羽生結弦×糸井重里夢の対談、 第3回「被災地からの声を背負って」が公開になったわよ!
羽生結弦:
ぼくはただただ練習をがんばって、ようやくスケートがうまくなってきて、結果が出るようになってきたのに、なんか、被災地の人間だからがんばってて、それで結果が出せるようになってる、みたいな感じで扱われてしまうことが、ちょっと嫌になっていたというか。
ぼくは、4回転を跳べたことで、なんとなく有頂天になったんです。「ケガしても跳べるじゃん!」みたいな。「やっぱりがんばってきたからじゃん」って。そんな感じになってたときに、母から「いや、それは違う」って喝を入れられて。捻挫をして、そこから4回転が跳べるまでに、どれだけの方が支えてくださったのか、どれだけの方が応援してくださったのか、それを当然のことのように考えちゃだめだ、と。
それを聞いて、ああ、そうか、いろんな人たちの支えがぜんぶ自分の演技につながっているんだって思えて。いつも応援してくださるファンの方々だったりとか、被災地から応援してくださってる方々の声を思い出して、感謝しながらフリーを滑ったんですね。そしたら結果としてすごくいい演技ができた。
そこがぼくの、いろんなもの背負うことについてのターニングポイントだったのかなと思います。
(※7位で迎えたフリーの演技は『ロミオとジュリエット』。前半のジャンプを完璧にこなしながら、つなぎ部分で転倒し、両手を氷についてしまう。しかし、そこからのジャンプの完成度とエモーショナルな表現が圧倒的で、転倒すら、ロミオとジュリエット、あるいは羽生結弦が乗り越えるべき障害としての演出だったのではないかと感じられるほど観客を魅了し、大歓声のなかで演技を終える。
結果、シーズンベストスコアを叩き出し、総合3位。世界選手権初出場ながら、17歳3か月で日本人男子最年少メダリストとなった。)
糸井重里:
つまり、背負ったものを、下ろすんじゃなくて受け入れたというか。
羽生結弦:
はい。応援してくださる方々の重みも感じたまんま、背負って向かっていく、背負ってるからこそ強くなれる、みたいな自分のスタイルが、あのときにできたのかなと思います。
今回の対談第3回も、羽生結弦の原点を知れたというか「背負ったものを下すのではなく受け入れた」と。
わたしはニース落ちだったので、今でもあの時の演技はいつでも脳裏に蘇ってくるし、こうして今回の対談記事でも、
転倒すら、ロミオとジュリエット、あるいは羽生結弦が乗り越えるべき障害としての演出だったのではないかと感じられるほど
ときちんと補足してくださってるところがとても嬉しかったわ。
☆「いつ世界が終わっても。」羽生結弦×糸井重里
3/1(金) | 第1回「憧れに近づいていく作業」 |
3/2(土) | 第2回「たどり着くまえに考えてしまう」 |
3/3(日) | 第3回「被災地からの声を背負って」 |
3/4(月) | 第4回「『MOTHER2』で言うと」 |
3/5(火) | 第5回「余白と表現と得点」 |
3/6(水) | 第6回「フィギュアスケートは難しい」 |
3/7(木) | 第7回「限られた時間のなかで」 |
3/8(金) | 第8回「100年後に見てくれた人が」 |
3/9(土) | 第9回「ややこしいものとキャッチーなもの」 |
3/10(日) | 第10回「いつ世界が終わっても」 |
3/11(月) | 第11回「ふつうが憧れ」 |
3/12(火) | 第12回「ゲームがあってよかった」 |
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堀義正、忘れがたい羽生結弦さんとの思い出
明大4年の堀主将は東京を代表する選手で、大学卒業と同時に引退する。
18年間の競技人生で忘れがたい思い出は、オリンピック2大会連続金メダリスト、羽生結弦さんとの会話だ。堀にとって「羽生選手は神様」。大学2年で全日本選手権に出場した際、会場の更衣室で座っていた堀の目の前に羽生さんが現れた。堀からあいさつしようとしたが、あまりのオーラに体が硬直。すると羽生さんが「お疲れ」と声をかけてくれたという。さいたまスーパーアリーナの大会場で演技した経験よりも、それが一番印象に残った。
※4years.より一部引用
2021年全日本フィギュアでの演技よりも、羽生結弦がお疲れと声をかけてくれたことが一番印象に残ったという。
羽生結弦の優しい気遣いが垣間見れる素敵なエピソードよね。
☆合わせてお読み頂きたい
現役復帰の妄想に終止符を!羽生結弦がミラノ五輪を目指すと勝手な暴走も - 羽生結弦好きのオネエが語るフィギュアスケート |
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View Comments
うーん。つまり週刊誌のつべこべも珍バイトも理不尽も ひっくるめてきっかけとなったり、まわりまわって 恵まれている!とかの認識に誘導したり 昇華できたら 本当に最強じゃん!やはり、羽生結弦って。と、思いました。実際そうできたから 今の彼がいるわけですね。ここが、実現できるかどうかが難しい。わかっていてもなかなか…。修行僧から、一気に仙人のレベルですね。本当に驚愕! 繊細な感性との兼ね合いやバランスも…。
オネエ様のブログから、糸井さんとの対談に行って、ニースのロミジュリみてきました。
私はソチ堕ちだと思っていますが、ニースのロミジュリ、鮮明に覚えています。なんか今までみたことないこでてきたなぁって思いました。現地の解説が本当にすばらしくて、全身全霊 魂の滑りという言葉もあり、この選手はきっと世界チャンピオンになる とか本当にその通りになっててちょっと鳥肌ものです。
羽生くん、こんな目にあっても、恵まれている なんて本当にすごい人です。
こんな人、まれ、というか、ほんと至宝です。もっと大切にされるべき。
いつも楽しみにスケート愛を感じながらブログを拝見しています
オネエ様、別件ではございますがSOIの最前列のチケットを取得されたとブログ?にあったかと
私もそうなんですけど
こんな現場集合、現場解散という公式ツアーと言う名の安売りを見てです
一回でも最前列で見てみたいと言う不純な動機の青田買いは砕け散りました
https://www.poke.co.jp/tour/618?asid=054058
安売りを見てです→安売りを見て 涙 です
絵文字がうつらなかったので加筆しました