羽生結弦が、スウェーデン・ストックホルムに到着し検査を終え、世界フィギュア公式練習に初参加したわね。
練習後にオンラインインタビューに応じた、一問一答を一緒に見ていきましょう。
出発直前の震災による影響、コロナとどう向き合って会場へ来たのか、そして今回のプログラムを通して目指すものとは?
―特別なシーズン。最終決戦の直前、心に宿るものは。
「なんか…割と淡々としているというか。まあ出るまで自分自身、思うことはあったんですけど。まあでも、ここの現地に来て滑るからには、やっぱり、何かしら意味のあるものにしたいなと思います」
―サブリンクで練習した感覚は。
「まあ、あの…来るときに実は地震があって。出ようとする直前に地震があって。本来は新幹線で来る予定だったんですけど。あの、新幹線が使えなくなったりして。飛行機替えたりとか、ちょっと大変でした。なので、練習プランとしてはちょっとズレているかなと思うんですけど。でも、こっちの氷ともしっかり対話できたと思いますし、良い感覚で最後は終われたかなと思っています」
―後半は4回転ジャンプの調子が上がっていた。
「最初ちょっと気合入りすぎというか。いつもの空回りみたいなものが一瞬あったんで。それから自分のことをいろいろコントロールしながら。もちろん今回はブライアンもトレイシーもいるので。しっっかり話を聞きながら、自分のペースも守りながらやれたと思います」
―コーチ陣とは久しぶりだったが。
「特に久しぶりだから何かの話をしたというのはなく。淡々と自分のことをやってますし。あと、そうですね。今日何する、とか。フフフ(笑い)。あと明日の練習こうしようとか、そういう話をしました」
―コーチ陣がいることで気持ちの違いは。
「まあいろいろ自分でやらなきゃいけないことが全日本の時にはあったので。それは、側でサポートしてくれる人がいるのは凄いありがたいです」
―今大会はバブル。ストレスなどは。
「うーん。特に僕にとってはあまり変わらないというか。マスクしなきゃいけないなとか。あとは、常に人との距離感だったり。あとは、そうですね。まあ手指の消毒だったり。そういったことは注意はしますけど。僕にとって試合はいつもこのような感じでやってはいるので。特に影響はないかなと。影響はないというか、何も変わらないなと思いながらやってます」
―全日本から3カ月。そこからの上積みは。
「うーん。そうですね。まあ…うーん。もちろん良い演技をしたいとは思ってますけど。うーん。全日本みたいに、とかっていう気持ちは特になく。ここはここで。多分、そうですね…。練習してきたことをしっかり出せればいいと思いますし。あとはまあ、まだこっちに来て、感覚が凄い整っているわけではないので。まあ毎日、ちょっとずつ。感覚整えながら、体も整えながら、いい演技したいという風に今は思っています。素直な気持ちはそこかなと。何かこれをやりたい、とか、あれをやりたい、とか、こういう演技をしたい、という感じでは今はないです」
―対ネーサン・チェンや王者を取り戻す大会だったり、北京五輪の枠取りもある。フォーカスすることは。
「枠取りに関しては最大限貢献したいなと思っています。あとはそうですね…。僕にとっては今のところそれだけですかね。この大会については。あとは、とにかく自分が目指している良い演技を毎日1つずつ重ねてって、グラデーションのように良くなっていってくれればなと思います」
―ネーサン・チェンについては。
「率直に彼に対して、凄いその…。新型コロナウイルスに対しての対策だとか考え方が凄いものがあるな、とか。しっかりしているな、と尊敬みたいなものがあって。もちろん彼みたいに僕自身も気をつけながら。本来の試合とはちょっと違うような形で今回試合をやっているので。とにかく自分の演技ももちろんなんですけど。注意するところはしっかり注意しながら、最終的に良い演技できればいいなという感じでは思っています」
―対決という意味では今は意識はない
「そうですね。まあ結果出てから考えればいいかなという感じと。あとは今回は結果、結果という考えがあまりなくて。とにかく無事に、何の不安もなく日本にしっかり帰って。しっかり健康な状態でこの試合を終えられたらいいなっていう風に思っています」
―世界中がコロナ禍の状態。
「うーん。とにかく今は自分ができることが、やっぱり。うーんと。今回滑るショートだったり。まあ進めればフリーだったり…フフフ(笑い)。あったらエキシビだったりすると思うので。フフフ。とりあえず、3つのプログラムをしっかり滑りたいなと思いますし。その3つのプログラムから何か僕なりのこの世の中に対してメッセージのあるものにもできたらなとは思いますけど。それより、自分がしっかり納得できる演技をするのが大前提だと思うので。しっかり今の自分の体と会話しながら整えながら。最終的には、そこまでたどり着いてこそ皆さんに何か伝わる演技だと思うので。そこまでしっかり今やるべきことたちをやっていきたいなという思いでいます」
―震災から10年。先日地震もあった。
「まあ、そうですね。いろいろ思うところはありますし。僕に何ができるんだろうという考えももちろんあるんですけど。でも…そうですね、震災の時に出したコメントが全てかなと僕の中では思っていて。僕自身もいろいろアクセル挑戦したりとか。いろいろ苦しい時もいろいろありましたし。大変だった時期とかもいろいろあったんですけど。それは僕はスケートのことでいろいろ大変だったなとか思うことがあるんですけど。復興に関しては、やっぱり何だろう…。その人の人生とか命がそこにあるので。やっぱ無理やりでもやらなきゃいけないことだったりとか、闘わなきゃいけないことだったりとか。いろいろあるだろうなということを考えてはいて。まあ、気持ちとしてはソチの記者会見の時に言ったこととあまり変わらないかもしれないんですけど。僕はスケートをしているだけで、直接、皆さんに何かしているわけではないので、そこは変わらないなとは思うんですけど。ただ、この間の全日本みたいに、または、全日本後に世界選手権に出るなら、と言った時みたいに。このプログラムを通して、この子たちを通して、なにか…。10年だからこそ、とかでなくて。この時期のこの子たちを通して、何かのメッセージだったり、何かの心が動くきっかけになっていればいいなとは思います」
―演技構成に関して全日本からの変更点は。
「とりあえず予定としては変更はないです。はい。ありがとうございました」
※写真出典:読売新聞
皆様、一問一答はどのような感想を持たれたかしら?
やはり出発前の地震で交通手段に影響が出ていたのね、、、
わたしはメディアの執拗なネイサンに対する煽りの質問にも冷静に、
そして今一番大事な「健康」に気をつけて無事に終われるようにという彼のブレない姿勢を強く感じたわ。
「この時期のこの子たちを通して、何かのメッセージだったり、何かの心が動くきっかけになっていればいいなとは思います」
「この子たち」という自身のプログラムに対しても、深い愛着を持っているんだなっていう表現の仕方に、
すごく感動してしまいました!
大切にしているプログラムだからこそ、より伝わるものが大きいのよね。
☆合わせてお読み頂きたい☆
【本日の公式練習スケジュール】
・横スクロールでチェックして頂戴ね
3月23日(火) | ・17:50~18:25 男子公式練習③ 羽生・鍵山・宇野 ・20:15~20:50 女子公式練習③ 宮原・坂本・紀平 ・23:15~ 女子ショート滑走順抽選 |
羽生結弦のオンラインインビューを受けて、今まで以上に各メディアも「対ネイサン」記事が多く出てくると思うけれど、
彼の言葉をしっかりと聞いて、大切な部分を今後も皆様と共有していきたいわ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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View Comments
オネエさま、いつも情報をありがとうございます!
オネエさまのところでは、ノイズなくまとめて結弦君の写真が見られて本当に有難い…!(´∀`*)
いつも思うのですが、頭の良い方ですよね。どういう場面で何をして、何を言うのが適切かきちんと考えて判断し、発言している…。煽りに乗らないけど、空気を悪くもしない。尊敬です。
ISUのゆるゆるバブルだと、1人でも陽性出てたらあんまり意味ない気もするんですが、とにかく皆が罹患しないように祈りつつ、オネエさまのブログ拝見しながら応援します!
>みゃほ様
みゃほさん、こんにちは!
なるべくユヅの言葉をそのまま伝えるのが、一番かなと思いました。
彼の言葉以上に勝るものはないですから笑
ISUはこのまま競技に向けて続けていくでしょうが、濃厚接触された方々の隔離がどの程度なのかも
気になりますよね。
本当に みゃほ様のおっしゃる通りですね! 同感です。彼は比類なくクレバーな人。
この大会には、自分のための目的があまりなくて 日本のわく取りのためだけに出てるんだから。わく取りなければ出てないから。と オブラートに包んでの意思表示? そしてチビゆづさながらの屈託のない笑顔。 あのネイサン祭りが、完全に空回りみたいで 痛快ですね。 そして、まるでネイサンの直前バブル不信発言と タッグを組んでいるみたいですよね。 愚かなISUに煽られない二人 凄いわ! 見習わないと。 応援しているはずなのに いつも羽生さんに救われる。
感染者を出したウクライナは、かえったのよね。 今回はバブル内で発生したなんて、どうするの? しかもロシア選手と同じ便、明日のロシア女子 出たらだめでしょう。ロシアだけを例外にして 他国の選手に感染を拡げても ISUは、責任とらない? だとしたら 鬼畜以下だし、各国スケレンも これだけは、許してはだめよね。
>リン様
そうですね、あくまで五輪の枠取りだけの為に。
そう考えると、ISUが枠取りを強行しなければ、多くの選手達がリスクを背負うことも
なかったでしょうし。