ロシアでは、スケーターが長く競技を続けていく為に、年齢に応じてボーナス点を加算する改正案が出ているのよ。
確かにキャリア期間が改善される可能性はあるものの、更に若い層でのジャンプ高難度化がエスカレートしていくのでは?
国内でも賛成と反対に分かれて議論が繰り返されているのよね。
ズーリン氏「スケーターの年齢に応じてボーナスポイントを追加するシステムは、キャリアを継続するためのモチベーションになります」
ロシアコーチ兼振付師のアレクサンドル・ズーリン氏は、
「フィギュアスケートは、スケーターの年齢に応じてボーナスポイントを与えるべきだ。17歳で1ポイント追加、18歳で2ポイント追加…。体は年齢とともに変化します。そして、そのようなシステムは、女性スケーターがキャリアを継続するためのモチベーションになると思います。
トゥクタミシェワはまだそのような特権を持っていませんが、彼女は尊敬に値します。トリプルアクセルを2回決めるなど、素晴らしい演技でした。15歳でも、このような難しい要素ができない人は多い。
彼女はミスなくスケートを楽しんでいます他のスケーターのお手本です。オリンピックでは2度とも行くことができなかったが、彼女はあきらめなかった。彼女は全力で戦っている。彼女が2022年の北京オリンピックの出場権を獲得することを願っています」
とズーリンは語った。
※参照:sports.ru
ズーリン氏の年齢に応じて、ボーナス点を追加するという案。
こういう時に、すぐリーザが引き合いに出されるのはどうかと思うけど(だって彼女まだ24歳よ~)、
もしズーリン氏のボーナス点を適用したら、さらに8ポイントのボーナス点が付くことになるわよね。
仮にスケートカナダの得点にボーナス点を加えても、ワリエワには到底及ばないわね、、、
もちろん女性スケーターに長く続けてほしいという気持ちは理解できるし、少女から大人の女性に成長していく過程を、
毎シーズン変化を楽しみたいという見る側の思いはあるわよ。
特にロシア女子は、成人する前にやめてしまう選手があまりにも多いからね。
でもさ、
年齢によるボーナスポイントを提案する前に、ジャッジの個性(テクニカル曰く)で決まる採点やルールをいい加減どうにかしてほしいわ。
サモデルキナの3A。これ本当に認定され、加点が付くジャンプなの?
スローモーションで見ると、ワリエワのプレロテが目立つわよね。
これは正しい踏切りで跳んでいる選手との「差」が付かないのはどうかと思うわ。これマイナス要件では。
ジャッジが演技を見て、正しく評価していない証拠。予めこれだけGOE出しますよって決まってるんじゃないの?
選手に対してどうのこうのでなく、あくまで採点するジャッジ。これらがまかり通るんだから、選手は改善なんてしないでしょう。
正しい技術や、本来もっと高いスコアを得るべき選手が損をするなんて、今のシステムは本当に崩壊しているわね。
そこに年齢に応じたボーナス点を認めるなら、どんどん若い選手のジャンプ構成、もっと高難度化していくわよ。
正しい技術がより一層おざなりになって、エスカレートしていくのは目に見えている。
ロシアは女子ショートでも、クワドを容認しろって言っているぐらいだからね。
今回の提案に対して、ロシア国内からの声について、賛成、反対とそれぞれの声を聞いてみましょう。
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タチアナ・タラソワ氏「トゥクタミシェワの年齢による加点を提案したズーリンを全面的に支持する」
「ズーリンを全面的に支持します。面白い提案ですね。このようなシステムは、高齢のアスリートがキャリアを継続するためのモチベーションを高めるものであり、それは正しいことだと思います。しかし、このアイデアがどれほど現実的なものであるかはわかりません。そのような変化を見てみたいと思います」
※参照:sports.ru
荒れ地の魔女はおもしろい案として賛成しているわね。
おもしろい案ではないとは思うけど、この魔女は自国ですぐに辞めてしまう選手達に対して何も思わないのだろうか。
一方で、反対の意見も。
スルツカヤ「毎年ポイントを加算すると、30歳の人は全く滑らなくなるかもしれない」
「フィギュアスケートは年齢ではなく、選手が見せる技術で判断してほしい、その方がまだ正しい。私はそれを少し違った視点から見ています。
年ごとにポイントを加算していくと、30歳のスケーターは全く滑れないことが判明します。なぜなら、年をとることでポイントが増え、スケートをする必要がまったくないことがわかります。ズーリンは冗談で言ったのであって、私たちはこのアイデアを真剣に考えるべきではないと思います」
※参照:sports.ru
スルツカヤは選手が見せる技術で判断してほしいと。
彼女も長い間、ロシア女子スケート界を牽引してきたからこそ、考えることはあるのでしょうね。
長く続けてきたからって、優遇されるポイントなどはなく、実力で勝負してきたのだから。
だからこそ、その選手が見せる技術を、ジャッジには正しく評価してほしいわけよ。
皆様はどう思われたかしら!?
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View Comments
モチベーション、高まるんですかね…。
私だったら僅差で勝って点数ボーナスのおかげだったってことだったらむしろ精神的にきついですけど…。
仰る通り、ジャッジが普通に機能していれば、15歳の少女が無理くりジャンプを跳ぶことも無いだろうに、業界内でそれに一切言及されないのは、批判すればもうその世界では生きていけないってことですかね。アンタッチャブルですね。
ズーリンさんは正しいジャンプを跳んでも報われにくいリーザに対して、暗に年齢を引き合いに出したのだと思いたいのだけど、そんな回りくどいことはしないでしょうね。
>rago様
年齢によるボーナスポイント作るぐらいなら、
まだ競技カテゴリーを分けた方がいいのでは?と思います。
正しい技術をまずきちんと採点できるようにしてほしいですね。
ごめんなさい、連続して投稿されてしまったようです。大変失礼いたしました。
>rago様
ragoさん、ご丁寧にありがとうございます!
どうかお気になさらずです。
オネエ様 こんにちは。
これまた随分短絡的な事を仰いますなズーリン氏(^_^;)気持ちはわからなくもないけど、年齢で点数もらっても嬉しくないでしょうよ…。スポーツ競技として無いと思うわ~(汗)そういうルールを作るのではなく、正しい採点をする努力をまずしないとしょうがない。結局そこ。
まず「スローで離氷をしっかり見る」だけでも変わってくると思うし、だいたい回転不足って離氷をちゃんと見ない事には始まらないと思うのですが。4分の1だの180度だのqだのpだのbだの何だか細かくてよくわからないけど、離氷を超スローで凝視しないとわからんわ。
加えて採点をよりオープンにする事や機械のサポートも必要だし。オネエ様の仰るように、正しい踏切りで跳んでいる選手との「差」を付けないと、跳べてる選手に対して間接的にダメージを与える行為だと思うし、不正確なテイクオフのジャンプが増えどんどんエスカレートしていくので歯止めがきかなくなりますよね。
演技構成点も参考データを用いる等して「より正しく採点できるのであれば」割合を増やす事も可能と思います。
>konami様
konamiさん、こんばんは。
年齢でのボーナス点を加えると、今ある採点やルール
が一層ぼかされてしまうような気がします。ロシアは自分達に都合の良い提案しかしないですね。
オネエ様 こんにちは。
リーザは10年前のシニアデビュー戦のスケートカナダで初優勝、GPS史上で初めてデビュー戦で優勝した女子選手らしいです。いまだに現役バリバリっていうのが凄くて驚きますよ。
今現在だと五輪枠に近いですが、エテリ組は五輪枠3枠すべてエテリ・ガールで揃えたいでしょうから、あれこれ作戦を練っているはずで、まだまだ安心は出来ないですね。注目はワリエワとリーザとフロミフが出場するロステレコム杯で、順位と得点がどうなるかが興味がありますし、ファイナル枠と五輪枠も楽しみです。
ロシアの女子選手でプレロテ疑惑が多いのは、まだ身体が柔らかいのでインチキなしで跳んだとしても、身体が大きく回りプレロテ風に見えるからではないでしょうか?
そもそもプレロテは1/4くらいは許容範囲内ですし、上の動画ではカレン・チェンとリーザの身体が固くてプレロテが少なかっただけですよ。なのでプレロテの度合いは各選手の身体の特徴や特性で変わってくるのでしょうね。
たしかプレロテは1/2以上が違反で、実際のジャッジでは上のようにスロモではチェックしないはずですから、ほとんど減点やマイナスにはならないと思います。間違った解釈でしたら、すみません。
久々にタラソワの採点画像が出ましたね、この画像好きです(笑)
>ペドロ様
ペドロさん、こんばんは。
ロステレコム杯で、ジャッジがエテリ組とミーシン組にどのようなスコアを
出すのかも注目したいところですね。
プレロテに関しては現ルールでは取り締まりがないのが現状ですね。
ここを改善するとまたジャンプの跳び方自体についての指導も入るのではないでしょうか。
オネエさま、こんにちは!
トシポイントは冗談にしてもちょっときついですね笑 まだシニア年齢引き上げの方が理にかなっているような。オネエさまの仰るとおり、ルールに基づいて採点すればねじりジャンプも減るでしょうし…。
リーザがもっと評価されるべきなのはトシじゃなくて演技とルッツだよ!!!と叫びたいです笑
たまーに、いずれプレロテやフルブレード、エッジ取り締まりが強化されたら、エテリ組どうするんだろ?って思うんですよね。
現シニアの子達はサクッとやめてしまうのでしょうけれども(悲しいけど)、このテクニックを下の世代のジュニアやノービスにも教えちゃってる。
ジャンプの矯正難しいから、ルールが変わったら、今いる子を全員お払い箱にして新しい生徒を仕込まなくちゃいけないんじゃ?と思うと、ゾッとします。
最初に正しいやり方教えてあげれば競技人生狂わなかったよって子どもが出かねないという、、
そう思うと、今からでもコレ教えるのやめてあげてほしいなと思ってしまいます。
>みゃほ様
みゃほさん、こんばんは。
リーザを年齢がで片付けるのは彼女に失礼だと思いますし、
今何のボーナスがない中で、これだけ戦い結果を残せていること自体が素晴らしいですね。
ジャンプに関して、もっと厳格なルールを敷かないと、どんどん間違ったジャンプが
まかり通ってしまいますね。
そうですね~(^^)
テイクオフに関して過度に回ってるか否かが問題で、やはり物には限度があり何も言われなければ微妙~にエスカレートしちゃいますよね。現状、チート寄りの選手は良いとして、跳べてる選手が間接的に損をしている状態が続いています。正直者が損をするではないけど、似たようなものだと思います。ジャッジに声など上げたら心証を悪くする可能性がありますなかなか言えないと思います。
テンさんや、ハビさんが勇気を持って発言した過去もありますが、跳べてる選手が影でずっと苦しい思いをしたり、それも一因としてモチベーションを無くしたり、最終的には引退を早めてしまう可能性もあると思うのです(T_T)
チート寄りの選手達のモチベもありますがそうでない選手達のモチベも「より」大事にしないとと思います。
回転不足は非常に得点に響きますよね、それで勝敗が決まってくるので、ジャッジの裁量(さじ加減?個性?)だけでは足りないと思うし、ましてやスローで離氷を見ないなんてありえないですよね。もちろん跳べてる選手だって失敗して回転不足になる事もある。それはそれでしっかり刺せば良いし。みんな一つ一つのジャンプを正確に判定すれば○。
きっとチート寄りの選手達だって頑張ればきっと4回転乱立じゃなくても素晴らしいバランスで好成績が出せると思いますよ(^^)
>konami様
正しい跳び方をしている選手が損をするジャッジ判定に問題があるのだと思います。
核心に触れられないから、今度は年齢によるボーナスポイントって、
ただ複雑にするだけで、根本の解決には決してならないですよね汗
そうなんですよね、ちょっと言葉足らずになってしまったかもしれないけれど、全てジャッジ判定の事です(^_^;)この話をちゃんと文章にするの私には難しくてすっごく長くなっちゃうんですよね、、ロシアっ娘さんや他チート寄りの選手個人がどうこうでは無く、、、きっとチートをきちんと判定しても、ロシアはそれに対応して強化してくると思うんですよね。他男子も。難しいかもしれないけど、どうしても出来なければチートのまま他の部分を磨く戦略もありますし。
4ループも基礎点がフリップ・ループと同じになれば、チャレンジする選手も増えてくる可能性もあり、出来る出来ないは別として(もちろん正確な踏み切りで)ルールに対応した努力をすると思っています。
そして何よりも「出来る選手の立場になって」もっと考えたいなって言う気持ちです。出来る選手が泣きをみないように。
あ~また長くなった(^_^;)
>konami様
仰りたい事、しっかりと伝わっています。
ジャッジ判定がこんなにも大会毎、選手毎に違うのだから、
正しい技術がおざなりになってしまうのですよね。