皆様、久しぶりに今宵は
浅田真央シリーズ第12弾をお届けしたいと思うのよ。
あたしね、バンクーバー五輪、いまだにフリーの「鐘」が
中盤のループジャンプが終わった後の演技を、一切見てこなかったのよ。
いや、見ることができなくて。
今夜は皆様と一緒に勇気を持って振り返らせてほしいわ。
☆浅田真央ヒストリー前回の記事はこちらよ。
理不尽なルール改悪に対して驚くべき浅田真央の突破口とは!?
「鐘」
この曲をオリンピックシーズンに持ってきたときに、
なんでこんな単調な曲にしたのよ!
っていうのが最初の正直な気持ちだったのね。
真央にはもっとドラマティックで感情を込めやすいクラッシックの王道の方が合っていると思っていたの。
でもね、聴けば聴きこむほど、
演技がシーズン後半になるにつれて、「鐘」という曲が荘厳で、
五輪という大舞台で圧倒的女王の威厳を放つ曲になるに違いないって確信を持つようになったわ。
最初のトリプルアクセル。
軌道から見事なジャンプだったわ。
ルッツを跳ばず、3-3がない真央にとっては、
トリプルアクセルを2回必ず決めることが勝利への必須条件だったのよね。
2回目のトリプルアクセルからのコンビネーション。
真央は伊藤みどりも成しえなかった、史上初フリーで2回のトリプルアクセルを決める快挙を見せたのよ!
それなのに3-3のコンビネーションよりも評価が低いのはどうして?
もっと難しいことをやってのけているのに、ジャッジは何を見ているの!?
それでも演技は止まらずにどんどん進んでいくわ。
このスパイラルは圧巻、鳥肌立ったわ!
リンクの空気を支配できるスケーターってそうそういない。
でも見事に真央は「鐘」を自分のものにして、女王の威厳を示したのよ!
今まで様々な演技で見せてきたスパイラルと表情が全く違う。
こんなにも恐ろしいほどの気高い表情を見せた真央は初めてでね。
あたし思わず硬直してしまったのよ。
ずっと見ていたいわよ。
いろんな角度からね笑
でもね、あたしの真央の「鐘」はいつもここで再生を終えてしまうのよ。
後半の3F-2Lo-2Loのファーストジャンプでバランスを崩してしまい、
動揺があったのかもしれない。
あれだけのハードで休む間もない、過酷なプログラムで足にも相当疲れがきていたはず。
真央本人が「足に疲れがきていてエッジがとられた」と言っていたけれど、
リンクにジャンプやステップの際に削れができて、ミゾに入ってしまったのでは?
あたしはもうあの瞬間、わけがわからなくなって、頭の中が真っ白になってしまったのよ。
バンクーバー以来にこの終盤の演技を見たけれども、
最後のこのタラソワ仕込みの鬼ステップ。
これだけ体力を消耗しているのに、どこにそんな力があるのよ!?
あたし真央の演技からただ現実を受け入れられなくて、目を反らしていただけだったんだわ。
もう息もできないほどの怒涛のステップ。
ここに彼女のトリノからの4年間の想いが滑りが凝縮されていたんだって!
あたし改めて浅田真央という唯一無二のスケーターの底力というか、
才能の片鱗を見せつけられた、ただひれ伏したくなるようなそんな女王のステップだったわ。
「鐘」という曲、他の誰が滑ることができる?
あたしは真央だけだと思う。
見事に彼女はタラソワの超高難度プログラムを自分のものにして見せたのよ。
最後、天に向かって手を伸ばし切った時に、
あたしはもう抑えきれずに号泣してしまったのよね。
この時、真央は一体何を思っていたんだろう?
真央は前に滑ったキムヨナの点数を把握していなかった、シャットアウトしていたと
言ったけれど、あたしは知っていたんじゃないかなって思ったの。
あれだけの歓声が聞こえればいやでもわかるもの。
でも真央は決して逃げることなく、ISUの不可解なルール変更にも正面からぶつかって、その壁を乗り越えようとしていたのよ。
あたしね、この真央の悔しさとまだ現実を受け入れられないこの表情にね、
アスリートとしてのプライド、誇りを感じたのよ。
メダル表彰後のインタビューで、人目もはばからず悔し涙を見せた、
浅田真央という誇り高きフィギュアスケーターにどんな言葉を掛けられるだろうか?
そうずっと思いながら聴いていたのよ。
誰がなんと言おうとあたしの中では真央の「鐘」はバンクーバーで一番心に爪痕を残したプログラム。
そして今宵、見ることができなかった終盤からの演技を見ることができて、
言葉にするにはあまりにもたくさんの感情が押し寄せてきてしまい、、、
皆様、うまくまとめの言葉で締めることができなくてごめんなさい。
お読みいただきありがとうございます!
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View Comments
これは本当に物議を醸し出しましたよね。
曲で言えば王道の方がいいのかなぁ でも曲に負けない素晴らしい神演技でしたよ。最初のジャンプ…カミソリジャンプか⁈って感じでした。渾身の演技に引き込まれる私達…スパイラル忘れられない。
ジャッジは見ていられなかったです…
マイナスマイナス…え?何見てる? 真央ちゃんのインタビューの涙 嗚咽してたの見て 彼女の悔しさが伝わり お茶の間も涙… 忘れられない…私達にとっての金メダルは真央ちゃんって思った方がたくさんいらっしゃったのではなかったかな。
>あじさい様
あじさいさん、こんばんは!
当時はわたし鐘は反対でした。真央にはもっとドラマティックでラブストーリーのような曲を
滑って欲しいと。でもバンクーバーでのあの気迫あふれる表情のスパイラル。
一生忘れることはないと思います!
どんな結果であろうとも見た本人が、一番て思えるのならもう金メダルですよね!
こんばんは
いつも愛あるブログありがとうございます。
鐘は私もなんて暗い曲、真央ちゃんに似合わないんじゃないか?って思いました。
でも五輪にかける覚悟が伺えるのかな?って思ったり。
スパイラルの迫力ある表情は忘れられませんね。
今になって思うとオーサーがついているキムヨナに勝つのは大変な事かなって思ったり。
緊張が伺える真央ちゃん、余裕ある様子のキムヨナ、これはヤバイぞって思ったものです。
羽生くんが真央ちゃんは挑戦の象徴って言ってましたがジャッジがどうだろうと、不満も言わず頑張る真央ちゃんは応援せずにはいられませんでしたね。
真央ちゃん最近綺麗になりましたね。
イキイキしてるからかな?
やっぱり笑顔の真央ちゃんが大好きです。
>ミントブルー様
ミントブルーさん、こんばんは。
鐘を表現するのって難しいですよね。ただ滑っているだけですと単調な曲が流れているだけに
なってしまいますから。
ちょうどエアウィーブのエアロとの出演を見て、すごく楽しそうで柔らかい表情をしている
のが印象的でした。どんどん魅力的な女性になってますよね!
サンクスツアーいつかみたいので、ずっとやっててほしいです。
Tomoさん、真央ちゃんシリーズ続投、大歓迎です。
引退したと言っても、ほぼ現役と言ってもいい活躍ぶりですよね。それでも試合で彼女を見ることは多分もう無いので、過去演技を振り返っては皿洗いのお供にさせてもらってます。でも、真央ちゃんのはすぐに皿を洗う手が止まっちゃうんですね~。いまだに惹きつけられちゃって。
『鐘』はですね、個人的にも思い入れのある曲でして。学生の時に弾いたのですが、指の短い自分には拷問のようで、満足のいく演奏は出来なかったんです。
タラソワコーチになったら、曲、振り付け、衣装、メイクまで、それまでの可憐な真央ちゃんとは違いましたよね。そして、まさかの重々しい『鐘』。
真央ちゃんのはオーケストラ版で、「真央ちゃんにはこの曲、合わない!」って決めつけて見てましたが、バンクーバーまでにはすっかり魅了されてしまいました。
真央ちゃんの演技後の涙が、自分の苦い思い出と合わさって、何とも言えない気持ちになったのを覚えています。
>マルタ様
マルタさん、こんばんは!
そうなんですよ、何かの片手間に見ようとするとそこから見入ってしまって
気付いたら、何時間もってよくあります。
実際に弾かれるのは難しい曲ですか?
わたしねこふんじゃったとメヌエットしか弾けないです涙
あの赤と黒の衣装、本当に迫力ある演技を引き立たせましたよね!
オネエさま もう記事に書いていただいた通りです(;o;)感動…
「鐘」は重いとか暗いって言われたりの印象もありましたが、タラソワさんが真央ちゃんなら表現出来る、滑り切る!とフィギアスケートの王道を託したように感じられて、当時、なんだか誇らしいような気持ちにすらなったんですよ。
リンクを切り裂くような迫力あるスパイラルに魅了され、真央ちゃんのバンクーバーは女王のパフォーマンスだと思いました。
おばちゃん様、おはようございます
yuzu ll be back どうでしたか?私もオネエ様に聞いて購入しましたが凄く良いですよね。確か、小海途さんというカメラマンでしたよね。元々評判は良かったのですが、主にアイドルとかを撮られていたので、スポーツ選手はどうなんだろう…と疑っていたので(笑)
能登さんや、田中さんたちとはまた違うゆづ君が見れて、感動です。カメラマンも芸術家ですね!
ゆっここさま こんにちは(^.^)/
なるべく雑誌などは買わないようしてるんですが…コレは買っちゃいました笑
表紙を外すとハイドロ春ちゃん、しかもあの瞬間!素敵よね〜
あと、隠しユヅくんは見つけましたか?粋な写真集作りしてるな〜と感心しちゃった。
試合中、ジャージのショットで… 綺麗すぎな羽生くんですね☺︎
地震、被害が少ないようお祈りするしか出来ないけど…心配ですね。
>おばちゃん様
シーズン最初はなんで鐘をこの大事なオリンピックシーズンに持って来たんだろうって
思っていました。
でもあの曲こそ、女王になりなさい!威厳を示しなさいというタラソワの想いも込められていたのでは
ないでしょうか?
あのスパイラルは今見ても一番迫力があり、目が離せません!
でもその後の演技は見る事ができませんでした、、、
リンクに脚を取られた 瞬間、終わった瞬間の表情、キスクラ…もう、胸が締め付けられる思いで観てて…そして世選へ、すごく大きなドラマでした。何なんだよ、この点数はよっ⁉︎と素人はテレビの前で騒いじゃいましたが…
女王だからこそ1人で辛い局面に立ち向かう。納得いかないのは自分で飲み込んで、顎を上げて屈しない、ファイターだなって。1つ1つの要素も、姿勢も本当に決まっていて…力強くて美しいスケーター、強さが羽生くんも似てるな⁉︎ってチョット思うんです。チェロスイートで女王の真骨頂を見ました(涙目)
おお間違え、カプリース(扇子の)です^^;
>おばちゃん様
カプリース!懐かしい!
いずれ記事でぜひ書きたい!真央のEXは紹介したい作品しかない!笑
>おばちゃん様
真央もユヅも一切いいわけをしないですよね、
誰のせいにもしない、怪我のせいにもしない、
そんなひたむきな姿だからこそ、いつでも応援したくなります!
真央はもうドラマティックな展開すぎて、あんなに感情を揺さぶられた女子スケーターは
いないです!
「鐘」のスパイラルは圧巻で何度観ても引き込まれてしまいます。3連続、トーループがシングルになってしまった時は本当に悲しくなってしまいましたが、それでも疲れている最後にあの怒涛のステップには圧倒されまくりでした。 僕はいつもバンクーバーの「鐘」を観た後にそのまま世界選手権の「鐘」を観て、後半のジャンプをしっかり修正して、優勝したのを観て真央ちゃんの凄さを再確認してます。
>とある高校生様
こんばんは!
3連続からもう見る事ができずに、あのシングルトーループは不運なのか
体力的に足に来ていたのか、振り返ることができなくて。
でもいま改めて見返して、最後の圧巻のステップに言葉を失いました!
世界フィギュアでは見事なリベンジを果たしましたよね!
次にまたこの記事を書きたいと思っています!
バンクーバー、現地観戦応援に行きました。
SP,仮面舞踏会完璧でした。スタンド席最前列の席で日の丸を掲げながら
誇らしかったのもつかの間、次のかの国の方の得点がは〜あ?
気をとりなおして2日後のフリー。この鐘です。
かの方のすぐ後でした。お国の方の興奮冷めやらぬ怒号のような声援が
おさまらないなか真央ちゃんの演技が始まりました。
もちろん何倍もの声援を送りました。
私にとって永遠に忘れることはないこの日です。
真央ちゃん、あなたがスケーターになってくれたことを感謝します
>ちびすけ様
ちびすけさん、こんばんは。
オネエサロンへようこそおいでくださいました。
なんと!バンクーバー現地観戦されていたのですね。
最前列での仮面舞踏会、さぞかし素敵な時間を堪能されたことでしょう!
演技が終わって飛び跳ねるのをこらえていた真央がちょっとだけぴょんぴょんして
キスクラで点数出てすごーい!ってはしゃいでいるのがもうすみません、涙が、、、
ぜひまたバンクーバーのお話お聞かせくださいね!
真央の「鐘」のメロディを聴くと、いまだに息苦しくなります。。荘厳で重々しくて、難解で、あの真央の演技後の微妙な表情とか、思い出してしまう・・・
私もどうしてこれを五輪に、しかもハリウッドテイストの気が流れるカナダの地でとは思いましたが、世界選手権で完成形を見せた時「ああ、こういうものをタラソワは見せたかったのか」と。
ピアノでいうと、リストの難曲のような大曲ですね。(リストでも易しく優しい小品愛の夢ではない)そして。大衆受けポピュラーではない格の違い。キムヨナのOO7とは対極の、しかもロシアの中のロシア、という。
タラソワは真央にロシアの魂と格を託したんだなと思いました。この曲には茨の中の一輪の薔薇、トリプルアクセルが必須ですね・・・
>ジゼル様
そうですね、なんて難解な曲をと思いました笑
でも最後の最後でやり遂げ、滑り切りましたよね。
シニアデビューした時のくるみ割り人形からまさかこんなにも難しい曲まで
滑り切るとは!
茨の中の一輪の薔薇がトリプルアクセル!すごく的確な表現ですね!
二輪さしましたものね!
オネエ様、おはようございます。
オネエ様が真央ちゃんの話で、「ISU のルール改訂で…」と話されるたび、とても怖くなります。
私は、真央ちゃんについてはよく知らなかったので、3Aへのこだわりが捨てられなくて、結局最後はあのような終わり方になってしまった…と思っていました。まさか、背後にルール改訂に苦しんでるいたとは。今回もゆづ君が同じようになるのではないかと思ってしまいます。
「鐘」のエッジが引っかかったようなミス、気になっていましたが、穴があったと考えれば納得です。あの後、「4分があっという間に終わってしまった。」と泣いた真央ちゃんが、今も脳裏から離れません。私のような凡人にわかるはずないのですが、ああいう気持ちは人生において、結構あるのですよね…。
バンクーバーの「鐘」は私も苦しくて5本の指で数えられるくらいしか観ていません。でも、その後の世界選手権の「鐘」、フィンランド語解説(日本語翻訳付き)は何度も何度も観ました。涙ながらの声での二人の解説が素晴らしく私の心を浄化してくれます。シーズン初めに浅田真央がOSシーズンに「鐘」を選んだ時は誰もがあの繊細で優雅なスケートにはふさわしくない重苦しい音楽だと思ったこと、シーズンの終わりまでどんな困難があっても強い気持ちを持ち続けて音楽を深く正しく解釈して、すべての課題をクリアしていること、浅田は「今日も」戦っている,祈っていると、仕事とは言えこんな感動を解説者としてこんな場所で目の当たりにできるなんて幸せなこと。オネエ様、フィンランド語解説、観てください。
姐さん
お久しぶりです。ちょこっと旅行なんぞに行ってまして(^◇^;)
「鐘」真央ちゃんがこの年齢でこの難解な曲に挑戦するとは
賛否両論ありましたね。
この曲を聴くとあのオリンピックの辛く悔しい気持ちが蘇ります。
どうしようもない苛立ちに陥ってしまって(^◇^;)
私もオリンピックの「鐘」はほとんど見ません。
世界選手権のを方を見ますよ(笑)
真央ちゃんはどんな想いだったのか
それでも全てを飲み込んで、前向きに挑戦する浅田真央
愛さずにはいられません!
>どら猫様
お帰りなさいまし!
ご旅行はどちらへ行かれていたのですか?リフレッシュできたことと思います!
オリンピックの真央の「鐘」はやはり、記事を書いてからも見返すことはありません。
世界選手権の「鐘」はぜひ今度記事に上げますね!
今も尚前に進む彼女はホントにキラキラしてますよね!見習わなくっちゃ!