるんでしょうね。
あたしには肉眼ではよくわからなかったわ笑
それよりも気になったのはジャンプを跳ぶ前に助走が減速してしまっていたことかしら。
スピードを上手くコントロールしないと、
今は跳べてもいずれシニアに上げると跳べなくなってしまうわよ。
そして次の4ルッツ。
クリーンに着氷しているかのように見えるんだけど、
やっぱり足りてないと思うのよね。
着氷してから回転してるように見えるわ。
でもジャッジが足りてるって判定しているんだから、足りてるんでしょうね笑
スローできちんと見て、ジャッジの眼で足りてるって判断したんでしょうね?
なんか昔は大技決めただけで凄い!ってなっていたけど、
いまは足元ばかり見てしまう自分がいて嫌になるわ。
それもこれも浅田真央の時に、
散々回転不足を取られてきたトラウマが尾を引いてるのかしらね。
そして2本目のアクセルは、1本目のアクセルに比べて、
斜めに滑らせながら跳ぶいつもの流れではなく、軸がズレていたように見えたわ。
それにしても4ルッツと3アクセル2本を本番で入れてくる度胸が凄いわよ。
そして彼女のメンタルの強さ!
シニアへ上がった時にも、このメンタルの強さがあれば
きっと構成の難易度を落とすことなく、攻めていけると思うわよ。
これからのアメリカフィギュア界をぜひ盛り上げていってほしいわよね。
見事ショート、フリー共に1位で優勝、おめでとう!
田中梓沙(日本)フリー15位 総合14位
フリー得点:74.37点 (TES28.66/PS47.71)
使用曲:Pride and Predjudice 振付:キャシー・リード
ジャンプ構成:2Lz(2ft)/3F(fall)/3Lo/2A-2T/2F(2ft)/3Lz(fall)/3S(fall)
やはりショートからジャンプがうまく決まらない流れが、
フリーにも続いてしまったわね。
ことごとく3回転が決まらないので、技術点が出てこないのよ。
ぜひジャンプの立て直しをして、
もっと上位を目指してほしいわね。
河辺愛菜(日本)フリー5位 総合5位
フリー得点:109.26点 (TES56.09/PS53.17)
使用曲:Black Swan 振付:キャシー・リード
ジャンプ構成:3Lz-3T/2A-3T/1Lo/2A /3F-2T-2Lo/3S/3F
フリーはジャンプをうまくまとめてきたわね。
ブラックスワンは難しい曲よね。
あの「割れた鏡」の音の部分がひとつのアクセントになって、曲調が変わるじゃない。
あそこでメリハリを付けてほしかったわ。
その時に豹変したような顔付きになったら、ゾクっとするわね。
ちょうど平昌でザギトワが演じていたわね。
ジャンプもダイナミックだし、
今日は注目のトリプルアクセルはなかったけど、
ジャンプに表現力が付いてくれば、もっと魅せれる素晴らしいスケーターに成長するわよね。
そして、いまの女子ジュニアでトップを目指していくのなら、
彼女が合宿で何度も決めていた、
トリプルアクセルが実戦で必要となってくるだろうし、頑張ってほしいわね。
こちらがフリーの順位表よ。
そしてこちらが総合順位表よ。
アリサ・リウ、やはり強かったわよね。メンタルが凄いわ!
ロシアのタカラノワもフリーで挽回したわね。
そして気になる韓国勢も。また改めて詳しくレポートさせて頂くわね。
それでは皆様、わたくしライスト終えて、寝ます笑
おやすみなさい、そして良い日曜日をお過ごしくださいまし!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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View Comments
本当だ!! ジャンプの前にスピード落としてる! 濱田コーチなら
「なんで跳ぶ前にスピード落としちゃうのよ! なんど同じ事言わせんの! バカじゃないの!?」
と、怒られるところですね(笑)
アリサ・リウも身長伸びてませんか?
>燦太様
みんな伸びてますね笑
今後いかに自分の中のジャンプのタイミングを調整できるかですね。
ジャンプにスピードが活かされてないから、
止まったような回転で足りてないような気がします。
おひさしぶりです!
今年は忙しい年でなかなかゆっくりフィギュアが見られなくなりそうなのですが、記事はいつも拝見しております。
吉田西山ペアのアイスダンスに感動しました。表情も豊かで見ていて楽しいです!クリケットで練習しているのですね。もっと上に行ってもいいのに…と思いながらフリーをみていたら、最後でちょっと西山くんが惜しかったです。
でもすごく深いエッジで滑れているのでは…と見てて思うのです。ツイヅルもピタリ。
これからも頑張ってぜひ良い結果を出して欲しいなと思いました。
>くりかのこ様
まあ、お久しぶりです!
くりかのこさん、お元気でしょうか?
お忙しいことと思いますが、記事をいつもご覧下さり嬉しいです。
スケートの方はどうでしょうか?またお時間ある時に近況をお聞かせくださいね。
吉田西山ペアのツイヅル、ぴったりでしたね!
見惚れてしまいました。これからが本当に楽しみですね~。
田中さん、こんなにも似るかってくらい芸風もジャンプも宮原さん(ㆁωㆁ)!
フリーの河辺さんくらいスピード無いと上手くいかないのが濱田組ジャンプの特徴ですよね。
猛スピードでジャンプに突っ込んで勢いで回すタイプって、パワーが足りないとフルブレードでも回りきれないのに…ごにょごにょ(笑)
でも今回やたらスペシャリスト甘かったですね。
アリサの4Lzが認定されるなら男子みんな認定だなと思ったのは私だけでしょうか…?
最初の3Aもルッツトゥのセカンドも回りきれていないように見えます(;;´ ꒳ ` )
いや、いいんです別に厳しく取って欲しい訳ではないんです。
空中での回転が足りないのは同じなのにプレロテ取り締まらないでURだけ厳しく取るのは公平性に欠けますからね。
どちらもジャンプの質と切り離せないし実際にスパッと回りきったジャンプより見劣りするのだから、そうでない滞空時間の長いジャンプをGOE高評価して、ちゃんと優劣を反映してくれればいいんです!
そんな時間が無いから後から比べた時に可笑しいって騒がれる点数が出ちゃうんですけどね~(笑)
>いろは様
テクニカルが大会毎に判定が違うっていうのが、
どうも見ていていつも統一性がないなって思ってしまいます。
わたしもいろはさんと同意見なのですが、
いまジャッジにこのジャンプでokと言われてしまうと、そこでそのジャンプの進化は
終わってしまうんじゃないかと。
お姉さま 、アイスダンスの吉田・西山組、良かったですね!西山君、ダンスに転向して6ヶ月だそうですが、正確で美しいスケーティング、才能あるのですね。ライスト解説でも「新たな脅威」と言われていましたね。アグノエルにデビューフリーの振り付け以来とか、チームの戦略もしっかりしていて、ホント有望です!
今回優勝の米カップルも凄いです。ぜひご覧になって!しかし、アイスダンスにも米・カナダのチームに男女問わず日系含むアジア系が増えて来ましたね〜。楽しみです!
>パリから愛を込めて様
ご無沙汰です、お元気ですか?
吉田・西山組の演技に久々にアイスダンス熱が舞い戻ってきました。
ツイヅルも揃っていて美しいし、ホントこれからが楽しみですよね。
早速アメリカの演技も見てきます!
ご無沙汰しております。パリも暑くて参っていましたが、JGPと共に涼しさがやって来て生き返っています。今の10代はグレタ・トゥンベリちゃんに代表される、旧世代の悪弊に立ち向かう頼もしい子が多いですよね。フィギュアも清く正しく美しい子達がどんどん出てきて老いぼれジャッジ達をびっくりさせて欲しいです!
>パリから愛を込めて様
パリも涼しくなってきましたでしょうか?
老いぼれジャッジ笑
固執したしきたりを重んじる古い考え方、もちろん継承したい大事なこともありますが、
ぜひ概念を覆すような、若くて、強い意志を持ったフィギュアのスケーター達がどんどん出てきてほしいですよね。
吉田、西山組のツイヅルはめちゃくちゃ綺麗でしたよね。
ペア系は思春期の多感な日本の男女には向かないかな…とか思ってたんですが、この二人のアイスダンスには、なんだかめちゃくちゃ可能性を見ました。
やっぱり小さい頃からのダンスレッスンとかで既に感覚が磨かれてるんですかね?
リウ選手は全米とか観てもっとメンタル弱い印象だったんですけど…、全然でしたね。めちゃくちゃ落ち着いてました。
河辺選手は初のJGPにしては落ち着いて出来たのかな?と。3Aなし、細かなジャンプのミスはありつつこの点数なら、自分は上位としっかり戦えるんだと自信を持って欲しいですね。田中選手はジャンプが全然合ってなくて、見てて歯痒かったですが、次の試合で是非この鬱憤を晴らして貰いたいです。
ちなみに韓国Jrが全体的に強く安定していたので「あぁ、コレ何人かファイナル行くかな…?」とか思って観てました。
>tetsu様
そうなんですよ、韓国ジュニア相当力入れてきていますよね。
ロシアジュニアのように決してあれこれ詰め込み過ぎず、魅せるところは
きちんと表現方法を身に付けているのが凄いなと思いました!