皆様、こんばんは。
スケートカナダ、女子シングルでは一番の注目を集めているトゥルソワ。
4回転時代の申し子と呼ばれ、時代をひた走る彼女に対して、賛否両論の意見があるわよね。
女子フィギュアがただのジャンプ大会になってしまう、いつまでも跳べるのかわからない等、、、
今宵はスポーツライター小宮良之氏のトゥルソワ記事をご紹介したいわ。
跳べるなら限界にチャンレンジしてひとつの時代を極めてほしいわ!
度肝を抜く4回転を見逃すな。トゥルソワが世界を「炎で焼き尽くす」
「トリプルアクセルも、そろそろ導入するつもりです。いつから?えっと、跳べるようになったらかな?」
アレクサンドラ・トゥルソワ(15歳)はそう言って、恥じらう笑みを洩らした。隣に座る世界女王、アリーナ・ザギトワ(17歳)に「これでいいのかな?お姉ちゃん」と伺うような様子があった。人前で話すことに慣れていない、あどけない少女だ。
しかし氷の上でのトゥルソワは、まるで魔力でも得たかのようだった。
4本の4回転ジャンプ、すべて着氷した。難易度の高い4回転ルッツは、14.46点。4回転トーループからの連続ジャンプでは、オイラーを入れたあと、3回転サルコウを跳んだ。
技術点だけで、97.51点。2位のザギトワがそつなく跳んでも80.08点だけに、常軌を逸している。男子世界王者のネイサン・チェンと変わらないプログラムだった。当然、女子6選手中1位の得点。世界トップのザギトワ、紀平梨花、宮原知子らを引き離した。
ただ、アクセルジャンプだけはまだダブルだ。
これでトリプルアクセルを入れられるようになったら、トゥルソワは無敵どころか――。フィギュアスケートの形そのものまで変えてしまうかもしれない。
2018年の世界ジュニア選手権、トゥルソワは鮮烈な連覇を飾っている。2本の4回転ジャンプを成功。4回転サルコウは安藤美姫以来、女子で2人目になった。そして、2本の4回転を成功させた史上初の女子選手になっている。その後の大会で4回転ルッツも決め、女子ジュニアにして男子シニアのトップレベルの構成を組めるようになった。
そして今シーズン、トゥルソワは満を持してシニアデビューしている。9月のISUチャレンジシリーズ「ネペラメモリアル」では、238.69点で世界記録を更新。いきなり度肝を抜いた。
軽量を生かしてふわりと舞うジャンプは、特徴的だろう。ルッツでは上体を急角度に倒しながら、ロケットのように垂直に高く跳ぶ。跳ぶ、よりも、飛ぶ、に近いか。そして、駒のようにくるりと回転。体が軽いこともあるのか、着氷では落下する力をそらせる。
他の星から来たような異質さだ。
―身長は伸びているのか?
会見では、そんな質問が出た。成長期に入る中、同じように跳び続けられるのか。その不安はある。
「毎年、身長は伸びています。でもそれ以上に、ジャンプ力も上がっていますよ。今の身長は何cmだっけ? うーん、155cmぐらいだと思います」
トゥルソワは無邪気に答えた。団子に束ねたブロンドの髪を気にしながら、体を少し縮め、横にいるザギトワの顔色を見て、”どうしてそんなこと聞くのかな”と頬を赤らめる。本人は、「跳べなくなる不安」など意に介していない。
大人になる段階で、試練はあるだろう。多くの女子選手が、成長期の難関をくぐっている。会見では、ザギトワ自身が成長期に体が大きくなって「一時は、自分の手足がどこにあるか、わからない感覚に陥った」と不振を振り返った。その姿を見て、トゥルソワも神妙な顔を浮かべていた。
しかし、時代の寵児はしばらく突っ走るだろう。
ジャパンオープン、演技構成点は6人中5番手だった。逆説すれば、スケーティング技術の上達によって、まだまだ加点が見込める。ジャンプの難易度を落としても、力の差を見せつけられる状況だ。
「(生まれ故郷のリャザンから遠く離れた)モスクワに家族で拠点を移しました。この決断をしたことが大きかったです。サンボ70 (ロシアのトップアスリート養成学校。フィギュアスケート部門はエフゲニア・メドベデワ、ザギトワなど有力選手を輩出)で練習を始めたことで、”自分はスケーターとしてやっていける”と思えました」
トゥルソワは言う。郷土から一家で引っ越し、競争に揉まれる日々を過ごした。同世代で同じサンボ70 所属のアリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワとの接戦を制し、世界ジュニア連覇。シニア挑戦に向け、すでに覚悟はあるはずだ。
フリープログラムは、まさに世界に挑む気迫が見える。
人気海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の『Pray』と『The Night King』を合わせた曲を使用。トゥルソワ本人が、ドラマの主人公のひとりであるデナーリス・ターガリエンを意識しているという。言いなりの人形のように見えて、正義感が強く、志も高く、敵を打ち破るときは無慈悲になるキャラクター。ドラゴンにまたがって、狂気に満ちた世界を焼き払う女王だ。
演技の最後、赤い炎が体に巻き付いたような衣装を身にまとったトゥルソワは、氷の上にしゃがみこみ、睨むようなポーズを決める。
「ドラカリス」
それは女王が、世界を炎で焼き尽くす時の呪文だ。
※Web Sportivaより一部抜粋
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2019/10/23/___split_14/index.php
最後の睨みポーズは「ドラカリス」という呪文を唱えていたのね笑
ひとつのフリープログラムに4回転4本なんて、確かに常軌を逸しているわね。
でもあたしはトゥルソワを心から応援したいわ。
この先いつまで跳び続けられるかわからないという声は、どうでもいいと思うのよ。
だって、今だって跳べない選手がほとんどの中で、跳べてること自体が凄いことだし、先のことなんてトゥルソワに限らず、どの選手もわからないわよ。
なによりも、周りがどんなに騒いでもよ、
現行のISUが決めたルールに基づいて、彼女は最大限の限界に挑戦しようとしているだけでしょ。
それはアスリートとして素晴らしいことであるとあたしは思うわよ。
女子フィギュアが4回転時代はいつまで続くのか?
フィギュアスケートの本来の表現力の美しさよりも、ジャンプ偏重の時代にもうなってしまってきているって、
あたしも時々嘆くんだけどね笑
これはね、ISUが勝手にそういうルールを作っただけよ。
あたしは近い将来、大きなテコ入れが入って、
4回転の基礎点が下がり、本数制限などがなされるのではないかと見ているわ。
選手達はISUが定められたルールに基づいて、競技を行っているだけなんだから、
フィギュアスケートをどういう方向性に向かって進めていくのかは、結局はISU次第なのよね。
4回転を跳ぶのも、決して一辺倒の言葉で片付けたくないのよ。
あたしはそれを「個性」だと思ってる。
「個性」を大事に、今を大切にしてほしいなって。
また、北京五輪後には「技術」と「芸術」とを分けた競技になるかもという話もあるけれど、
あたはそれに対しては反対意見だわ。
揺るぎない技術の礎があって、その上に芸術が成り立つ!
これこそがフィギュア競技の醍醐味よね。
そして時には、技術や芸術さえも超えて、直接訴えかけてくるような
誰かに祈りを捧げる滑り、感性を揺さぶられる魂の滑りを見た時に、
フィギュアスケートは人生そのものだ!って感動があるのよね。
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プレロテ取り締まらない限りいつまでも続くと思うのは私だけでしょうか…?
こんなチートジャンプ全盛の時代にしてしまったのはテクニカルパネルの仕事量キャパオーバーを放置し続けるISUの責任ですね。
プレロテ取り締まらないでアンダーだけ厳しく見るのは不公平すぎます。
>いろは様
プレロテ全然取り締まらないですね、ずっと曖昧ですね。
ここもAIやせめて人員増やすとかどうにかならないもんでしょうかな?
ISUは何故着氷ばかりなんでしょうね。
おネエさま、こんばんは。私も本当にトルソワ応援しています。彼女について賛否両論あるみたいですけど、フィギュアスケートがスポーツである以上どんどん挑戦していってほしいと思うし、そういう人が一番評価されてほしいです。個人的な意見だけど。スポーツは退化しちゃだめかなと(;^_^A 怪我は気をつけてほしいけど。真央さんが引退してからしばらくスケートみなくなったんですが、紀平さんや宇宙人登場して女子フィギュアの技術が進化してきたなって思ったんです。観ていてワクワクしてきますもん!
>ナカシマサヤ様
サヤさん、こんばんは!
フィギュアはスポーツですからね、技術的な進歩も必要不可欠ですし、
芸術性と対立するようで、実は技術の上に芸術があり、また芸術表現の為に
ジャンプがあるってわたしは考えています。
限界に挑戦する選手にワクワクする気持ちって、楽しいですし鳥肌立ちますよね。
オネエ様、こんばんは。
私も小宮氏のこのコラムを読みました。この方はゆづ君ファンの間では難ありのライターですが、今回のトゥルソワ の記事は普通でしたね。
確かに、トゥルソワ のクワドが楽しみではありますが、この調子が北京オリンピックのある2年後まで続くとは思えないですし、また同じような年齢の、同じような子が出てくるだけですよね。
これからの女子シングルの一つのモデルを作っただけで、線香花火のようなものにみえます。
それに加えて最近、鈴木明子が語っていたのですが、フィギュア女子に多いという「無月経アスリート」の話が気になりました。
シェルバコワなどは15才とは思えない体型で、こんなフィギュアの流れは危険だと思います。
プレロテに関しては、トゥルソワ よりもシェルバコワが酷くみえますね。しかもプレロテだけでなく、ルッツがフルブレードのジャンプになっているという…。こんな未熟なジャンプを認めるなら、6種ジャンプ以外の別名のジャンプ枠を設ければという意見に賛成ですね。
真面目に使い分けている紀平が報われないですね。
>ゆっここ様
ISUがどうして着氷ばかりでプレロテを今に至るまで放置しているのか?
ただ女子でプレロテ取り締まるとかなりの確率で刺さってしまうと思いますね。
「無月経アスリート」これフィギュア界に限らず、申告な問題ですよね。
アスリートである前にひとりの女性であるのですから。
オネエさま こんばんは☆
「個性」とてもいい言葉です、何か超えたところにみえる、心が豊かになるような新しい景色に出会う喜びをフィギアスケートが見せてくれる時がありますよね。
トゥルソワは行けるところまで、新しい景色を見てほしいと思います。
たまに軽い小さいうちで使い捨てみたいな言葉(イヤね)も見かけますが、選手の親御さんもコーチも 選手のセカンドキャリア見据えて導いていると思います。
そりゃ世間だから、稀に愚かな大人もいるかも?笑
オネエさまお書きになったようにISUが、フィギアスケートはどんな競技か、未来の才能ある選手を育てるスタンス、その為のルールやジャッジを見直す時期にきているのかなと最近は思います。
昔のプログラムや選手も魅力的で忘れられないシーンも沢山ありますが、時代と共に良い変革が進む事を期待したいですね。
技術と芸術に分かれたら 技術見ないわー「ドラカリス!」
>おばちゃん様
お約束でドラカリス!唱えて頂きありがとうございます笑
ISUは今後のフィギュアの方向性を決める大切な時期に来ていると思います。
ただどんな方向性にしろ、公平なルールがそこになければすべてが無意味ですからね。
まずはそこをしっかりしてほしいですね。
これって、ミーシンの予言再び、ですよね!!
ミーシンの予言・その1
【魔界の蓋が開いた…。】【ジャッジに11段階評価なぞできるものか】
_____その通りでしたね。7段階でも問題大アリだったのに、ジャッジは試合ごと、選手ごと、脈絡のない評価を出し続け、早急に対策を取らないと競技の終焉が近づくのでは?とファンが恐れる状態です。
ミーシンの予言・その2
【女子シングルは二度とこれまでと同じになることはない。若い、非常に細い女子がボールを支配する。この日から永遠に。】
これには続きがあります。
「彼女らが最も難しい要素を獲得する事は容易であり、それなしでスポーツの発展を想像することは不可能だ。
ファンは、フィギュアスケートの美しさと女性らしさは永遠に忘れなければならない。
非常に細い若い女子が、この日から永遠に女性フィギュアスケートを体現する
年齢だけが理由ではない。体のサイズが重要。細い女子は、体軸に沿った慣性がはるかに小さいため、ジャンプ中の回転速度が最高となるからだ。
女子スケートのSPではクワドは禁止されている。しかしこれはばかげている。
実際、若くて痩せた人は、人生最盛期の女性より長い間ずっと良い結果を示してきた。
だからタラ・リピンスキーの時代に戻ってきたのだ。エテリ・トゥットベリゼのグループの女子だけではなかった。女子フィギュアスケートは最終的にスポーツに変わったのだ。
爆発力を持つ非常に細いアスリートにより、
『より速く、より高く、より強く』という原則が明確となる。
そこには芸術が残らない。さらにセクシュアリティも。」
止める方法はあるんですよ。AIで技術面だけでも正確に判定をすれば、女子でクワドをプラス評価で跳べる選手は居なくなります。
4Lzって本当はめっちゃくちゃ難しいジャンプなんです。
男子ですら正確な4Lzは3~4人ほど。かつて羽生君がボーヤンの4Lzを見て、4Lzって跳んでいいんだと認識し、ボーヤンにフィギュアの未来を見るようだと言ったくらい難しいんです。
それがここ最近はシニアの男子で4Lz持ちが一気に増え、女子も男子もジュニアからポンポン跳んでます。それはジャッジが機能していないからなのです。
酷いプレロテも踏切りは注視しない。
グリ降りも積極的に見逃す。なんなら半回転以上着氷から回っていても許されることすらあります。
トゥで跳ばず、エッジで踏み切ってもOK。
【4Lz】と申請して、取り敢えずエッジはアウトにして滑ってきて、トゥが無理ならベタッとした踏切りででも跳び上がり、転ばなければプラス1~5が貰えます。
正確な踏切りと着氷、それに高さと飛距離までプラスしたジャンプと同じ評価がされています。
アルトゥニアン曰く「気に入らなければジャッジは低い評価を付ければよい」その通りです。これが現状で、改良もできるのに死んでもAI導入なんてしたくないのがISUです。なぜなら…都合が悪くなるからでしょう。
>てんこ盛りパフェ様
さすがパフェさん!
そうです、ミーシンの予言再びを隠れテーマに書きました。
皆様仰る通り、プレロテをISUが無視した結果、一番得点の高い4ルッツを
跳ぶ選手が増えましたね。
わたしもAI導入強く希望です。導入されればルッツどころか女子でクワドクリーンに
決めれる選手が出てくるのかどうか?
リーザとか新葉ちゃんみたいに真面目に超綺麗にトゥを突くリアルルッツでは4回転どころかトリプル回りきるだけでも難しいですもんね~(´ㅂ`;)
そういえば真央ちゃんも復帰シーズンにエッジ気にして回れなくなったり…。
そういう誠実な選手こそ馬鹿を見るって致命的な欠陥ジャッジですよね。
>いろは様
フィギュアのガイドラインに基づいて、
きちんとしたジャッジをしてほしいですよね!
基礎がしっかりしているジャンプって1回転でも美しく見えますからね。
トゥルソワ本人からすれば、せっかく四回転跳べるようになったのになんでみんな跳べなくなる事ばかり聞くんだろ?って感じなのかしらね。
今まで誰もなし得なかったからこそ、挑戦のしがいがあるってもんよね。
エロスだってあのボディで3A跳ぶんだし。しかも最近易々と跳んでくるし。
成長期は苦しむかもしれないけれど、トゥルソワがそこを乗り超えたときにどんな進化を遂げるのか、今から楽しみね。
>めいと様
そうですね、周りの心配なんかよそに
宇宙人はケロッとしているに違いないわ笑
これから壁にぶち当たると思うけど、「跳べない」って否定するんじゃなくて、
ここをどう乗り越えるか!?前向きなエールを送りたいです。
ほんの3年前までは練習でトリプルアクセルを挑んでいるってだけで、スゴい!って感じだったのに…
そう、こんな急激な高難度ジャンプへの移行は、私の知る限りコンパルソリーが廃止になった91ワールド以来です。
前年度の最終グループ、優勝したトレナリーが3種類5トリプル、クックとレベデーワなんて2種類4トリプルで、それすら抜けたり転倒していました。
特にルッツとフリップはほぼ誰も跳ばなくて、ループを跳べればいい方、ほとんどの選手がトゥーループとサルコウでした。
みどりさんは規格外としてヤマグチが5種類7トリプルに果敢に挑戦って位でした。
まあ、ボナリーは最終グループじゃないけど4回転に挑戦してはいましたけど(DGで転倒)
それが翌年の最終グループでは、ボナリーが4回転(かろうじてUR)、ハーディングがトリプルアクセル、みどりさんがトリプルアクセルと3回転+3回転のコンビネーション、ケリガンですらルッツに3回転+3回転のコンビネーション、ヤマグチも3回転3回転のシークエンスを含む5種類の3回転に挑戦していました。
たったの1年で高難度ジャンプに移行していたので衝撃的でした!
なんだかその時に似てる様な…
個人的にはトリプルアクセルを2本かトリプルアクセルを跳べない選手が4回転を1本挑戦する位で十分だと感じています。
トゥルソワもシェルバコワも、体型変化を迎えた2年半後のオリンピックには4回転は跳べなくなっている様な気もしますし…
ただ競技である以上、4回転を跳んでくるジュニア勢の選手はいるでしょうからやはり女子でも4回転は必要なのかも…
>通りすがり様
1991ワールド、思い出してしまいました。
素敵なコメントありがとうございます!懐かしい選手がたくさん。
昨季までは3Aが凄いと言われてきたのに、今季はもう4回転。それも複数の。
今季の進化が多分女子フィギュア史上、一番の激変のような気がします。
北京五輪を振り返った時に、今の4回転時代のひとつの答えがでるのかなって思っています。