皆様、おはようございます。
ブライアン・オーサー氏のAERA独占インタビューは、もうご覧になられたかしら?
そして海外でコロナ感染拡大が続く中で、日本のアイスショーは今開催すべきなのか?
今、主催者に適切な判断が求められているわよね。
──羽生結弦選手(25)は四大陸選手権の優勝で、五輪や世界選手権などシニア、ジュニアの全主要大会を制すスーパースラムを達成しました。
嬉しいことです。結弦がずっと望んでいたタイトルですから。今季は、シーズン初戦で優勝、スケートカナダも初優勝し、良い流れの中で、四大陸は初タイトルとなりました。
全日本選手権が一つのターニングポイントになったと思います。フリー演技が終わってリンクサイドに戻ってきた瞬間、結弦は「疲れた」と言いました。それは4分の演技で疲れたのではなく、この8年間走り続けてきた日々に疲れたという意味だと感じ取りました。2度の五輪王者、2度の世界王者のタイトル、さらに多くの試合のタイトルを保持しながら戦う精神力は、計り知れません。全日本選手権でタイトルは逃しましたが、むしろちょっとホッとして、やっと落ち着いて仕切り直せるな、という気持ちになりました。
──NHK杯、グランプリ(GP)ファイナル、全日本選手権の連戦は負担になりましたか?
いつもの結弦なら、試合が連続すればアドレナリンをどんどん出して調子を上げていきます。しかし今回は、日本、カナダ、イタリア、日本と移動も多く、GPファイナルでは帯同予定だった(別の)コーチがアクシデントで間に合わず、コーチ不在という予定外のドラマまで加わって、精神的に疲れがありました。結弦に必要なのは、体力回復よりも、心を落ち着かせていつもの環境に戻ることでした。
──平昌五輪シーズンのプログラムに戻した経緯は?
年明けに結弦から「昔のプログラムに戻す」と聞いて、コーチ陣はみんな賛成でした。すぐに振付師のシェイリーン・ボーンに電話して、(昨季から演技時間が短縮されたため)4分半を4分にするリニューアルをお願いしました。チームメイトで韓国のチャ・ジュンファン(18)のプログラムの手直しもあったので、すぐに都合をつけてリンクに来てくれました。
──2年ぶりに「バラード第一番」と「SEIMEI」を見た感想は?
一言でいうと「これぞ正真正銘の結弦だ」という気持ちでした。もちろん昨季から使ってきたプログラムを嫌いだったわけではありませんが、あくまで「オマージュ」ものです。誰かへの敬意というのは、自己主張を押し込めることになりかねない。結弦が、彼自身について語り、彼の心の中をそのまま表現できるプログラムは、やはり見ていてワクワクしました。曲を戻した直後に楽しそうに滑っている様子を見て安心し、1週間もしたら威厳がにじみ出てくるようになり、感銘を受けました。
──ファンも、再演をとても楽しみにしていました。
ソウルでの公式練習では、曲をかけずに結弦がポーズをとると、それがどの場面のどのポーズかがわかり、観客から拍手が起きました。見る者の想像力を広げさせ、目で見えない部分までも感じとらせる。傑作とはそういうものです。
※AERAより一部引用
全日本フィギュアが終わった後の羽生結弦が「疲れた」という言葉に対して、
オーサー氏は4分間の演技ではなく、競技生活8年間をひたすら走り続けてきた日々に対してのことと受け取ったのよね。
どんな時も彼を見てきたからこそ、気持ちや心理がわかるものよね。
あたしが思う「疲れた」という言葉は、
ずっとトップを走り続けることの大変さというのはもちろんあるけれど、
ここ数年のISUのルールや、ジャッジ採点であったり、メディアや週刊誌のありもしない憶測記事などによる中傷もあるんじゃないかと思うと胸が痛いわ。
昨季、プル様とジョニ子にオマージュの意味を込めた「Origin」と「Oronal」のプログラムを発表した時に、
「初心に帰って、スケートを楽しんで、スケートを自分のためにやるために選曲しました」
と言っていたのを思い出したのよね。
【2019スケートカナダショート Otonal】
オーサー氏はインタビューで、「誰かへの敬意というのは、自己主張を押し込めることになりかねない。」
と言っていたけれど、今季の「Otonal」を見て思ったのは、もうオマージュというよりも、
羽生結弦自身の曲になっていると感じたのよね。
【2019スケートカナダフリー Origin】
昨季の黒衣装も素敵だけど、あたしは今季の「Origin」のパープル衣装の方がより好きだわ!
スケートを楽しむ原点に戻って、そこから勝負師としての血も騒ぎ、
今季に入り、「より自分らしくいられる」ためにプログラム曲変更に至った。
自分らしくいられることで、より自己表現をできるようになった、彼の四大陸はフリーでミスもあったけど、どこか達観しているような表情も見えて、落ち着いていたように見えたのよ。
まずは精神的な疲れを取って、ゆっくり休んでほしいとも思うわ。
そして来季、新プログラムで、まだあたしたちが知らない引き出しで、また驚かせてくれるのが今から楽しみなのよ。
☆合わせてお読み頂きたい羽生結弦CBCインタビュー記事よ☆
ようやくIOCのバッハ氏も、東京五輪の延期、またその他の可能性についてを述べたわね。
米国ではすべての海外渡航中止の勧告も。
これにより、米国からのスケーターをアイスショーなどで日本に呼ぶことができなくなったわね。
カリフォルニア州では外出禁止も。
海外の感染拡大は広がる一方よね。
日本でアイスショーを開催する場合、海外スケーターを招くことすら不可能になってきている現状。
もし日本スケーターのみでアイスショーを開催するにしても、
選手、観客の会場感染でのリスク、また移動、宿泊先などでの感染リスクも踏まえると開催は中止にするのが、今の段階では一番の選択だとは思うのよね。
スターズオンアイス、いつになったら開催可否発表があるのかしら?
今、日本のアイスショーは開催すべきなのか?
けれども政府見解の後で、今主催者側に適切な判断が迫られているのよね、、、
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
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オネエ様
お久しぶりです。このところ精神的にも……で久しぶりのコメントになってしまいました。
オーサーのインタビュー、ご紹介下さってありがとうございます。
全日本フリーの後の「疲れた…」という言葉。オーサーのコメントもオネエ様の考察もとても重いです。あの夜は観ていた私たちもとても辛かったですね。それなのに翌日のメダリストオンアイスではあんなに素晴らしいパフォーマンスを、SEIMEIを魅せてくれて……改めて感謝の気持ちが込み上げてきます。
実は私北日本在住でして、あまり遠出はできない母と八戸公演を観に行くのをとても楽しみにしていました。でも、、、
クリスさんのこともあって「次があるとは限らないのだな、ゆづくんに会えた一回一回が奇跡だったのだな」という思いが日に日に強くなっています。今はとにかく安全と健康を、そして希望を大切にしてほしいです。
覚悟がきまっている今、早く中止のアナウンスをしていただきたい、また気持ちがブレてしまわないうちに、そんな状態で過ごしています。
オネエ様におかれましてもどうかお疲れの出ませんように。健康をお祈りしています。
追伸 ゆづくんのOtonalはもう彼自身の表現になっていると私も感じました。紫Origin衣装も昨季より彼らしい優美な威厳が感じられて、個人的にはようやく心が追いついてあのプログラムを好きになれたくらいです…(すみません)
>千聖様
千聖さん、お久しぶりです。
このような状況の中ですが、お元気ですか?
一期一会とTonTonさんが仰っていますが、まさにスケーターの演技もそうですよね。
だからこそ、見ることのできる演技ひとつひとつを大事にしていきたいなと。
八戸公演、さぞかし楽しみにされていたことと思います。
まだ発表はありませんが、また健康でいたら、必ず次の機会に見れることを信じたいですよね。
おはようございます おネエ様
AERAのブライアンの記事、読みました。(読みたかったのはそれだけだったので椅子のある書店でがっちり読みました)印象的だったのは「ユヅルは17歳の初めて会った頃と変わらない」と「コーチが居ない目を離した隙に4A公式練習で跳んじゃったよ」ってところ…なぜなら結弦君に対する愛が見えて…不仲説なんか書いてるライターやそれを載せちゃう編集者は反省しなさいよ‼️って感じ。
>MAOファン様
MAOファンさん、おはようございます。
17歳の出逢った頃と変わらない、わたしもその言葉にグッときました。
変わってしまったのは、周りの取り巻く状況ですよね。
だからこそ、大事にしてほしいとメディアには切に願います。
おはようございます。オネェ様、ブログありがとうございます( *´艸`)「疲れる」フィギュア観賞で疲れるっていう感情を受けたのが…origin(笑)期待からのドキドキなんだろうと我ながら緊張の4分です。久しぶりのorigin、YouTubeです(⌒‐⌒)加速の足の泳ぎかくような軽い動き。足のつき方が軽い。あ~~~結弦様のoriginだわ♪( ´∀`)人(´∀` )♪ありがとうございました(笑)
>ローイ様
緊張いっぱいで演技を見ると、感動もしますけど、
心配した分の疲労も確かにありますものね。
オネエさん、こんばんは。
オーサーコーチのインタビュー、羽生選手への愛情が感じられる言葉が沢山ありましたね。
先日の羽生選手のインタビューと相まって、深い師弟愛を感じます。
オーサー氏が羽生選手の「疲れた」という言葉について言っていたこと、恐らく自身の現役時代の経験が羽生選手に重なったのではないかと思いました。オーサー氏自身も現役時代、8年間国内でトップで走り続けた人、当時は大きな注目を浴び、重圧や責任を感じながら競技生活を送っていたようです。カルガリーで開かれた五輪では銀メダルでしたが、メディアでは「負け犬」と書かれてしまい深く傷つき、20年間、自分の演技を見られなかったとか。
トップで走り続けるというのは、時に後の人生にも影響し、本当に大変なことなのだと思いました。
私が羽生選手のあの言葉に感じたのは、努力をし続けてきたことが報われなかったことへの思いなのかなということでした。羽生選手は先シーズンの世界選手権敗北から早くも新たなシーズンに向けて走り出しました。彼が競技を続ける理由は「勝つこと」、「ファンの期待に応えること」。
その思いを抱きながら今シーズンはケガなく試合に出続けてくれました。こんなに沢山の試合をこなしたことも何シーズンぶりだったでしょう。
しかし、連戦と移動続きで疲労はピークに達していたはず。それでも日本で待ってくれているファンのためにも、更に努力をし続けてくれました。ファンの声援を胸に、全日本選手権では何が何でも勝ちたかったはず。しかし、勝つために練ったはずの戦略も上手くいかずミスが出てしまい、フリーの直後は刀折れ、矢尽きた状態だったのでは。「ファンの前で無様な姿を見せてしまった、何のために努力をしてきたのか」と、自分の中でプライドや自信が失われた瞬間に出た言葉ではないかと推察しました。ジャッジの問題もあるかもしれませんが、羽生選手のことですから敗北を自身の問題と捉えていたと思います。それ故に、全日本の後は深く自身の心と向き合っていたことでしょう。
その中で辿り着いた「自分のスケート」に戻るという答え。これが功を奏し、スーパースラム達成、そして、あの深いスケート愛を語った感動のインタビュー。様々な事があっただけに、その言葉ひとつひとつが心に響きました。
オーサー氏が羽生選手に期待している「僕のスケートは美しいんだ」という事を伝え続けて欲しいということ。とても素敵な言葉ですね。私も期待したいです。彼の強く美しい演技を見られるのは人生でも最高の幸せ。フィギュアスケートの本質、理想のフィギュアスケートを伝えることが出来るのは、人としても素晴らしい羽生選手しかいないのではないかと思います。これもきっと、彼の使命なのではないでしょうか。
>nao様
現行ルールでフィギュアスケートの本来の美しさが
スコアとして正しく評価されないことが非常に残念です。
でも信念を持って自分の滑りを極め、その道を進むユヅをこれからも応援したいですね。
オーサーインタビュー、とても良かったです。