フィギュアの概念さえも変えた!羽生結弦プロ3年目で追い求める理想とは?
羽生結弦さん「リミッターを外して」 積み上げてきた全力の舞 プロ転向2年インタビュー最終回(前編) https://t.co/4TKppjS9bU #フィギュアスケート #figureskating pic.twitter.com/j8jOopFhjS
— スポーツ報知 ICELINK (@figure_hochi) July 20, 2024
羽生結弦さん「リミッターを外して」 積み上げてきた全力の舞 プロ転向2年インタビュー最終回(前編)
―『RE_PRAY』の囲み取材で、「まだまだ構成を上げていける」と。
「あれは、もともと練習で『破滅(への使者)』を、最後のアクセルをアクセルトウ(3回転半―3回転トウループの連続ジャンプ)で練習していたんですよ。たまに、後半1発目のトウループを4―3(4回転トウループ―3回転トウループの連続ジャンプ)で練習したりもしていて。多分本番ではできないけれども、体力づくりとして、スキルアップとしてやっておくか、みたいな感じで練習はしていたんです。少し余裕もあったので、できればやりたいな、とは思っていたんですけど。宮城公演で、千秋楽だけ挑戦してみて、ちょっと、ほころびがあったので。もっと練習すればできるようになるかなっていう感じを込めてですかね」
―あれぐらいの高難易度の構成(※1)は、今季も?
【※1】「RE_PRAY」の「破滅への使者」でサルコーとトウループの単発の4回転、4回転トウループからの5連続、3回転半2本を含む、試合さながらの高難度構成を完遂。
「やりたいですよね。ただ、表現したいことによって、全然違う構成にはなると思いますし。チャレンジすべき点が、4回転というものなのか、それとももっと違った体力的な難しさの挑戦なのか。あとは、表現的に挑戦をしているのかにもよって、見せ方も全然違うと思うんです。できれば、構成…上げられたらいいなとも思いつつ。でもそれがツアーとかになった時に、果たして本当に100%皆さんにいいものを届ける自信があるかみたいな。自分のことを過大評価していないかみたいなことは、常にバランスを考えながらやる必要があるかなとは思います」
―競技時代のアイスショーやエキシビションもそう、今ももちろんそう。なぜあんなに毎回全力を出し切れるのか?
「逆に、全力を出せないことの方が気持ち悪いというか。人前で演技をするということ自体が、喜んでもらえるかもらえないかだし、もしかしたらその瞬間に、その方の人生が変わるきっかけに、ちょっとでもなるかもしれないですし。それが自分の演技になるとしたら、そんな手を抜いた演技は見せられないだろうっていうことは思っています」
―ずっとですか、それは。
「ずっとですね。僕は多分、小さい頃からそうなんですけど、身体能力はそこそこ高いんだろうとは思うんですけど、全力を出さないと、そこそこのレベルにたどり着けなかったんだと思うんです。だから、そのリミッターを外して、姉(羽生さんがスケートを始めたきっかけは4歳上の姉の影響)に追いついたりとか、姉のレベルに達するために、自分が今できることよりもそれ以上の力を出さないと、そこまで行けなかったし。
例えば、ノービス時代に、まだトリプルが跳べないとか、ダブルアクセルがちゃんと跳べないとかってなった時に、他の子たちは跳べているけど、僕は体が柔らかくて、筋力も少なくて、瞬発力的にもそんなに恵まれた体じゃないけれども、みんなよりもうまくなりたいというか、みんなに追いつきたいみたいなことを考えた時に、多分、全力をずっと出し続けていたんだと思うんですよね。
人よりもリミッターを外して。負けたくなかったんで。褒められたかったし(笑い)。だから、リミッターを外すことが普通なんですよね、多分、小さい頃から。姉という存在がいて、常にその目標となる人物が、家の中にいるわけです。そうすると、全てのことに対してリミッターを外すんだろうなっていう感じですかね。それに今は責任感みたいなものがついてきたりとか。自分が羽生結弦であるがために、どこまで追求しきれるか、みたいなことがだんだん乗っかっていって、意味づけされていっていますけど。もともと小さい頃のことを言えば、多分、そういうことなのかなっていうのは思いますね」
※スポーツ報知より一部引用・出典
後編に続きます。
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・SEIMEI
・Change
・Otoñal / Sing, Sing, Sing / 悲愴(一部ハイライトのみ)
・ロミオ+ジュリエット
・いつか終わる夢
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・[Encore] パリの散歩道
収録日:2022年12月5日(月)フラット八戸
【特典映像】 約30分
☆マルチアングル映像
・SEIMEI
・Change
・いつか終わる夢
・春よ、来い
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収録:2022年12月5日(月)フラット八戸
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羽生結弦さん「理想はどんどん高く」 根幹にある「ファンのために」 プロ転向2年インタビュー最終回(後編) https://t.co/YLkJFdGudN #フィギュアスケート #figureskating pic.twitter.com/qpyiqCfdMX
— スポーツ報知 ICELINK (@figure_hochi) July 20, 2024
羽生結弦さん「理想はどんどん高く」 根幹にある「ファンのために」 プロ転向2年インタビュー最終回(後編)
―本番前の集中力の高め方は?
「結局僕の場合は、理論的には、自分が熱くなれるとか、自分が楽しいと思える場面をつくれば、集中は自然とできると思っているんです。だから、声には出していないですけど、音楽に乗せたりとかするのが結局自分の集中のスイッチなんですかね。血がたぎるというか、脳のスイッチ自体が変わるみたいなのは、やっぱあります。曲が、音楽が、みたいな感じですかね」
―今も完全にアスリート。アスリートは「心技体」という言葉をよく使うが、羽生さんの中で心技体の位置付けは?
「結局バランスを取れないと意味がないのかなっていうのは思います。どこかに突出してしまうと…例えば、心がすごく強くなってしまった時があったとしたら、心の大きさに対して技術が足りなかったりすると、多分その心自体も破滅していくし、のまれていってしまうというか。だから、心を表現するための技術が間違いなく必要ですし。その心と技術がたくさん広まっていったとしても、体力がなかったら、体自体がうまく機能していなかったりしたら、逆に技術と心にのまれていってしまうというか。結局、本当にレベルアップしたいんだったら、全部大きくしなきゃいけないっていうのは思いますね」
―アスリートとは。
「今、本当にプロと言われる現場にいろいろいさせてもらって、自分が本当にこの人を尊敬できるなって思うような人たちと触れ合う機会が増えてきた中で思うのは、本当に超一流と自分が思う人間の人たちは、みんなアスリートなんだろうなって思うんですよ。例えば、NHKの番組で『プロフェッショナル』がありますけど、ああいう人たちも、もう本当にアスリートというか。ある一点に対して、目標だったり理想に対しての自分の時間の使い方というか、魂の使い方みたいなものが、アスリートなのかなっていうのは、自分の中では思っていますね。それをアスリートと呼ぶのかプロフェッショナルと呼ぶのかは分からないけれども、僕はそもそも競技時代からそういう性格でやってきたので。それを自分は、アスリートと呼びたいかなっていう感じはします」
―競技者時代の後半から「理想」という言葉をよく口にしてきた。そこは絶対に譲れないという決意表明のようにも聞こえる。
「競技者時代の後半に『理想』を言い始めたのは、結局その、自分が…。ぶっちゃけた話をすると…自分がこういう演技がしたいと思っていて、でも、それがやっぱり評価につながらないみたいなものがずっとあったので。その時にもう、自分の理想を追いかけるっていうことにシフトしたんですよね」
―オータムクラシックあたりか。
「一番番大きかったのは、オータムですかね。2019年、オータム…ですかね。あの時に、自分は自分がやりたいことをしっかりやって、点数どうのこうのではなくて、自分の目指している演技というものをしっかりやることが一番大切だ、みたいな感じに思い直すしかなかったというか。それがきっと、ファンの人たちも喜んでくださるみたいな感じで、イコールになったんですよね。そこから、今もその延長線上にいて。プロスケーターになったら余計それを追い求めて、やらないと。ファンの方々のために滑っているので。よりその理想はどんどん高くなっていくし、その理想を追い求めて、みたいなところはあります」
◆取材後記
羽生さんはプロ転向から1年が過ぎた昨年、スポーツ報知にファンへのメッセージを寄せてくれた。「これからも常に理想を目指し、そして、理想を常に更新し続けていきます」とあった。まさにその通りの、この1年だったように思う。
自分が進むべき道が、より明確になったのだろう。表情は明るく、充実感に満ちていた。3年目への意気込みを色紙に記してもらった。「『理想』を追い求めて」と書いてくれた。「ファンの方々のために滑っているので。よりその理想はどんどん高くなっていく」と言った。曲に溶け込んだ美しい滑り。高度な技術があってこそ成り立つ表現の幅。羽生さんが大切に育んできた「理想」のスケートを、これからも大切にしてほしい。(高木 恵)
※スポーツ報知より一部引用・出典
3日間に渡るインタビュー、本当に読み応えがあったわよね。
プロ転向した時に「プロアスリート」という彼の言葉を聞いてきたけれど、
まさにフィギュアスケートに対して、目標だったり理想に対しての自分の時間の使い方というか、魂の使い方をさらにプロフェッショナル化させて追求していくことなんだと、今改めて理解することができたわ。
この2年間で「プロスケーター」というフィギュアの概念を羽生結弦がガラッと変えてしまったと言っても過言ではないもの。
プロ転向すると、多くのスケーターは難度を落としてショーでは4回転を跳ばなくなり、表現力だけに重視したプログラムにシフトしていく。
でも羽生結弦は違う。
「心技体」のバランスを大切にしながら、表現したいことによって、プログラムを全然違う構成にして、
チャレンジすべき点が、4回転というものなのか、それとももっと違った体力的な難しさの挑戦なのか。あとは、表現的に挑戦をしているのかにもよって、見せ方を変えている。
ファンの為に滑ってくれているのは本当に嬉しい限りだけど、まずは自分の為に、自分の理想をこれからも追い求めていってほしいわ。
ファンだって、その姿に共感しその背中を追い続けているのだから、、、
プロ3年目を歩み出した羽生結弦を、これからも応援し続けていきましょうね!
それでは皆様、どうか素敵な日曜日をお過ごしくださいね。
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オネエ様こんにちは。
報知のインタビュー、2019年オータムクラシック…やはり…。
羽生くんが応える前に「オータムあたりか」と言うインタビュアーは高木さんなのですね。
ライトファンの私でさえ2019年オータムでのジャッジは忘れられません。
採点への不信感は本当に大きかったです。報道陣もみんな分かってますよね、もちろん。羽生くん本人がどれほどダメージを受けたのか想像してしまうと苦しい。
あの時の一夜明けインタビューだったと思います、かなり気を遣いながらも採点への不信感から自分のやっている事、努力は間違っているのかと苦悩している感情が見てとれました。下回りのジャンプをやってみた、でも出来なかったと…私はもう涙が出そうでしたし怒りも覚えましたし。なぜ正確に忠実にジャンプを跳ぶ選手がチートジャンプに変えなきゃいけない程追い詰められられなきゃいけないのか。なぜ「出来る選手」が「出来ない選手」に合わせなきゃいけないのか。なぜ出来る選手の方ががダメージを受けるのか(得点だけではなく精神的なダメージも含む)こんなアンフェアな競技あるかい、と。
あれが羽生くんから試合へのモチベーションを奪う大きな一因になったと私は感じます…て言うかそうですよね。
謎採点は選手からモチベーションを確実に奪う。…いけない、また思い出しちゃった汗。
オネエ様 アンケート凄い数ですね。私ももちろん参加しました(^^)
これはほんと3つは選べない。なのでもう完全に好み優先で選びました。阿修羅ちゃんとオペラ座とif…です♪ダニーボーイ凄い。こういう企画楽しいですね。