皆様、おはようございます。
全日本シニア合宿で山本草太の全文インタビューをご紹介させて頂くわね。「限られた試合をひとつひとつ大切にしたい」
来年の東京五輪が中止の場合、北京五輪までもがと考えられる最悪のシナリオの中で、
スケーターがどう今の状況に順応していくべきなのか?エロスのインタビューも交えながら、考えてみましょう。
――合宿で取り組みたいことは何ですか?
山本 「環境も少しずつ変わってきて、やることだったり、取り組まなきゃいけないことも少しずつ変わってきたと思いますが、普段と変わらずスケーティング、スピン、ステップ、ジャンプ、全てのエレメンツの質をよくする。そして、プログラムも二つとも今シーズン変えることになったので、こちらをより磨くという形でやっていければと思います」
――氷上で練習できない期間はどれくらいありましたか?
山本 「5月の下旬頃から(練習を)再開できました。自粛期間の1カ月くらいは全く滑らなかったんですけど、久しぶりに滑っても感覚的なものは大丈夫でした。スタミナがすごく減っていましたがだいぶ戻ってきたので、後はプログラムの中で質のいいものをやっていけたらなと思っています」
――自粛期間中はどのようなトレーニングをしていましたか?
山本 「自粛期間中は、ISU(国際スケート連盟)や日本スケート連盟の方々からのZoomやYouTubeのトレーニングに取り組んでいました。(Zoomのトレーニングは)みんなでやっている感覚でできたので楽しかったし、ためになったと思います。もっと長期間休まなきゃいけない時もあったので、自分の中ではあまり不安はなく前向きに過ごせました」
――新プログラムについて教えてください。
山本 「ショートは『黒い瞳』、フリーは『ドラゴン』(映画『ドラゴン/ブルース・リー物語』)という曲で、両方、宮本賢二先生の振り付けです」
――ショートとフリー、それぞれのテーマを教えてください。
山本 「ショートは“華やかなプログラム”というのが一つのテーマです。それに、振り付けも編集も合わせて作っていただきました。本当にきらびやかな、華やかなイメージで滑りたいと思っています。フリーは僕がノービスAの1、2年目に使っていた曲で、8年越しに滑ることになりますが、振り付けも編集も変わっているので、また違う『ドラゴン』を表現したいなと思っています」
――何か新しいジャンプに取り組んでいますか?
山本 「2月に4回転ループに取り組んだんですけどなかなか回らなくて、『向いていない』ということになって(苦笑)。次は(4回転)フリップや(4回転)ルッツに取り組もうかなというところで、軌道を変えた3回転などで4回転をイメージする練習はしているんですけど、まだこれからです」
――今季は北京冬季オリンピックのプレシーズンということで、意気込みをお願いします。
山本 「試合数も減っていく中、やはり出られる試合も限られてくるので。次がどの試合になるかも分からない状況ではあるんですけれども、一つ一つ大切にして、楽しみながら全力で頑張っていきたいと思っています」
――現在の練習環境について教えてください。
山本 「今は関西に戻ってきました。ちょうど僕が移って数カ月後にNTC(ナショナルトレーニングセンター)が関空(関空アイスアリーナ)に変わったということで、環境も更によくなりました。関空と後は西宮(ひょうご西宮アイスアリーナ)、臨海(臨海スポーツセンター)でも練習しています。全日本(全日本選手権2019)が終わってから『何か大きく変えなきゃいけないな』というのをすごく感じて。今までは『結局、自分自身』という気持ちでやってきた部分もあるんですけど、少しは先生に頼ろうという気持ちも芽生えて、それで関西の方に戻ってきました」
――環境を変えてみて手応えはいかがですか?
山本 「気持ちの変化も大きくて。こういう前向きな気持ちで試合に臨みたいなと思っています」
――大学の方はどうされているのでしょうか?
山本 「休学しています。皆さんはリモートの授業をやっていると思いますけれど…。最悪、(スケート人生が)終わってからでも大学には通えると思うので。とりあえずスケートを追求していきたいという思いで休学に至りました」
※TVガイドより一部引用出典
全日本シニア強化合宿で各選手が口にしていた「試合数が限られていく中で、一つ一つの試合を大切にしていきたい」
まさにこの言葉通りだと思うのよ。
来年の東京五輪も現状では開催はかなり厳しい状況。
もし来年の東京五輪が中止になれば、その半年後に予定している北京五輪も開催中止になるとIOC委員の重鎮は答えていたわよね。
国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド氏は、新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京五輪が来年も開催できなかった場合は、2022年の北京冬季五輪も開催困難になるとの見通しを示した。
※REUTERSより一部引用
https://jp.reuters.com/article/olympics-beijing-pound-interview-idJPKCN24H08R
仮に北京五輪が開催できたとしても、中国への選手派遣をボイコットする国も出てくるのではないかしら?
当然、五輪をひとつの大きな区切りとして、最終目標に掲げているスケーターも多くいるわよね。
ただ、今の世の中の状況を踏まえると、最悪のシナリオも想定した上での目標設定を柔軟に変えていく必要性もあるんじゃないかしら?
たとえ北京五輪が中止になったとしても、世界フィギュアはどこかのタイミングで毎年開催されていくはずよね。
最終目標を定めるよりも、今は限られたひとつひとつの試合を大切にしながら、
その中で自分がスケーターとしてどのように成長していくべきなのか?を見据えていく時なんじゃないかしら。
エロスがインタビューでもそのことに少し触れているので、後程ご紹介させて頂くわね。
白岩優奈は「エデンの東」なのね!
これはどのような振付になるのかを注目したいわね。
こちら四大陸選手権のショートプログラムに挑んだ羽生選手のコラム動画となっているわよ。
【2020年四大陸ショート】
羽生結弦がどのような想いで挑んでいたのか?
このコラム動画を見てから、またこの世界最高得点を更新した四大陸のショートを見ると、
また違った感動があるわよね。
☆合わせてお読み頂きたい☆
合宿でエロスことトゥクタミシェワは、
「4回転サルコウを練習しました。どういうわけかサルコウが始めやすかったです。もちろん難しいです。回れてはいますが、その後が綺麗にまとまらないんです。でもこれは予想していた通りです」
と、4トーループに次いで、4サルコウのマスターに着手していることをインタビューで答えているわよ。
ロシア女子スケーターが次々と若くして引退していく中で、彼女はひとつのロールモデルになっているものね。
いつまでも自分に限界を決めずにチャレンジしていく精神が何より大好きよ。
そして彼女もインタビューにおいて、
次々と中止が発表されていく大会に動揺するのではなく、現在の状況に順応することを認めました。
と答えているのよね。
大会開催が不透明な中で、最終目標をここ!と決めてしまうと、もし中止になってしまった時のモチベーションを
どうコントロールするべきかはとても難しいものね。
当たり前に開催されるべき大会が開催されるかどうかわからなくなった今、スケーターもどう乗り越えていくべきなのか、
そして目標を定める在り方についても変革の時かもしれないわね。
それでは皆様、本日もどうか素晴らしい一日を!
最後までお読み頂きありがとうございます。
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View Comments
オネエ様
草太の黒い瞳♡♡♡見たいですね〜。ドラゴンも♡ケンジ先生、どんな振り付けでしょうかね?GPSはちょっと絶望的な感じですけど、国内の大会、西日本とか?で見られますように!ユヅ君はカナダ国内の大会ですよ、きっと。無観客は当然でしょうけど、試合はやって欲しいです!
あぁ砂漠が長い(ハァハァ)
>ドングリ様
草太の黒い瞳、今からいろいろと妄想が止まりません!
ドラゴンも昔とはまた全然違うものになっているそうですし、
草太の今の大人な魅力満載なものであることに期待ですね。
カナダ国内大会でユヅの新プロを拝めたら最高ですよね~。
新しいプログラムを見られるのが待ち遠しいです。
「黒い瞳」は、たくさんのスケーターが演じていますが、トリノオリンピックのサーシャ・コーエンのドヤ顔が今でも忘れられません。(私の中ではベストオブドヤ顔です)
>モフモフ様
モフモフさん、おはようございます。
コーエンの黒い瞳!まさにスパイラルのドヤ、フィニッシュポーズのドヤと
見どころ満載でしたね~。草太がどう演じるのか今から楽しみです。
温泉の草太君も楽しみですが、やっぱり氷の上の草太君が観たいです。
新プロ、どんな形でも発表してほしいです。衣装お披露目も!
落選通知に_| ̄|○ガックリし、
遠い遠い豆粒席で残念がっていた私に教えてあげたい!「贅沢だよ~ッ!」
エロスことトゥクタミシェワ様には尊敬です。
ものすごいと思います。
こんばんは。 草太君の宮本先生の振付楽しみですね。1つ1つの試合を大切にする、真面目な草太君らしいですね。白岩さんの振付は真央ちゃんでなく、エルネスト君なんですね。目からうろこなんですが、サンクスツアーで振付をしていたのでしょうか?どんな作品になるか楽しみです。エロス姉様、進化が止まりません!梨花ちゃんは追い越されず先を行き、他の女子選手は離されず、ベッタリ付いて行かないとね。(^_^;) ポリポリ
>あい様
あいさん、こんばんは。
草太の振付楽しみですよね。個人的にはコロナがなければ、
カメレンゴ氏の振付をもっと極めていってほしいなあというのがありました。
今年はリーザも勝負をかけてきますし、トゥルソワもエテリ工場を飛び出したし、エテリグループはコスとシェルもいるし、ロシア国内も激戦になりそうですね。
エテリ3じゃなくなるでしょうか?その下の世代も来てますからわかりませんね。
草太君、コーチと拠点も昔に戻して自分らしいスケート、原点に返りつつ新なスタートですね。前向きで頼もしい。ドラゴンと黒い瞳、どちらも名プロの予感❤似合いそうで楽しみです。
>ジゼル様
五輪プレシーズンになりますからね。
まさかコス美も飛び出すとは思いませんでしたから。
ロシアテストスケートが今から楽しみです。