皆様、おはようございます。
今季、オータムクラシックから始まり、フランス杯までのジャッジの中で、
いまいち釈然としないのが、シリアスエラーの基準とそのルールの目的なのよね。
シリアスエラーの基準が明確でないが故に、採点への混乱が生じ、ジャッジに対する不満が噴出しているんじゃないかしら。
ジャンプ偏重にならないための別のルール改正も
別のルール改正からは、理想とするフィギュアスケートは、ただ高難度ジャンプを跳ぶだけの演技ではないこともうかがえる。今季からの変更として、技術面で転倒や重大なエラーがあった場合の演技構成点(いわゆる芸術性の評価)における上限を明記することで、ミスがなく完成度の高い演技にこそ演技構成点でも高い得点が与えられることを示している。昨季も同じ趣旨の改正があったが、それをより具体化し強める変更だ。具体的には、転倒・重大なエラーが1つあった場合、演技構成点5項目のうち3項目の最高点は9.75、2項目の最高点は9.50と決められている。さらに転倒・重大なエラーが複数あった場合、3項目の最高点は9.25、2項目の最高点は8.75と定められた。(国際スケート連盟コミュニケーション第2254号より)。このルール改正には、破綻のないプログラムを目指してほしいという国際スケート連盟からのメッセージがこめられている。
また、今季からジャンプ偏重にならないためのルールがもう一つ加えられている。音楽の表現が問われるコレオグラフィックシークエンスの評価観点を増やし、マイナスの出来栄え点を出しやすくしたのだ。高難度のジャンプを複数入れることで選手の体力は消耗するため、できればプログラム中に呼吸を整える部分がほしい。独創的な表現を促す狙いから難易度は問われず、レベルが“1”に固定されているコレオグラフィックシークエンスだが、ともすると “休憩時間”になっていることもあった。その状況も考慮してか、今季から出来栄え点がマイナスになる要素として“エネルギーがない”などの項目が追加された。またステップの評価観点にも、“流れやエネルギーがない”などの項目が新たに加わっている(国際スケート連盟コミュニケーション第2254号より)。転倒などの分かりやすいミスだけでなく、質が下がるさまざまな要因もエラーとして減点することで、コレオグラフィックシークエンスやステップを重要な要素として位置づけ、力を入れて滑ってもらう狙いがあると思われる。
※REALSPORTSより一部抜粋
今季導入された「シリアスエラー」。
もう一度わかりやすく、ここでおさらいしておきましょう。
今シーズンから規定されたシリアスエラーとは、、、
「プログラムが中断され、構成や音楽との関係、連続性、流れるような美しさに影響を与えるもの」を指す。 転倒は確実に含まれ、ステップアウトは演技の動きを途切れさせるようなものであれば、重大なエラーになる。
1転倒or1シリアスエラーでSS、TR、CO9.75以上不可。PE、IN9.5以上不可。
2転倒or2シリアスエラーではSS、TR、COは9.25以上不可。PE、IN8.75以上不可。
トップ以外の選手についても本来のその選手のPCS比で下げる。
※略語は以下のPCS項目を参照して頂戴ね。
SS | スケート技術 Skating Skills | プログラム全体の、スケーティングの質やスピード、その変化など。 |
TR | 要素のつなぎ Transitions/Linking Footwork | 要素と要素の間の、ステップなどのつなぎ。要素への出入りの特所など。 |
PE | 動作/身のこなし Performance/Execution | 音楽に合った身のこなし、スピードの変化、演技をしているか。 |
CH | 振り付け/構成 Choreography/Composition | 調和のとれたプログラム構成、またハイライトの分布になっているか。 |
IN | 曲の解釈 Interpretation | 音楽を理解し、それに合った動き・表現がされているか。 |
その目的は、
ミスがなく完成度の高い演技にこそ演技構成点でも高い得点が与えられることとあるけれど、
そもそも演技全体の各要素を成す演技構成点こそが、ミスに関係なく、各要素ひとつひとつが独立して採点されるべきなんじゃないの?
例えばさ、ジャンプで転倒してもさ、その入り方に工夫があったら、「要素のつなぎ」は評価されるべきだし、
曲の解釈と転倒ってどう考えても結びつかないのよね。
今回のシリアスエラーになる条件として、「転倒」は確実と明記されているけれども、
ステップアウトは演技の動きを途切れさせるようなものであれば、重大なエラーになる
という一例しか述べられてないのよね。
このシリアスエラーの基準が明確でないから、今季ジャッジに対する疑問点が生じている、そもそもの原因なんじゃないかしら。
もうひとつ。腑に落ちないのが、
今季から出来栄え点がマイナスになる要素として“エネルギーがない”などの項目が追加されたことよ。
そもそも男子フリーの演技時間が短くなって、4分30秒→4分になって30秒短縮されたでしょ。
本田武史氏が以前、この点について、
「30秒減ったことで、ジャンプとジャンプの繋ぎがタイトになった。呼吸を整えたり、心拍数を抑えたりする時間が減った。どの選手も4分の方がキツイって言いますね。時間が短い分、失敗した時のリカバリーも難しいので、どうしても悪循環に陥りやすいです。」
と言っているのよね。
確かにそうよね、選手は短くなった演技時間の中で、やらなきゃいけない要素てんこ盛りなわけでしょ?
例えば後半に向かう呼吸を整える時間だって、ままならないわよ。
そこにエネルギーがないっていう審査項目作るぐらいなら、演技時間を元に戻した方がよっぽど選手の為になるんじゃないの?
どうもあたしには、ルール改正やジャッジの評価観点の追加が選手ファーストには到底思えないのよね。
一体、誰の為?何の為のルールなの!?
ISUの謎は深まるばかりだわ、、、
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View Comments
おはようございます、私は素人で、採点についてはよくわからないのですが、最近シュミで合成動画作りを始めました❤。で、思ったのは、4分だとクラシック曲でドラマチックに編曲するの、難しいのでは?と。単に私が下手なだけかもしれませんケド。クラシックなエレガント男子がもっと見たいのに❣ 元の時間に戻してほしいです。
>なっこさん様
なっこさん、こんにちは!
合成動画今度見せてくださいね~。
クラシックで4分てホント短いですよね、特にシェルバコワの
火の鳥、最後もうエンディング?って思いませんか?
女子は競技時間の変更はないので、当てはまるかわからないのですが、
ミキティの編曲の方がドラマティックかなと。
実は、火の鳥も今の構想にはいってます。vol1が年明け完成するので、次用に、それでミキティのは参考作品の筆頭です! あと、レイチェルフラット。まっちーのは、どうかな? 曲集をまとめてヴィンスに渡すのがもっかの夢。渡せたら、公開しようかなー★
>なっこさん様
レイチェルフラット懐かしいです!
ヴィンスに渡せると良いですね、いつか公開する時が来たら、
このブログでも紹介させて頂けたら嬉しいです!
オネエ様、おはようございます
既にGPSも中盤を過ぎましたが、シリアスエラーがゆづ君以外に適用された選手っているのでしょうか?オネエ様のとてもわかりやすい説明で見てみれば「転倒」がシリアスエラーならこの間の、フランス国際の昌磨君のSP演技は間違いなくシリアスエラーだと思うのですが、PCS のINでも点は8・75以上を付けている人が何人かいますよね。2転倒しているやないか!
「演技の流れを途絶えさせる」とは曖昧過ぎますよね。そんなのはジャッジの主観でどうにでも受け取られてしまいますよね。でも、ステップアウトと転倒を比べたらどう考えても転倒の方が「流れを途絶えさせてる」と思いますが。
それに「エネルギッシュ」なコレオってなんですか?これを聞いて、すぐに今シーズンのネイサンのコレオが頭をよぎりました。あれに満点が付いていたということは、お手本コレオなの?好みは人それぞれですが、あの長いコレオに満点とは…。
話が変わるのですが、例のISU アウォードには「最優秀衣装賞」つまりベストドレッサーがあるそうで、エキシビが無いのはどうかと思いますがこの賞は楽しみかもしれません。
逆にワーストドレッサーも面白いかもですね。
>ゆっここ様
エネルギッシュなコリオ、全く理解できません。
曲の雰囲気によってはしっとり演じるものもあると思うので、
それが休んでいるとジャッジが捉えては何か違うような気がします。
ISUアワード、ベストドレッサーだけならおもしろいかもしれないですね、
樋渡知樹もノミネートだわ!笑
おはようございます おネエ様
コレオを入れるなら時期を元に戻さないと…やることは増えて時期が無い。コレオだって-5のGOEがある以上、足数(手数)が必要でしょうし…結弦君も昌磨君もフリーの後の疲労困憊ぶりは4分になってからのほうが明らかです。一つ失敗すると立て直しの時間が少ない分加速にもエネルギー使うでしょうし、ザギトワがオリンピック後のワールドで後半に詰め込んだジャンプのせいで自滅しました。同じ状況では?滞り無い演技を求める為のシリアスエラーと言うならジャンプの難易度で美しさの尺度を変えたり大会毎に、または男女で基準が違うのはおかしい。昌磨がフランス杯でシリアスエラーを取られなかったのは、トップ3、またはポイント圏内に及ばなかったからかな?と感じてます。結弦君は世界最高になりそうだったから…ISUの基準を作っている方々は実際に4回転を飛んで無いのでは?と感じてしまう。協会ってどのスポーツもアスリートファーストでは無いような気がします。技術審判は技術的なところに特化してほしいのですが、そうすると技術審判がもしもAIになったら技術審判は失業しちゃいますから、その辺りも忖度しているのかしら?ますます不信感で後半GPSも、モヤモヤのまま…とりあえず、フィギュアを余計な事を考えず楽しむ事にします。
>MAOファン様
一番心配しているのは要素を詰め込み過ぎて、
怪我を誘発しないかということです。
見ている側としてもスパイラルの優雅な見惚れるタイムがあってこそ
フィギュアと思うのですが。
こんにちは オネエ (o^^o)
4分が良いのか4分30秒が良いのかは
スケーターやコーチが1番よく知ってる事で
短くなって華麗な滑りが出来なくなったという意見が多いのなら元に戻すべきなのではと思います。
ジャッジも人が見てどう思うかは別として
回転不足とか転倒は皆んな同じ点数でなくてはおかしいとも思いました。
もっと スケーターの立場にたったジャッジをして欲しいですね
>マロン様
いっそのことスケーター全員に統計をとって、
どっちの演技時間が良いのかを決めるのはどうかな?って思います。
アスリートファーストじゃないとスポーツって廃れるから。
コレオが休憩時間とは笑わせてくれますね。そもそも4分になった事で選手は大変な思いをしています。エネルギーがない…なんじゃ その項目は!
瞬きして見逃すこともあるでしょう?やはりビデオをみんなで見るくらいしなさいよ。キスクラで待つ間に演技繰り返してるのを私達は見てます あれだけだってかなりの事がわかるはず。削った30秒の分 それ見てから採点したら?
>あじさい様
完全同意です。
まずはジャッジにお手本を見せてほしいぐらいです、
4分30秒エネルギーに溢れた演技を!
まったく、I S Uのルール変更なんて、文科省の常用漢字をいじくってるのと同じよね〜。
シリアルエラーは羽生君がこの後ノーミスを続けたら、誰も適用されないんじゃないかな? ンで羽生君がミスしたら嬉々として下げるんでしょネ。あ、今転んだよね?ネ、ネ、見たよね、羽生から点引いていいよね〜ってなもんでしょ笑
そもそも表現力とか芸術性とジャンプに代表される技術力は、マトモなテクニカルがいて、権力やお金の影響を受けなければバランス取れてるんですよ。
ナンチャッテ4Lzとかを認めなければジェイソンが表彰台に登る機会は増えるし、エテリ組の使い捨て風潮も改まって、スケーターの現役寿命も伸びるはず。
それと、いくらフィギュアが美しからって、ハリウッドの女優や俳優を選ぶ脳みそでベストドレッサーを、選ぶとか噴飯物だわ。そーゆーのはファンの楽しみでいいの‼️
>てんこ盛りパフェ様
すべてが選手の想いと別の方向性に向かっているような気がします。
おかしく理不尽なルールを創っていくまえに、いまあるところをどうしたら
選手にとって良くなるかを考えるところから始めないと。
衣装なら、最近の新体操ってすっごい煌びやかですよね。いつの間にこんなにゴージャスになぅたの?って感じ。あちらならやってもいいかも?
フィギュアで4カテゴリーで1名って無理あるし。
でも、新体操はフィギュア程儲からないからやんないでしょうね。
>てんこ盛りパフェ様
新体操、派手になりましたよね!
なんかISUが金儲けだけの為にやるようにしか見えないです、、、
そもそもシリアスエラーの規定が、細かすぎて・・・頭に入りませんよ。是と是と是(項目)は9.75以下で是と是は9.25以下で・・この場合は9.75以下とか複雑すぎ。文面にらめっこしてしばし吟味しなければなりません!
ジャッジはすぐに点数を付けなければならず、、
例えば文面シリアスエラーの項目チェックをコンピューターにあらかじめ仕込んでおき、テクニカルが適用と判断したらボタンポチ。で各ジャッジの点数が枠内に収まるよう点数是正とか反映される仕組みにしないと難しい。
まあ、このシリアスエラー自体撤廃したら?と思うんですよね。曲の流れや解釈やらが失敗によって途切れたか?は選手の演技によって違うし。見る側の解釈も分かれるし。
で、オータムとGPは幸い違う大会なのでGPシリーズの中ではせめて統一して今後他選手が転倒しても同じ判断しないとシリーズ内で公平になりませんね~。
>ジゼル様
シリアスエラーの規定、読めば読むほど謎です。
そもそもこんなにルールを細かくして、いままで同じ採点時間で
正しいジャッジができるのかと。
テネルのジャンプが3回転を2回転と間違えたのにも気づかないぐらいだし。
あ、それから、もう最近の採点方法は細かくし過ぎて人間の処理能力の範疇を越えたり、却って様々な矛盾が生まれたりしてる気がするんですよね。項目それぞれに幅のある数がプラスやら掛け算?やらで見たままでなかったり。
乱暴に旧採点で、ネイサンこの出来なら技術点6.0,芸術点5.6!とかの方が実際見た感じに近かったりして(^-^;
>ジゼル様
旧採点がなんだか懐かしくなってきますよね。
それでもあの時も、どの国が劇的に低い点数を付けていたりと
あからさまなものも多々ありましたけど笑
今年は衣装が素敵なの多いですよね。
羽生君のフリーの何とも云えない紫に蝶々。坂本ちゃんマトリックスの黒ツル生地と形。紀平のショートフリーも綺麗。テネルの赤大人っぽいデザイン。ザギトワの流麗なクレオパトラ衣装。エテリんところも外れなし、特にコストルナヤのショートはやはり古城の湖の雪か白鳥のよう。
そんなゴージャスな中にあって、ネイサンはやはりネイサン(^^)去年の練習着からマレーバク。の次はバスシート、とある意味期待を裏切らないわw
「ママと一緒に生地屋さんで選んで作ったんだ」何だかホッコリするじゃありませんか。おぼっちゃまは手作りを大事にするのよね。もう、この路線で。
>ジゼル様
手作り感という点では本田氏のティコティコを
思い出します!笑 あれもお母様が作ったものでは。
どんどん衣装が皆凝ったものになってきていますよね~。
そのうちホントに引田天功ばりのイリュージョン誰か見せてくれそう。