皆様、おはようございます。
ちょっと引っ掛かる見出しの記事があったので、ここでご紹介したいのよ。
「羽生結弦のフィギュアスケートは伝統芸能か」
この言葉だけを切り取ると、安直すぎないか?受け取り方によってはすごく嫌味にも聞こえるわよね。
けれども興味深い記事であったので、一緒に見ていきましょう。
連覇を遂げた平昌五輪以来で、3季目の再演となったフリー「SEIMEI」への思いは特に強い。映画「陰陽師」で安倍晴明を演じた狂言師の野村萬斎さんにもかつて助言を求めた。「伝統芸能とか語り継がれるものは何回も何回もやる。バレエもオペラも。自分もそういう道にいてもいいんじゃないかな。もっと極められるものもある」と言う。この異色の発想はフィギュアスケートになじむのか。採点するジャッジ、規則を決める国際スケート連盟(ISU)の関係者に聞いた。
あるベテランの国際ジャッジは羽生の考え方について、「同じプログラムを滑ることがマイナスにはならない」と話した。ロイヤルバレエの白鳥の湖、歌舞伎の勧進帳などを挙げて「いいものは何度でも見たい。そういう意味で、特に完成度とレベルの高いスケーターによる良いプログラムは見飽きたからもういいやということにはきっとならない。もう一回見たい、もっとどこか良くなっているのかなという気持ちは出てくる」と言う。それでも伝統芸能とは違う、と付け加えた。
伝統芸能にはひいきの客を付けるという一面はあっても、勝敗の要素はない。フィギュアスケートは芸術と表現、技術でスコアを争う。「技術的に難しいものを入れていくことで、表現は制限されてしまう。そういう意味ではスポーツなので、バレエなども含めた舞台芸術の表現力、完成度や芸術性、それが訴えるものにはかなわない。そこでは初めから勝負にならない」と断じた。
※時事通信より一部抜粋
「羽生結弦のフィギュアスケートは伝統芸能か」という見出し。
あたしがどうも引っ掛かってしまってね。
「伝統芸能」という言葉の意味は、日本に古くからあった技術と芸術の汎称のこと。
そもそも、羽生結弦はフィギュアスケート、そして「SEIMEI」というプログラムを伝統芸能だとは言っていないわよね。
伝統芸能のように、同じものが繰り返し演じられる中で、
やればやるだけ深みが増し、研ぎ澄まされていくような演技を目指し、極めてていきたいと言ったんだと思うわよ。
羽生結弦が初めて「SEIMEI」というプログラムを演じるべくリンクへ出てきた時に、
あたしは腰を抜かしそうになったのよ笑
だって、まるで神職を司るかのような衣装がここまで似合うスケーター、他に誰がいるのよ!?しかも全く違和感すら感じさせなかったのよ。
【2015グランプリファイナル演技動画】
あたしはね、今まで誰も演じたことのない「SEIMEI」という楽曲は、
技術性と芸術性を融合させて息吹を吹き込み、まるで呼吸をしているかのような息づかいを感じるのよね。
そして3シーズン目になっても、「伝統芸能」ではなく、
どんどん「演技」を極め、進化し続ける新しいカタチなんじゃないかしら。
NEW!3月9日発売
「フィギュアスケート・カルチュラルブック2019-2020 氷上の創造者」
【内容紹介】
日本人トップスケーターの今シーズン総まとめ、そして考察
・怒涛の展開となった2019-2020年シーズンを
美麗な写真と独自目線の記事で振り返る。
・いまや文化の一つとなったフィギュアスケート
について、様々な視点から考察。
●独占インタビュー●
・伊藤聡美(衣装デザイナー)
「4度目の『SEIMEI』製作と、
アートスポーツの体現者への思い」
・マッシミリアーノ・アンベージ(伊ユーロスポーツ)
「彼こそがフィギュアスケート界の
ゲームチェンジャーだ」
・高須力(カメラマン)
「羽生結弦が引き出すワンカット」 等
↓ご注文はこちらよ↓
☆合わせてお読み頂きたい四大陸フィギュア採点についての記事よ☆
採点において再演がプラスに転じる側面も挙げた。「動きが音にぴったりはまってきた。以前より細かいところでしっかり合わせてきた。表情、細かい手の動き、フリーレッグの動かし方などでプログラムの表現したいものがすごく伝わってくる」などと感じられれば、演技構成点における音楽の解釈、それに付随して演技、構成を含む3項目で得点が上がる可能性はあるという。
あるISU関係者は「(連覇した)五輪王者らしいチャレンジとして、彼の中で突き詰めたいという思いなのだろう」と羽生の志を買う。ビールマンスピンやアクセルジャンプのように選手の名前が由来になっている技を挙げて「プログラム自体で(名前が残るような)オリジナリティーのあるものを作り上げたいのかもしれない」と胸の内を察した。その上で、再演は「選手にとってリスクもある」と、くぎを刺した。機械ではなく人間であるジャッジが採点するからに他ならない。
ジャッジの経験、資質にばらつきがあるため「同じ曲のプログラムを見て、嫌だと思う人も、内容が変わっていたらすばらしいと思う人もいる。本当に目の肥えた人は(違いが)分かると思うが、個人差は出てくる」と話した。かつては同じ曲による再演を怠慢ととらえる向きもあったという。ブラッシュアップされたプログラムの再演をきちんと評価できるジャッジは多いのか。「そこはクエスチョン」と答え、芸術や表現に関するジャッジ教育がISUに求められると指摘した。
※時事通信より一部抜粋
タイトルがおかしいわよ!って批判してしまったけれども、
この記事には続きがあって、赤字に記したところがまさに本題になるべきところよ!
ブラッシュアップされたプログラムの再演をきちんと評価できるジャッジは多いのか?ここにクエスチョンと答えるようでは、ダメよ!
選手達にとって負担になり、フィギュアスケート本来の良さが失われつつあるルール改正ばかりを重ねるんじゃなくて、
技術、芸術に関するジャッジの教育も然り、
まずはどの選手に対しても、公正なジャッジができる人材をきちんと育てることが急務なんじゃないかしら。
ぜひジャッジの問題点を、この記事のタイトルにしてほしかったわ。
最後までお読み頂きありがとうございます。
ぜひ下の新ブログランキングバナー「バラ1」と「SEIMEI」2つをポチっと頂けると励みになります!
View Comments
おはようございます、オネェ様ブログありがとうございます(^.^)伝統芸能=進化これは、羽生結弦選手のスケーティング、ジャンプに対する考え方、選曲による表現力と自己の心の表現。←私が感じた羽生選手です。こういう選手だから使える言葉ってあると思うので…オネェ様の説明補足に安心感があります_(^^;)ゞまぁ…人間国宝の年齢でも変わらないスケーティングだったらスゴい!!(゜ロ゜ノ)ノ
>ローイ様
彼の演技自体は後に伝説となるでしょうね。
誰も真似することができない唯一無二の。
いまこうして、彼の演技を同じ時代で見れることが奇跡です。
おはようございます。オネエ様
この記事、タイトルが気に入らなくて読まなかったのですが
ローイさんのコメントをみて読んだら面白かったです!
ありがとう♪ローイさん!
そうですよね!タイトルは
『ジャッジがリスク!!!』これでキマリです!
本当に、そうですね!語感も完璧。
それなら、真っ先に読みましたねw
SEIMEIがイコール伝統芸能だなんて、羽生くんは一言も言ってませんしね。
>ふわ~っと♪様
伝統芸能という言葉を少し安直に使った感がありましたね。
ジャッジがリスク!これ最高ですね。
本人が一言も言っていない言葉を勝手に繋げて使うのはよくないですよね。
私もこの記事なんとなく多少の真実味はあると思いましたが、ちょっと違うような気もしました。どこか共感できない違和感? があったのよね。 大体まっとうな心でみたらある程度の正しい点がつくのでは?、あの演技を見ての採点はそのまま その人の感性にたいする点数かな? ジャッジしながらジャッジされている現実。人としてのありようも。 そして オネエ様、本当は、きちんと正しく見極める力のあるジャッジは、たーくさんいるんじゃないかしら。正しいことをする人は、きっと、けむたいのよね。 私は ISUの都合で、力のない思い通りになる人材をあえて選んでいるみたいにみえます。最近は、ジャッジの人選で、上が狙っていることがみえみえですよね。 本当によくぞスーパースラムをつかみとってくれましたよ。
>リン様
わたしもリンさんと同じように正しく見極める力のあるジャッジは
結構いると思います。でもあえてそれは書きませんでした笑
そこになんらかの圧力や忖度があり、彼らの正しい判断が歪んでしまってきていることが
あまりにも腹立だしいのです。不甲斐なさも感じてしまいます。
すみません。書いてしまいました。・・・つい。
リンさん、私もたーくさんいる筈だと思います。
あちらこちらで日本的な忖度が裏目に出ている今こそ!
ANAホテルみたいに気持ちよく、白は白!黒は黒!
目先の利益にとらわれない姿勢が評価される国に変わっていってほしいです。
新型肺炎の感染力と現状をみれば、
2、3週間を国民全員お休み自宅待機くらいしないと、
オリンピック開催も難しいのではないかしら?
4月のアイスショーのチケット取れたのに心配よ~( ;∀;)
ふわ~っと♪さま こんにちは、ソコらのおばちゃんです。
私も奇跡的に久しぶりに4月チケット取れたんですよ〜(;o;)心配ですよね〜。
状況を見守るしかないですが、ご家族の健康、羽生くんの健康、S世間の皆様がこの山を無事に乗り越えられますように!
オネエさまの記事文中で、目の肥えた人なら違いがわかるかも…ってISU関係者とやら、目が肥えてなきゃ正確なジャッジ出来ないだろーが⁉︎
ほんと頼むよ〜、まともな点数付けてくれよ〜_:(´ཀ`)
4CCのエキシのホプレガもため息でした。ヘルシンキの愛と透明感溢れる名演は忘れがたい感動(号泣)、から更に進化した表現力、ゴージャスな舞姿。
肩甲骨1つすら+5です!
youtubeで韓国の方の会場撮影が美しいのでタイトル置いときます。
Yuzuru HANYU @ 2020 4CC GALA EX #28
>おばちゃん様
わー、ありがとうございます!
早速ホプレガ拝見しました!モヤモヤする金曜日に、
一筋の希望の光が見えました!
私も、以前からそう思っています。思いきった対策が必要なんですが。このままでは、休んで蔓延を食い止めるか、蔓延させてから麻痺してしまうのか、どちらが再起の可能性が大きいのかです。もう、学校で出たこと自体アウトな段階まで来てるってことでしょ。まだ未だに、検査もしてもらえずにたらい回しでやっと判明って。 おえらいさん、腹くくってむきあわんかね。いい加減。と思います。 日本という国の安全と信頼あっての経済でしょうに。 命どぅ宝 ではないですかね。 家族からは、現実的に超ムリと却下されましたが。せめて、学校閉鎖、入学試験延期、小さい子どもを抱えて働く親の労働免除、会社などの自粛。うーん、やっぱり、難しいのかな。でも、非常事態じゃないのかな?なんて。
>リン様
森氏が五輪終わるまでマスクしない発言しましたね。
もう開いた口が塞がりません、、、
この方はもしご自身が感染して、選手に移してしまうリスクすら考えないのでしょうか?
こうしたところから五輪に関わるトップの考え方が疑われてしまいますね。
本当に。この方の五輪への思い入れのつよさ?というか、できないと多くの支援者にも損失をあたえてしまい大変なことになってしまうので、命かけています宣言 かと思いました。 この年代は、理論よりも精神論、自分の感情や価値観がすべての方が多いのです。根性と神風信仰を幼少時から教育ですりこまれているから・・・。なんだか、私の亡くなった父と重なります。痛々しい気がしますが、国の代表という立場です。海外から見たら、とんでもない発言で、暑さ対策が朝顔、以上にショックでしょうね。まじ、日本開催中止したほうがいいかも。と感じたのでは?
>リン様
マスクしない発言、本当にびっくりしました。
自分がもし感染し、選手達にうつすリスク等は一切考えない。
むしろ私利私欲の為に五輪開催に躍起になっていますものね。
追、(上のコメントに、おばちゃん様へが ぬけていました。すみませんついでに、しつこく続きを書かせていただきます。) 体育館の卒業式の練習で、毎年一気にインフルエンザがひろがる実態があるのを政府の方は、ご存知かしら? 全校朝会や集会、コロナの場合は、給食、遊具、跳び箱、マット、図書館の本や楽器、どっちを向いても、感染源になりそうなものばかりよ。共有して使う教材も多いしね。そして、何よりも教員は、休めないのよ。補充要員は皆無に等しいし、休むと、クラスだけでなく、他の職員にも迷惑と負担がかかりすぎるのよね。大きな学校でも3人くらいの教員が休むと学校は、まわらないと思うわ。学年末に授業だって遅れるし。特に、小学校の低学年は、担任でないとわからないことも多いでしょうから。アレルギーや、細かく配慮することもいっぱいあるらしいわ。だから、無理をするしかない仕事って認識が殆どの教員自身にはすりこまれているんじゃないかしら。 インフルエンザの診断が下って はじめて まわりも自分も休むしかないと納得できるって知人の教師がいっていたわ。 コロナ感染の検査は、なかなかしてくれなかったわよね。 だから、もう国が思いきった手をうたないとだめだと思うわ。教員が休むためには、子どもが休まなくては。子どもが、休むのなら親も。とくに、保育園児の親への支援が必須。もりだくさんだけど、私は、高齢者施設、学校、病院への対策が急務ではないかと思うわ。
中国は、春節のイベントで拡大したけれど、会社や学校は休みだったわよね。日本は、イベントを全面中止にもせずに、会社も学校もありって、中国よりコロナに、チャンスを多く与えてないかしら。 りかちゃんたちは、日本に帰って来ないで外国に、しばらく疎開したほうがいいかもしれません。
何度も何度も訂正ですみません。ふわ~っと様への返信でした。おばちゃん様ふわっ~と様大変失礼しました。申し訳ありません。