フィギュアスケートのルールはどう変わったのか?ISU総会での決定事項を簡潔にまとめ、
かつそれぞれで誰が得をするのか?を赤裸々に話し、またその中で、羽生結弦についても触れているロシア記事をご紹介するわね。
コンビネーションとシークエンスのスコアリングが同等になることで、アクセルを武器にする選手が有利になると言うけれど?
1. ロシアは総会参加を認められるも、選手の出場停止を延長
総会が始まる前、ウクライナの提案で、ロシアとベラルーシの総会参加権を剥奪することに反対票が投じられた。ウクライナ側は総会で3分の2の票を獲得する必要がありましたが、45%にしか達しませんでした。しかし、これでロシア選手の復帰に大きな進展があったわけではない。しかも、選手の出場停止期間の延長は、議会の暗黙の了解で無投票で行われた。当然のことながら、総会ISU理事会の決定に異議を唱えることはほとんどなく、ロシア人とベラルーシ人を出場停止にしたのも理事会であった。しかし、少し意外なことに、ロシア代表団は、この決定に質問や異議があるかどうか尋ねられた際に、ロシアの代表団は反対意見を述べようともしませんでした。
ISU総会で、議会の中心にいたのはロシア人のラケルニク爺(ISU副会長だった)。他にもお馴染みのコーガン事務局長の姿も。
ロシア側が参加できるように、きっと裏で根回しがあったでしょうね。
もしロシア代表団にタラソワ氏を送っていたら、今頃なぜ選手が国際大会に参加できないのだ!と吠えてたでしょうね、、、
2. 年齢制限の段階的引き上げ
シニアの年齢制限が、2023/24シーズンから16歳、2024/25シーズンから17歳に引き上げられた。それ以前は15歳以上であった。
誰が得をするかというと、選手自身だ。選手たちはキャリアを伸ばすことができる。もちろん、ライバルの多いロシアの女子シングルの選手にもメリットがある。しかし、同時に、若いパートナーを持つ選手が多いペアスケートの世界にも打撃を与える。
年齢制限の引き上げは、ワリエワのドーピング問題に対する世界的なスキャンダルから、ISUは自分たちの身を守っただけと批判したタラ江。
どうしてもこの部分ばかりがクローズアップされてしまうが、
若いパートナーを持つ選手が多いペアスケートの世界では、大きな打撃となり、今後ペア解消に拍車をかけそうだわね。
タラソワ氏、TASS通信のインタビューで年齢制限引き上げに異を唱えているようだけど、あれおかしいわね!?
2019年の時点では、ザギトワの若すぎる世代交代に、年齢制限引き上げを「15、16歳は別に競技を!」とタラソワ氏自らが提言していたのにね。
まあコロコロ変わる荒れ地の魔女だわ。
3. 演技構成点を5→3項目に削減、繋ぎは廃止に
従来、フィギュアスケートの評価は、テクニック(ジャンプ、レーン、回転の価値とそのパフォーマンス)とコンポーネント(スケーティングスキル、繋ぎ、パフォーマンス、曲の解釈、構成)に分けられていた。今度は構成要素が3つになる。パフォーマンスと曲の解釈が「プレゼンテーション」にまとめられ、繋ぎの要素は単純に捨てられた。
誰が恩恵を受けるかというと、繋ぎが苦手な人たちです。理屈はそうで、その中にはアレクサンドラ・トゥルソワのようなロシアのスケーターもいるのです。しかし、この改正は、ジャッジが競技を把握しやすくなり、複数の機能に煩わされなくなることで、審査の質が向上すると説明されています。見守りたいと思います。
※参照:sport-express.ru
自国の選手にも容赦ないわね笑
確かにトゥルソワのように高難度ジャンプを中心にプログラムを組む選手にとっては、今後有利になるのは明らか。
そして自称クワドゴッドを名乗る米国のマリニンにもね。
採点項目の要素を減らしたところで、ジャッジの審査の質が向上するとは思えないわね。発想が安易すぎるのよ。
そもそもなんで、ジャッジがしやすいようにという部分に重点が置かれるの?
スケーター目線で考えないとダメでしょうが。もちろん競技を見ているファンにとってもね。ジャッジだけやりやすいようにって、
まるで自分達のことしか考えてないみたいだわ。
4.ジャッジをテクニカルパネルとコンポーネンツパネルに分けるシステムでテストすることに合意
ISUはジャッジをテクニカルジャッジとコンポーネンツジャッジに分けようとしています。これは、審査の質を向上させ、コンポーネンツの点数を均等にしないようにするためである。しかし、激しい議論の末、事前テストが行われることになった。
また、審査員の増員、新しいコンピュータープログラムの準備、審査員を収容するための通信手段の確保など、経済的負担は大きい。
ジャッジを分けるよりも、テクニカルパネルにAI導入をすべきでは?
分割しようが何しようが、人の目で採点する限り、「正確」な判定はできないわよ。経済的負担が大きい割に、
派手にプーケットバカンス総会しているISUに、財政危機は感じられないわね汗
5. 新会長に韓国人が、副会長にはロシアではなくカナダが選ばれた。
ISUの新会長に韓国のキム・ジェヨル氏が就任した。サムスングループの会長の娘婿である。専門家によると、彼はフィギュアスケートに適していないとのこと。韓国ではスピードスケートの方が人気があり、ISUは国際オリンピック委員会への踏み台である。長年フィギュアスケート部門を率いてきた副会長ラケルニク氏の後任には、カナダのブノワ・ラヴォワ氏が就任した。これも最善の選択肢ではありません。カナダは、歴史的にフィギュアスケートにおけるロシアの主要なライバルの1つである。役員の年齢制限を引き上げる修正案があれば、ラケルニクを留任させることができたかもしれない、、、しかし、それは可決されなかった。
誰が恩恵を受けるのか?それは確かにロシアではなく、またフィギュアスケートでもない。
ロシアメディアは、新会長のキム・ジョエル氏を紹介する時には、必ずサムスングループの会長の娘婿の肩書きが最初に出てくるわね。
どこの国が~って、もうフィギュア云々の話じゃないわね汗
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6. 不可抗力を理由とする連盟の排除に関する修正案は受け入れられず
ISU理事会から大会に提案された緊急提案の中に、「異常事態」に基づく各国連盟の除名やその他の制裁を認める修正案がありました。例えば、連盟が代表する国が戦争、テロ行為、あるいはパンデミックに影響した場合などだ。事実上の改正は、ウクライナでの出来事の後、ロシアの権利を制限することを合法化した。しかし、ほとんどの議会代表は、このパンドラの箱を開ける危険を冒さなかった。
誰が利益を得たか? 不承認はまずロシアに利益をもたらした。もっとも、その気になれば、トルコやフランスから米国や英国まで、「異常事態」に巻き込まれた国をかなり見つけることができるだろうが。
誰が利益を得たか?とする前に、いまウクライナ侵攻しているロシアの現実をしっかりと受け止めるべき。
7. 世界フィギュアに予選が追加
2024/25シーズンから、世界選手権に予選が設けられることになった。参加人数は、女子・男子シングルで54名、ペアで32組、アイスダンスで40組に増員される予定です。決勝ラウンドには、女子・男子シングル24名、ペア16組、アイスダンス20組が出場します。
誰がその恩恵を受けるのか?世界選手権で代表されることを望む小規模な連盟。ほとんどすべての個人競技では、選考基準はもっと単純で、スキーでは、異国のベネズエラやネパールの代表を見ることができます。フィギュアスケートでは、要求が高いため、ほとんど不可能である。
世界フィギュアでの予選通過については別記事で。
予選免除もあるけれど、五輪の個人競技の前の団体戦みたいな感じにならなければ良いけれどね。
8. コンビネーションジャンプとシークエンスのスコアリングが同等に
シークエンスでは、スケーターは、ジャンプのいずれかの後にアクセルを実行し、2つのジャンプの間のポーズが長くなる為に、コンビネーションよりも簡単なアクションと考えられていた。このため、この要素の難易度は20%低下していた。現在は、この減少分が削除されている。
誰が得をするかというと、アクセルをうまく使いこなすことができる人、あるいは内容にもっとバリエーションを必要とするスケーターです。例えば、エリザベータ・トゥクタミシェワや羽生結弦選手など。
羽生結弦が有利になるかどうか、、、
実際に運用されてみないと何とも言えない部分よね。基礎点は上がるけれど、結局はGOE次第でどうにでも転ぶものね。
シークエンスの基礎点がなんで今まで低かったのか?の方が疑問だわ。
9. ジャッジの許容スコア撤廃
今大会で最も議論を呼んだ決定の一つ。これまでは、点数をつける各審査員は、平均点に対してある程度の範囲に収まることが理想とされていた。今は、そうした制約がなくなった。
一方では、審査員の自由意志を高めることになります。一方で、以前は審査員の国による偏りが数学的に証明できたとしたら、今はその障壁がなくなり、基準が曖昧になる。
元々自由すぎる採点してない?GOEなんてジャッジによって「-4」を付けるものもいれば、「+4」を付けたりしてたしね。
10. 国家間の移籍は複雑にならない
ロシアは、国際大会だけでなく、国内大会の参加者にも検疫を導入することで、国と国の間を渡る際のルールをより難しくしようと提案した。議会はこの提案を拒否した。
誰が得をするかというと、他のナショナルチームからの選抜を犠牲にして生きている国、グルジア、ハンガリー、ポーランド、アゼルバイジャンなどだ。これらの国はすべて、ロシア出身のスケーターを採用している。同時に、ロシアの選手層は厚く、地方出身の選手も多いロシア選手権の参加選手の車輪に棒を差し込むのは、あまり理にかなっていない。
ロシアがいつ国際大会に復帰できるかなんて不透明。ただでさえ女子は選手生命が短いのだから、
自国に縛られることなく、自由に移籍できる間口はあってもいいんじゃないかしら。
それでは皆様、本日もどうか素敵な日曜日をお過ごしくださいね。
☆合わせてお読み頂きたい
ついにアジア初の新会長が誕生に!ISUは新体制で生まれ変われるのか? - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
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ISU新会長に韓国のキム・ジェヨル氏!!これは【1892年 ISUの設立130年の歴史上、初めて欧州人以外が当選した快挙】だそうな。130年間の堕落と腐敗…。もう130年間は欧米人は会長以外のポジションでお臍噛んで反省していてね!!
キム・ジェヨル氏にはサムスングループの会長の娘婿の肩書きが第一に来るけど、ドロドロの韓国財閥ドラマを地で行くホンモノの財閥婿。疑惑の人物であり、検察に何度も召喚されていたりする。
日本の勢力図は
松村達郎⇒フィギュア副会長選・落選、理事に
岡部由起子⇒フィギュア技術委員・当選
野崎千春⇒スピスケ技術委員・落選
長島会長はこの会議に参加してる?してたらリオのカーニバルみたいなねーちゃんのダンス見てただけじゃないの?
選挙の支援活動はしたの?謎の自国推し選手のロビー活動はするけど、ATM扱いされるだけされてこの惨状って?
韓国の財閥娘婿は普段ATMなんかしないけど、選挙活動は効果的に行い快挙を成し遂げてるよ。
http://www.thekpm.com/news/articleView.html?idxno=123012
「大韓氷上競技連盟ユン・ホングン会長が去る6日から10日までタイプーケットで行われた第58回国際氷上連盟定期総会に参加し、キム・ジェヨル国際氷上連盟執行委員のISU(国際氷上連盟)新任会長当選のために支援した」
>てんこ盛りパフェ様
今回の新会長当選に、支援活動という名のロビー活動はあったはずですよね。ラケ爺が降りても、ISUの悪い部分はしっかりと受け継がれそう。
130年間の無能って、それはもう犯罪ですって。
入れ替わって韓国財閥ドラマだしぃ。
どっちがマシかって?
どっちもダメでしょ。財閥婿は札束で会長の椅子を買い取り、日本はATMに人格は無いと無視されてる形よね。
ISU会長にふさわしい唯一の人物、それは
羽生結弦氏ただ1人。
現役の選手だって関係ありません。
長年のISUから虐げられていることから、既存の既得権益と無縁。
史上最高峰の技術と芸術を兼ね備え、フィギュアの理想を追求する精神を併せ持ち、ルールの瑕疵の是正を図る能力があり、AI技術判定の開発も可能であり、お金にも権力にも阿ねることのない人物ですよ。
だからこそ、たとえ羽生君が引退したとしてもISUは彼を受け入れること無く、この先130年は腐り続けるのでしょうね。
>てんこ盛りパフェ様
ISUに入ることを羽生結弦が拒否するかもしれないですね汗
130年もの間、進化とは真逆の退化し続けてきた組織になんの希望もないです。