羽生結弦展2022に大型パネルを各5点づつ出品される、田中宜明氏と能登直氏による対談が行われたわよ。
対談の中で、羽生結弦は別格に豊富で、誰よりも耳がいい、空間認知ができているなどカメラマン視点から興味深いフレーズが!
ジャンプを跳べば演技構成点を吊り上げるジャッジよりも、演技の本質をよりしっかりと判定してくれそうよね。
田中「ゆづは別格。表情が多い」
能登「公式練習ですよね」
田中「結構、真剣に見ています。どこで何やるか、ここからだとどのぐらいの距離だ。レンズは何を使うか。特にゆづの時はね。この人は被写体としては別格じゃないですか。なんかね、表情が多いのよ。特にゆづの練習は見ますね。ゆづは本当に別格に表情が豊富というか、演技に感情が乗るというか、そこにこちらが引き付けられますね」
能登「そういうのが出るんでしょうね」
田中「思い入れというか。その試合に込める思いというか。この試合は、こうでありたいとか、もしかしたらあるのかもしれないし」
能登「アイスショーでも違いますし、日ごとに」
田中「違いますね」
能登「ニヤッとしてたり、真剣に入り込んでる日もあったりと」
田中「そこに俺らも入っていっちゃいますからね。きょうは、こんな感じだって。不思議な人ですね」
能登「逆に表情をファインダー越しに見つつ、自分も合わせていかないと、いい写真が撮れないというのはあるかもしれない」
田中「あるかもしれない」
能登「テンポに合わせてシャッターを切るとか」
田中「本当に難しいんだよね、ゆづ。動画を見ていると、『本当にきれいでいいなぁ』って思うけど、写真に撮るといいシーンを押さえきれないというか。本当にいいシーンは、どこかなって思っちゃうからね」
能登「動きが速すぎて追えない(笑)」
田中「4分間、ほんとうに、信じられないくらい動いてますよね!」
能登「結弦君は耳がいい」
能登「あそこまで耳のいい選手は、これから出るかと言ったら難しいですよね」
田中「曲と音、演技。聞いてて嫌なところないよね。(ショパンの)『バラード第1番』でもそうだけど、「ピン」という音に(動きが)ピタッとはまってるから、怖いよね。曲と振付が合わないと、僕ら撮ってて気持ち悪いんですよね」
能登「リズム狂ってると、いい写真残らないんですよ。音に合わせてシャッターを切る感覚なので」
田中「こっちは(ファインダー越しでしか見えないので)音しかわからないから。音で、ここで来るなという瞬間があるんです。たとえば、その音の前から振りが始まっていると、こちらの撮るタイミングがずれてシャッターを切ってしまいます。ゆづの場合は、音と振付がマッチして、ピタッと来てるから、そういうストレスがない。
撮ってても、(スタンドなど)上にいても目が合うよね。撮ってる場所も何気に分かってる気がする」
能登「でしょうね。それぐらい冷静に俯瞰で見ている自分もいるんでしょうね。リンクに入ってきた瞬間は、結構キョロキョロしますね」
田中「自分のなかで(会場の)図面ができてるんじゃないかな」
能登「空間認知というか」
―場を全部支配する感覚なんでしょうか
田中「あるんじゃないですか。こちらの想像を超えるスケーターだと思います」
※美術展ナビより一部引用・出典
田中氏×能登氏の対談①、実に興味深いわ。
カメラマン視点での、
「ゆづは本当に別格に表情が豊富というか、演技に感情が乗るというか、そこにこちらが引き付けられます」
「結弦君は耳がいい。曲と振付が合わないと、僕ら撮ってて気持ち悪い、ゆづの場合は、音と振付がマッチして、ピタッと来てるから、ストレスがない」
「自分のなかで(会場の)図面ができてる、空間認知」
彼の魅力を語る新しいフレーズを聞くとワクワクするのよ。「空間認知」ってワードも新鮮!
ジャンプ跳べば演技構成点も吊り上げるジャッジなんかよりも、演技の本質に対してしっかりとした判定をしてくれそう!
「羽生結弦展2022」に、大型パネルを各5点ずつ出品されるわよ、こちらも楽しみね。
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オネエさま、こんばんは!
若い頃、銀座で歌って仕事をしていましたが、結弦君は耳がいいには頷きしかないです!!
耳がいいのに加えて、細部まで聴き込みのクオリティが物凄いというのでしょうか。ヘッドフォンマニアなのも納得です。
カウントを取って踊ったり動いてるダンサー(まあ一般的には取るんですが)には絶対出来ない動きをするので、演奏者の「伴奏まで含めた、まさにその演奏」を体で覚えてるんだなーと思います。
演奏者側も、同じ演奏は1つもないですから。
色んな選手を観ていると、「音楽わかってない段階→自分のことに必死で演奏聴けてない段階→聴いてから動く段階→合ってくる段階」というところどまりの子が多いようです。音楽表現で高い評価のロシアっ子も含め。
でも、私にはそれでは若干遅く、鈍く感じられるのです。
裏拍やニュアンスまでぴたりと合って、衣装の裾から音楽がこぼれ落ちるような演技はやはり羽生選手です。
バレエなら吉田都さんくらいでしょうか。どんな種類の身体表現でも、何十年に1人だと思います。
なんだか長く語ってしまいました笑
>みゃほ様
みゃほさん、こんにちは!
目から鱗のような貴重なお話ありがとうございます。
仰られるように、音を聴いてから合わせてくる止まりな点が多い事に激しく同意です。音を自ら奏でるような演技を見せるスケーターは、あっという間に引き込まれますよね。
オネエさま☆いつもありがとうございます^^
ちょっと話が逸れてしまうのですが、ジャニーズに別格のダンスをする子を発見しまして、、その子と羽生さんが凄く重なります。元々ジャニオタクでも全く無いわたくし、フラットな目で見ておりまして。そんな中突き刺さる子が一人。もう羽生さんと同じで音ハメやリズム感、ず~っと見ていたいと思わせるんです!大変な事をやっているのに大変そうに見せない所も!
そういう方達を知ってしまうと、なかなか他では満たされない訳で…。
そしてそういう稀有な力を持つ方はほんの一握りなんだなぁと強く強く思います。みゃほさまのコメントに吉田都さん(Love♥)のお名前が上がっていて、その子もバレエをやっていたので余計テンションが上がってしまいました。
極わずかな一流の方達の修練鍛錬たるや。偶然なり必然なり、そういう方達を知れたのはほんと嬉しいな~と。
逸れ話失礼致しました><!オネエさまの羽生さん展レポも楽しみにしておりますっ!