皆様、おはようございます。
ISUアワードの創設者アリ・ザカリアン氏がロシアメディアのロングインタビューに答えたわよ。
あまりにも長いので、その中でも要点を絞り、見ていきましょう。
「フィギュア業界全体がこれから迎える厳しい時期」と「ISUアワード」について。
ーパンデミックが終われば、フィギュア業界が以前と同じように戻りますか?
私たちの業界は、全世界と同様に変化します。具体的には述べませんが、変化は大きくなります。
アメリカでは、多くの親が子供のトレーニング費用を支払うことができなくなります。私の仲間のコーチは、両親が毎日電話をかけていて、彼らにはフィギュアをする時間がないと言っていると言います。そのような家族がたくさんいます。状況がさまざまな国にどのように影響するかは時が経てばわかります。ロシアでは、スポーツが国家プロジェクトであり、予算から賄われています。
フィギュアスケートは、過去2年間で非常に人気を博しています。フィギュアスケートは収益性が高く、商業的に成功しているとは言えませんが、平昌でのオリンピック後、明るい未来が見えてきましたが、この打撃は再び私たちを投げ返しました。今、私たちは問題を解決するため、賢明で思慮深い戦略が必要です。
もちろん、スポーツは消えることはなく、徐々に生活は正常に戻ります。しかし、それは多くの時間がかかります。回復への道のりは長くて難しいでしょう。ショーのシーズンが終わりました。4~6月はスケーターがお金を稼ぐための主な時間です。残りの時間は、アスリートがトレーニングし、競技会でパフォーマンスします。3月に競技シーズンが終了し、ショーの時間になります。それらがなければ、スケーターの収入は臨界値まで減少しました。非常に困難な時期が来ています。
ーフィギュアスケートの商業的側面については?
フィギュアスケートに商業的側面はありません。中でも数人だけが成功する難しい競技なのです。優秀なスケーターには世界中のファンが集まりますが、現時点ではフィギュアスケートを収益化するのは困難です。バスケットボール、ゴルフ、テニスとスケーターの収益を比較した場合、これらはとんでもない量です!今日のスケーターの収入はほとんどなく、これは大きな問題です。それでも、私たちはビジネスの世界に住んでおり、それらなしではスポーツを発展させることは困難です。私たちのスポーツの発展への正しいアプローチを見つける必要があるのです。
フィギュアスケートは現在ロシアでは、人気のピークは今、信じられないほどのことが起こっています。しかし、一般的に、世界の状況は残念です。米国、カナダ、多くのヨーロッパ諸国での関心の大幅な低下。今日のフィギュアスケートは、ロシアと日本という2つの国だけが興味を持っています。
アリ氏のロングインタビュー。
まず今の世界的状況から、ロシアのようにスポーツが国家的プロジェクトであるところを除けば、
経済面からスケートを続けることが出来なくなってきている子供達が増えてきていると。
そしてショーを収入源にしていたスケーター達が、非常に困難な時期に来ているとも。
スケートをやりたくても、続けることができなくなってしまうことはとても深刻な状況よね。
いつ収束するのか見通しが立たない中で、
やる気や才能があっても、スケートをやめざるを得ないのは、なんともやるせない気持ちよね。
フィギュアスケート界は今後どのように大きく変化していってしまうのかしら?
まだ想像がつかないわ、、、
そしてアリ氏も断言したわね。
フィギュアスケートが、ロシアと日本だけが人々が興味があり、人気があると。
米国、カナダ、多くのヨーロッパ諸国の人々の、フィギュア離れに危機感を強く持ってるからこその、
創設した「ISUアワード」でフィギュア人気を取り戻そうとしているのでしょうけど、
彼の言う「スポーツ発展への正しいアプローチ」としての取り組みが、ISUアワードであることが最善なのかしら?
☆合わせてお読み頂きたい☆
ーISUアワードの中止については?
私たちはISUアワードで巨大な計画を行う予定でした。私たちは、フィギュアスケートで新しいフロンティアに行きたかったのです。ファッション業界、音楽業界、映画。招待客の中でグラミー賞とオスカー賞の所持者にも会えると期待していました。詳細はすべて明かすことはできませんが、トップスターとの交渉がありました。すべてが準備でき、チケットはスタートのずっと前に完売していましたから。
ー2021年の世界フィギュアストックホルムでISUアワードを期待できますか?
おそらくそうです。状況が非常に深刻であるため、これまでのところ、公式声明はありません。ISUは申請を正しく選択する必要があります。誤った情報があると、さらに大きな問題が発生する可能性があるためです。2019/20シーズンの優勝者を表彰するために、カナダで初めて開催したいと思います。そんな機会がありましたら幸いです。またはグランプリシリーズのスケートカナダで開催できたら。
※gazeta.ruより一部引用翻訳
世界フィギュア2021ストックホルムではなく、あくまでカナダでカナダでって、
アリ氏はなぜそこまで、カナダでのISUアワード開催にこだわっているのかしら!?
皆様、なぜだと思います?
彼のインタビューからは、アワードをオンラインで済まそうなんて微塵も感じられないわね。
彼が指摘していた米国、カナダ、ヨーロッパでのフィギュア人気の低下。
ショービジネスの要素が強いアワードなら、米国でやるのが妥当かなとは思ったのだけど、
カナダにエージェンシーなどで、強いコネクションがあるから?
もしくはカナダスケート連盟と何か関係性があるから?
ファッション業界、音楽、映画などのエンターメント業界から多くの招待客を招き、
【ヌーボーシルク】
フランス発祥のサーカス団「ヌーボーシルク」とコラボして、ショーをするとも言っていたものね。
ショービジネスとして、スターを作り、フィギュアスケートを認知させ、商業的な面を強化していきたい、、、
ちょっと待って!
あたしは、フィギュアスケートの演技を単純に見たいのであって、ショーもコラボも見たくないわ。
アリ氏やISUは、なぜフィギュア人気が北米などで、衰退していったのかを考えたりはしないの?
忖度で、ルールをあれよこれよと一部の国の選手が有利になるように、しょっちゅう変え、
演技を正当に評価せずに、ジャッジによる公平性のない採点の数々。
どんどん見ている側もわかりづらくなってきて、ジャッジに対する不信感も持つようになった。
そして今度は、
エキシビジョンというスケーターの個性を存分に発揮できるカテゴリーでさえ、ISUアワードに趣きを変えようとしている。
これは本当に多くの人が望んでいることなのかしら?第一、本当のスターって、アワードから生まれるものなの?
アリ氏の狙おうとしていることが本当にフィギュア人気回復なのか、あたしには理解し難いわよ。
スケーター達が今の困難な状況を、きちんと「スケート」を通して、支援チャリティーや動画配信などを行っているのを
見ていると、尚のことフィギュアスケートの在り方について、考えてしまうのよね。
☆合わせてお読み頂きたい☆
すっかりおうち時間でフィギュア関連の映画ばかり見ているんだけど、
Amazon primeで見れる「伊藤みどりのフィギュアスケートライフ」。
自称解説ベタなみどりだけど、スケート靴の選び方から、各ジャンプの丁寧な説明など、わかりやすくて面白いわよ。
でもみどりの不自然な目力ばかりが気になって、そっちに気が取られてしまったわ笑
それでは良い一日を!
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
下のブログランキング2つをポチっとして頂けると励みになります!
View Comments
こんにちは。スポーツの発展…「フィギュア」だけじゃない、フィギュアの話~だけじゃないですね。昨日、さいたま世界選手権をみました。あんなに世界中から来てくれるんだろうか???あっ!コロナ在宅速報情報で、地方のニュースが流れていますが……救命救急、心肺蘇生法の講習を受けても…手をだせないですね。
>ローイ様
世界フィギュア埼玉ご覧になられたのですね!
Originはいかがでしたか?
どんどん進化し続けるユヅから目が離せませんよね。
こんにちは!オネエ様
フィギュアは日本の中でさえもマイナー。ファンにとってはオンリーなんだけど‼
コロナ後の世界では、スポーツも教育も、あらゆる生活の仕方を再考していかなければならないのかも知れず、そんな中で『フィギュアスケート』を守る為にはどうしたらよいのか?悩ましいです。
コロナ以前より、私たちファンの要望は応えてもらえていないし、「○○ファンの暴走」扱いされて無視され続けているのに、いったい誰の人気が欲しいのだろう。
ショービジネスって??彼らが望むスター像も謎ですね。
今、皆が家にいなくてはいけない時だからこそ、カナダで準備した企画が全部は実現できないとしても、オンラインでアワードを開催してみたらいいのに。
フィギュアスケートの魅力を、まだそれを知らない人達にも伝えてほしいなと思います。
>ふわ~っと♪様
ふわ~っと♪さん、こんばんは!
なぜ、ISUはアリ氏にここまで委ねるんでしょうね。
長い間フィギュアを見てきたお偉いサン方は考え方は古いものに固執しているのに、
どんどんおかしな方向に舵が向くのはなんでかなと思います。
オンラインで完結させてほしいと切に願います。
オネエ様、こんにちは。
オネエ様のアワードについての考察、まったく同感です。
アリ氏の、アワードに対する情熱というより、ストーカーのごとき執念には驚き、いや、恐怖心さえ感じてしまいます。
ワタシも考えたのですが、彼はきっとアワードが実行されるまで、またはフィギュアスケートそのものが消失するまで諦めませんよ。
彼にとってのアワードは、もはや狂信対象の絶対宗教儀式みたいなもの。もちろん、お金の絡みもあるでしょうが、周囲のブーイングが大きいほど『燃え』るのでは?
オネエ様の指摘する、「そもそも何故北米でフィギュア人気が衰退したのか?自己中で不可解なルール変更を考えないのか?」という核心的問題提起も、きっと馬の耳に念仏/蛙の面に小○(喩えがちょっと下品でごめんあそばせ)、なんですよ。こういう手合いはこじれると非常に厄介です。個人的に(推測ですが)アタマの上がらないママとか、尊敬するボスとかが何らか言わないとダメで。
いや、ママが泣いても信念ですから、考えを変えることはない。
考えられる方法で最適なのは、ファン全員が無視すること。そしてトドメは表彰対象の元選手が全員登壇を拒否することくらいですかねえ。
長々と持論書いてしまい、申し訳ないです。
みどりちゃんのフィギュアスケートライフ、これから拝見します。
あ、先日教えてくださった札幌五輪の動画、有難うございました。コンパルソリーの場面、うっすらですが記憶の片隅からよみがえりました。ジャネット・リンは初代フィギュアの天使さんですね!!!
>フクスケ様
フクスケさんのコメント、うんうんと頷きながら読ませて頂きました!
アリ氏をそこまで動かすのは何でしょうね?
カナダに執着するのもお金の利害関係が一致するのではないかと。
人気を作ることは大事ですけれども、そのやり方なんですよね。
ジャネットリンはフィギュアの楽しさを教えてくれた天使です!
オネエ様 こんばんは。アリって言う人物の記事を見ましたが、プルシェンコのマネジメントをやってたんですね。皆様は良くご存知だと思いますが。おまけにソチオリンピックの時に、真央ちゃんにアルメリアの自己所有のガタガタで砂混じりのスケートリンクを練習用として準備したらしいです。そういう人物が羽生君が尊敬するプルシェンコと仲がいいというのも信じられません。ロシア国内のアイスショーだけで大人しくしてればいいのに。スケートカナダにこだわるのは羽生君が参加する試合で、日本人ファンを当てにしてると思います。けど、カナダのアイスショーには呼ばれない(断ってるかもしれませんが) アイスショーに呼ばれるような現役選手達は、スポンサーも付いているので、アリが言うように金銭的にそんなに困らないのでは?と思います。困るのは、それだけに頼ってる出演者や関係者だと思います。自分の収入が減るので口実のような気がします。(^_^;)
>あい様
あいさん、こんばんは。
アリ氏の立場をわかりやすく言うとプロディーサーというところでしょうかね。
北米に自身の人脈を広げていきたいのでしょうね、なんだか私欲の為という印象しかありません。
昨日はみどりのスケートライフ見ましたよん!やけに昭和チックNHKチックな映像wそして自分が生徒になって習ってる様な面白さでまさに疑似体験。みどりは出来そうな事には挑戦させてくれる、やる気を引き出してくれそうな教え方ですね。伸ばしながら後で細かいチェックをしていくような。「滑るのが楽しい」がみどりの原点なのかな?にしても天才的な子だったんでしょうけども・・・(4才位の子がスケート教室のコーチングを盗み見ながらやっていてどんどん出来てしまう。それを見て、マチコがみどりをスカウトしたんでしたね、確か)
アリさん。私は商業面はわからないけれどアマチュア競技ならではの緊迫した面白さをもっと伝えて欲しいです!私達がハマってしまうのはそこですから…!なぜハマるのかどこにハマるのかを捉えてから様々なアイデアを広く募って工夫して頂けたら。
カナダでやるのは下準備もしてあったという事なので(パトリックや往年の選手等呼んであれこれする段取りもしてあった様)一回目をそこでするのはわかるけど、アワードは要らない(^^;)やるならネットでオフシーズンにやれば。・・いや、要らないわ・・(^^;)
>ジゼル様
ジゼルさん、こんばんは!
そうなんでうしょね、競技のハラハラするような体験を
もっと多くの方に認知して頂けるような取り組みをしてほしいですね。
アワードの投票で人気を得ようなんて考えってすごくその場しのぎのような気がします。
みどりの映画ご覧頂いたのですね!
まさにみどりの教え子のようになった気分で楽しいですよね。
フィギュアを始めたいって思わせてくれるみどりって指導者の素質すごくあると思うのですが。