皆さん、こんにちは。
ドーナツスピンマイスターの中野友加里氏が、現在の女子フィギュアの4回転時代のプレロテについて的確な指摘をしているインタビュー。
彼女の言葉自体はとても興味深く、考えさせられる素晴らしいものだったので、ここでご紹介させて頂くわね。
中野友加里が語る女子4回転時代の技術。「次元が違うジャンプ」とは
女子フィギュアはこの1シーズンで、技術的な部分ががらりと変わってしまいました。まさか女子でも4回転を跳ばないと勝てない時代になるとは思いませんでした。3回転を跳んだら次は3回転+3回転、その次がトリプルアクセルというのが、これまでの一般的なステップアップでしたが、それを飛び越えて、何種類もの4回転を跳ぶ選手が出てきました。
ロシアの女子選手が台頭した一番の理由は、それがまさに「ロシア勢」だったことにあると思います。4回転を跳べば勝てるという考えが生まれ、ひとり成功すると、同じリンクで練習している選手は「私も跳べるかも」と思うようになります。身近にお手本となる選手がいることが大きいのです。新しい種類のジャンプを跳ぼうという欲も生まれます。
もちろん、若いうちから徹底した指導を受けることの恩恵もあります。特に女性は、少女から大人の身体に変化すると、高難度のジャンプは跳びにくくなります。身体が出来上がる前に、技術を体に染み込ませる指導をすることで、大技を身につけることができます。何と言っても練習量がすごい。私たちの頃は、地上での練習といえば筋トレとバレエぐらいでしたが、いまは地上で回転する練習も当たり前のように行なわれています。
女子選手の4回転を見ていると、高さのあるジャンプではなく、回転速度をうまく使ったジャンプだと感じます。身体が細いことをうまく利用して、糸のように回るイメージで、少女らしい小柄な体型を生かしたジャンプです。
そんななかで、アンナ・シェルバコワ選手とアレクサンドラ・トゥルソワ選手は、小さいながらも力で跳んでいるように見えます。それを試合本番でできるのは、やはり相当な鍛錬を積んでいるからに違いありません。
彼女たちは、体格的にもいまが一番いい状態なのでしょう。
ただしそのジャンプは、跳び上がるのと同時に回り始める、もっと言えば、回りながら跳び上がるようなところがあります。いい悪いは別として、それを身につければ4回転を回り切れる可能性は高くなります。逆に判定でそれを「回転不足」と厳しく取られるようになると、何らかの対応をしなければならなくなるでしょう。
それに対して、アリョーナ・コストルナヤ選手のトリプルアクセルは、次元が違います。4回転が入らないショートプログラムでの群を抜いた高得点にそれが表われていますが、高さ、幅、回転速度が、すべて理にかなっている。それをいとも簡単に跳ぶことができるというのは、天性の才能だと思います。
彼女に関して言えば、そのスピードにも衝撃を受けました。
プログラム全体でスピードに乗りっぱなしで、こんな女子選手は昨今、見たことがありません。
才能をうまく生かしたスケーティングの質です。ジャンプをしても失速することがないので、流れを壊さずに、トリプルアクセルをプログラムの一部として跳ぶことができています。ライバルが4回転を跳んでも勝てるだけのものを持っているのです。
一方、紀平梨花選手は、教科書に載っているお手本のようなトリプルアクセルを跳びます。
一番すばらしいのは軌道。トリプルアクセルを跳ぼうとすると、「回らなきゃ、回らなきゃ」と、中に入ろうとする意識が働くのですが、彼女は回り込まず、真正面を向いて、跳び上がってから回転しています。それほど高さのあるジャンプではありませんが、幅を使って、スピードを落とすことなく、リズミカルに跳び上がります。軌道が美しく、空中の姿勢もすばらしいです。
紀平選手は4回転サルコウも正統的な跳び方をしています。きっと、成功すると見栄えのいいジャンプになります。もっと力がついてきたら、高さ、迫力も出てくるのではないかという気がします。
※Sportivaより一部引用
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2020/03/23/post_15/index.php
まず女子の4回転に対して、回りながら跳び上がるプレロテをズバッと指摘しているわよね。
これはスケーターが悪いのではなく、ISUがルールとして減点対象にしないところが一番の問題よね。
女子の場合、プレロテを厳しく判定するようになると、4回転をきちんと跳べる選手は紀平梨花のみになってしまうような気がするわね。
もちろんジャンプ技術を高いレベルに押し上げていくことは素晴らしいし、
その為の努力も大変なことだと思うのよ。
だから、あくまでそれをすべて審査するジャッジがきちんとしたガイドラインを示していかないと、同じジャンプでも得点差にバラツキが出てしまうのよね。
もっと内部からジャンプについての指摘が多く出てくると、ISUは動くのかしらね?
「プログラム全体でスピードに乗りっぱなしで、こんな女子選手は昨今、見たことがありません」
コストルナヤの才能に、「次元が違う」と友加里も驚愕よね。
そして、正統的なジャンプを跳ぶ紀平梨花についても高い評価をしているわよね。
あたしの希望は、このふたりは4回転なしで、出来れば勝負を続けていってほしいのよね、フィギュアスケート本来の美しさを保ったままね。
中止になってしまった世界フィギュアで、このふたりの対決とトルソワ、シェルバコワを交えた結果が、
どのような位置づけになるのか、非常に興味深かったのよね。
いずれにせよ、この4人がしばらく女子フィギュア界を牽引していくのは間違いなさそうね。
ワリエワがシニアに上がってきたら、どうなるのかしら?笑
☆合わせてお読み頂きたい世界フィギュアの展望を描いていた記事よ☆
エテリ門下生のヴェロニカ・ジリナ(11歳)が練習でトリプルアクセルに成功!
すでに4回転ジャンプも成功しているそうよ、、、
ジリナって何者よ!?って検索していたら、
なんて素敵なロシアのフィギュアスケート番組を見つけたわよ!
司会はまさかのヤグディン、そして審査員にはタラソワ氏が!グリーンのお衣装が美しいわよ!
毎回タラソワ氏の衣装だけでも楽しめそうよ笑
ていうか、なによこのフィフスエレメント、トルソワに続く宇宙人感!幾何学的な衣装に、お顔にまっぷたつに縦に入ったシルバーライン!笑
ジリナも宇宙人だったことが判明したわ笑
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View Comments
オネエ様〜
なんですか!これは?ジリナちゃん。
この番組?夢中で見ちゃったじゃないですか(笑) 恐るべし宇宙人製造スクール。顔のど真ん中にシルバーのラインをズバっと。いきなりスタートがクルクルスピン…でも本当に11才なのか? 見応えたっぷりなプログラムで驚きました。タラソワさん素敵…他に現代と思えないヘアスタイルの方 何故かキスクラの司会はモンロー風なドレス…私はいったい何を見てるのかわからなくなりましたが。これ2020年で間違いないですね?(笑)
>あじさい様
ジリナ、すごい宇宙人感出てますよね笑
この番組、YouTubeに何本も上がっているのですが、
ジリナの衣装が毎回凄くて、アパター感が出ていたり、火を司ったり、とにかく多彩なんです。
そしてタラソワ女史のお衣装も見ているだけで楽しい!また紹介していきますね。
今は間違いなく2020年です!笑
ジリナ選手の意匠、ウルトラマンにしか見えない(≧∀≦)ジャンプだけでなく、柔軟性を生かしたスピンも綺麗ですね。ワリエワのスピンを思い起こさせます。ロシア旅行に行った時、ショッピングモールの中にスケートりんくがあり、そこでスケートを習っていると達がいました。6歳前後の女の子たちが2回転ジャンプやビールマンスピンをしていました。ロシアではスケートリンクがそこかしこにあるし、日本と違って安いんですよね。こりゃすごい選手が次から次へと出てくるのも納得です。
>maron様
ウルトラマン!笑
確かにそう見えますね。
ショッピングモールの中にリンクがあるのですね!常に身近なところに
リンクがあると、滑る環境も日本とは全然違いますね。
maron様
いきなりのウルトラマン登場!
演技前 リンク側でロシアコーチと何かの交信!
言葉通じるのか(笑)
ロシアの街には当たり前にリンクがあるんですね
寒い国だし手軽に利用できるのはうらやましいし 転ぶの怖い…と思う前にピョンピョン飛べちゃうのかもしれないですね(^^)
意匠→衣装です。失礼しました。
>maron様
いえいえ、ご丁寧にありがとうございます!
こんにちはオネエ様!
初めてコメントします!
自分はロシアっ子のファンなんですけど、プレロテやエッジエラーがある子が多いですよね、、特にシェルちゃん、ルッツとフリップはどっちもエッジエラー+プレロテ+フルブレード。こんなにひどいのにルッツとフリップばっかりの構成!!!本当にシェルちゃんの将来が心配です_(._.)_みんな才能のある子だから、ちゃんと教えれば全然できると思います(TOT)本当にisuがダメダメですよね!!!なんでちゃんと判定しないんだよ!!!それと、トルソワのルッツもフリップもエッジエラーはないけど、正しい飛び方じゃないですよね。でも4回転サルコーとトーループは本当にすごいと思います!!トルソワは北京までは生き残れそうな予感がします!(笑)それと、ワリエワちゃんの4回転トーループもそんなに悪くないと思いますよ!でもルッツはエテリ式なんですけどね(¯―¯٥)だからって、選手を批判するのは良くないですよね、、批判されるべき人達はisuとコーチだと思います。毎回毎回ヤフーニュースのコメ欄をチェックしてますが、みんなロシアの選手は表現力がないとか、棒みたいに細いから飛べる、あんますごくない、子供の演技みたいなコメントが多くて悲しいです。これが日本人選手だったら、みんな褒めてると思うんだけどね(T_T)
ジリナ選手はトルソワちゃん超えのモンスターですよ!!あの子は本当にやばいです!!!エテリ組だけど、ジャンプは全部正しい飛び方ですよ!!しかもまだ11歳!!それで4回転サルコーもトーループもトリプルアクセルも飛べる!!!やばいです!!!たぶんフィギュア史上最強だと思います!!それに体もめっちゃ柔らかいし、表現力もあるっていう!!!ジュニアにあがるのを楽しみにしてます!!!(笑)
長文になってしまってすみません!!
たぶん文法が変なところがあります(笑)
kasumi様
ロシアっ子通のkasumi様のコメントを拝見してジリナちゃんの期待値が上がりました〜楽しみにしています!
>Kasumi様
Kasumiさん、はじめまして!
フィギュア愛に溢れるコメント、凄く伝わってきました、嬉しいです。
ロシアっ子達、ホントに頑張っていますよね。よくまだ成長期前だから跳べるとか言われていますけど、
成長期前でも跳べない選手が実戦で跳べないことがほとんどなのに、それだけでも凄いと思います。
あとはジャッジやISUがどのようなルール作りを今後していくかですよね。
ジリナ、わたしも大注目していますので、近いうちに特集しますね!
また遊びにきてくださいね。
ジリナの動画、ロシア語がさっぱりわからなかったけれど、オーディション番組みたいで楽しめました!再生数が多いのも納得です。
6点満点の採点、万国博覧会の宇宙系パビリオンのような世界観に懐かしさもあって。あじさいさんの「これ2020年で間違いないですね?」に私も共感しました。審査員の一番左はいつものバスローブを羽織ったエレーナ・ブヤノワコーチで間違いないですよね?
リンクでは宇宙人のジリナも、キスクラでは可愛い子どもで成長を見守りたくなるし、ロシアはエンタメとしてフィギュアスケートを見せる文化があるのでしょうか?選手は芸能人のような存在?だから消耗されるのも早いの?とも考えてしまうのですが…
だけどこの、誰でも楽しめる番組の感じ、上っ面だけ感動的に見せようとしてカラ回りしてる、日本のフィギュアスケート番組は見習うべき!
敏感汗様
もうロシア語ちんぷんかんぷんですが あの画面越しの確かに懐かしさありの昭和感…えへへ私達これですよね…
そっか バスローブコーチはエレナさんですね。真剣なヤグデンが宇宙人の演技を真剣に見てるのが面白いです。
こういう誰でも楽しめてスケートを身近に感じられる番組があるのはスケート人口が多いからかな? なんかいいですよね。
>敏感汗様
バスローブのエレーナコーチですね!
審査員も豪華で、ホントに心からフィギュアを愛し、若い世代を育成しようとする
ロシアの姿勢が感じられますね!
日本は万人受けするような番組や、実況、解説など、心に響かないですものね。
オネエ様&サロンの皆さま、おはようございます!
ロシアいいですね!
続々と楽しみな選手が出て(^^♪ フィギュア天国ですね~
素敵な番組のご紹介、有難うございます!
kasumi様のお墨付き‼ジリナちゃん、楽しみです!
名前も覚えやすくて大変良いわよぉ \(*‘∀‘)/
>ふわ~っと♪様
ふわ~っと♪さん、こんばんは!
ジリナ、覚えやすい名前ですよね。
ジリ美、ジリ江、ジリ子、いやジリナのままでいいや!ってなりましたもの笑
こんにちわm(_ _)m
こんな面白い番組があるのですね~。
さすがおそロシア!!d(^-^)。ジリナちゃん、ウルトラマンにしか見えません。もしやファンかしら。11歳ですでにこのスケーティング…柔軟性あるスピンもため息ものです、本当に素晴らしいです。シニアに上がる頃にはモンスター級!?
しかも審査員席にも宇宙人レベルのタラソワ氏が(笑)そのままディズニー映画に出れそうな完璧な出で立ち。ヤグ様もしっかり落ち着いた雰囲気になられて~。懐かしい採点方式も良いですね。
>まどか様
まどかさん、こんばんは!
ある意味、みんな宇宙人でびっくりしました笑
サロンでも反響がありましたので、もっと突っ込んで紹介を改めて
させて頂きますね!
そうそう、まどかさんよくお気づきになられましたね。わたしも旧採点方式が気にいっています。
こんばんわ おネエ様
何かで読んだのですが、プレロテ問題は体力的、体格的に恵まれてない選手の最後の砦…GOE的にプラスにならない事でダウングレードやアンダーローテーションになっていない。で、着氷はスローで見直すのに踏み切り時はそのままのスピードでチェックするので明確に判断できるのは2回転ジャンプが
せいぜい。よほどの動体視力でないと判断できないのだとか…でもテレビ放送等では踏み切るところもスローでみせるのでモヤモヤの判定になるのだとか…プレロテについては幼い頃に修正しないとなかなか治らないけれど、子供達は、ジャンプが成功する事でモチベーションをあげてやる気を出せるのだとか…全ての選手を世界チャンピオンにするレベルで幼い頃から教えるわけではないとも…先日のオーサーコーチのインタビューにもありましたが、結弦君のアクセルは完全に跳び上がってから回転を始めるジャンプだと言っていました。
基本的に結弦君はどのジャンプもプレロテの無い美しいジャンプ。故により難しい4回転を跳んでいるのだと、私は理解したのですが…踏み切りのエッジエラーには厳しいのに跳ぶ前に身体を回すのには寛容ってなんとなくスッキリしません
>MAOファン様
MAOファンさん、こんばんは。
どうしてもテレビだと足元よりも体上半身を映すことが多いので、
ブレードに注力することは難しいですものね。
踏切りエッジエラーは真央と美姫のセカンドループ潰しルールとわたしは認識していますね!
プレロテだけが寛容なのが理解し難いです。
おー、この動画飛ばしていたもので、今見てます。ジリナは背中が軟体、リプのキャンドルスピンが出来るんですね
エテリガールズ見てももう驚かなくなりましたわ
自分は審査員にコフトンがいる方が気になりました。美しい不思議な目ですぐに解りました!後はタラソワ、メイクと衣装に気合い入ってますね!キスクラの女性インタビュアーは何着てんの?と不思議すぎ。
なんか昔チビッコ天才オーディション番組みたいの、よく有りましたよね日本でも。暗算とか絶対音感(笑うしかない)とか、あれのスケート版みたいですね面白かったです
>ジゼル様
ジゼルさん、こんばんは!
ジリナ、見れば見るほど味が出てきますでしょ!
キャンドルスピンにリプ兄を思い出し目頭が熱くなりました。
コフトンもいますね!なんといっても圧倒的な存在感はタラソワですね!