羽生結弦が早稲田大学人間科学部学術誌に特別寄稿するにあたり、加筆・修正した卒論の一部内容を女性自身が紹介。
週刊誌は「判定悪用選手への怒り」という見出しで煽っているけど、データ化された事実に基づいた正しい技術を、今後も繋げていきたいという、フィギュアへの熱い想いがあるからでは?ともあれ内容は非常に興味深いのよ。
怒りと煽らないで!羽生結弦はフィギュアの正しい技術を繋げたいのでは?
#羽生結弦 君が早稲田大学の卒業論文を元に執筆した論文「無線・慣性センサー式モーションキャプチャシステムのフィギュアスケートでの利活用に関するフィージビリティスタディ」が収録された『人間科学研究』を指導教員の西村昭治先生から頂きました。卒論を単著で投稿って凄い、まさに文武両道だね。 pic.twitter.com/Qc9xCcEfrP
— 柳谷 登志雄 (@yanagiyatoshio) April 18, 2021
こちらぜひ読んでみたいわ!!!
きっとこの中には、羽生結弦自身が実際に跳んできたジャンプのデータなどを基に、
フィギュア界へ正しい技術をずっと繋げて伝えていきたいという熱い思いが詰まっているんでしょうね。
女性自身が(信憑性は今回ありそうよ)、卒論の内容について、一部紹介をしているのよ。
稚拙と7回指摘 羽生結弦が卒論で見せた判定悪用選手への怒り
昨年、早稲田大学人間科学部通信教育課程を約7年かけて卒業した羽生。在学中、研究者として打ち込んだのが、モーションキャプチャを活用し、フィギュアの動きをデジタルデータ化すること。
ゼミの担当教員で、卒業論文も指導した早稲田大学人間科学部人間情報科学科の西村昭治教授は、羽生が研究によって目指す“目標”について本誌でこう語っている。
《曖昧な部分もあるフィギュアの採点をAIを使ってクリアにする。この研究を続けていけば大がかりな装置も必要なく、普通のテレビカメラでもなんとかなるという可能性を示してくれました。これは本当にフィギュアスケートの歴史を変えるような研究になるのではないかと思います》
そして本誌は今回、羽生が同学部の学術誌に特別寄稿するにあたり加筆・修正した卒論を独自で入手。論文で羽生は現状のフィギュア界の採点制度への疑念をこう綴っている。
《全ての選手の全ての要素に対して、ガイドラインに沿った評価ができるのだろうか。(中略)特にジャンプの離氷時の評価は非常に曖昧で、審判員の裁量に完全に委ねられているように感じる。実際に、インタビュー等で審判員の判断に苦言を呈している選手もいる》
羽生の怒りはそんな判定制度を“悪用”する選手やコーチにも向けられていた。
■「これは正しい技術ではなく、稚拙なジャンプ」
「論文でモーションキャプチャの精度を検証するため、羽生さんは自らを実験台に、アイスリンクで1回転ループや3回転半など6種類のジャンプを跳び、そのデータを測定。検証は見事成功し、論文でも『これは極めて優良なデータになったのではないかと感じる』と結果に自信をかせていたそうです」(大学関係者)
しかし、ループジャンプの検証ではこう綴っている。
《ループジャンプは右足で遠心力を利用しながらジャンプするが、飛び上がるまでに遅い、つまり、離氷せずに回転数を稼いでから離氷するようなジャンプを行うスケーターらがいる。これは正しい技術ではなく、稚拙なジャンプであるが、これを現ジャッジングシステムでは減点対象であると明記してあるのにもかかわらず、離氷を判定する基準がないため、これの適用がうまくできずにいた》
また、こうも綴っている。
《現審判員は1方向からしか見ることができないという物理的な制限があり、プログラムの振付師やスケーターのコーチによっては審判員の死角になるようにフリップジャンプ、ルッツジャンプを配置している》
採点制度の穴を利用した選手やコーチを「稚拙」と一刀両断した羽生。この言葉は論文中、7回も繰り返されていることからも、羽生の怒りの強さがうかがい知れる。
フィギュアスケート評論家の佐野稔さんは羽生が指摘する“稚拙なジャンプ”をこう解説する。
「いちばんわかりやすいのがアクセル。氷上で前向きにある程度回転してから跳ぶのですが、羽生選手は16分の1ほど。しかし、ひどい人は氷上で4分の1回転してから跳んでいます。跳ぶ前の回転においては明確な減点のルールがないのです」
■「技術的な判定は完全にできる」
’84年のサラエボ冬季五輪に出場し、現在は日本スケート連盟のナショナル審判員も務める元フィギュアスケート選手の小川勝さんも羽生の“告発”に理解を示す。
「羽生選手の演技は回転も完璧ですが、そうじゃない選手が大勢いるということ。回転不足の判定問題は、厳格なルールがなく、それを見抜けていない審判も多すぎます。グレーゾーンのジャンプをしている選手が多いのも事実です」
最大の目標である4回転半ジャンプ成功に向けて、試行錯誤を続けている羽生。今回の国別対抗選手権では挑戦しなかったが、その理由については「僕の気持ち優先よりも、みんなの力になれる演技をしたい」と語っていた。
しかし、あるフィギュア関係者はそこにも採点への懸念が影響している、と推測する。
「4回転半はまだ試合で誰も成功したことのない大技。仮に成功しても、“現状の採点制度ではきちんと評価されないのでは”という思いもあるのだと思います」
果たして、羽生が目指す採点改革が実現する日は来るのか。佐野さんは芸術性の評価などの難しさを指摘しつつもこう語る。
「今のテクニカルの部分をAIで正確にフェアに判定し、それをもとに人間が出来栄え点と構成点をジャッジすれば伝統も残ります」
羽生は論文終盤で改革の実現に向けて、こう訴えている。
《一人のジャンプだけではできないかもしれないが、ISUなどの機関が有力な国の連盟に強化選手を使って、少しずつデータをとることを義務付けしてAIを作ったらジャンプに関してだけではなく、ステップやスピンなどの技術的な判定は完全にできるように感じた。(中略)フィギュアスケートにおいてこのモーションキャプチャーは極めて有用であると考える》
羽生の“悲痛の叫び”がフィギュア界の公正な採点につながる日が来ることを願うばかりだ――。
とても興味深い内容だわね。
今のISUジャッジシステムが正しく判定できていない部分を見事にデータの根拠に基づいて、改善点を的確にまとめているわね。
プレロテジャンプ、または回転不足の問題を多角的なAI導入をすれば、
今のようにジャッジの肉眼で見抜けない部分(見抜けていても意図的に見抜けていないのなら大問題だけど!)、
選手達の正しい技術にも繋がるし、怪我の予防にだってなる。フィギュアスケートが採点競技として今後も続けていくためには、
このようなジャッジシステム改革の声って本当に必要だった。いや、以前からあったのかもしれないけれどISUはかき消してきたのよね、きっと。
五輪2連覇を成し遂げ、フィギュア界に大きな影響を持つ羽生結弦が声を上げてくれるからこそ、大きなインパクトがあると思うし、
ぜひもっとメディアは選手の足を引っ張るようなことばかりしていないで、このような正しい採点について取り上げてほしいのよ。
ルッツのデータは、他にもコリヤダ、ボーヤン、エロスなどからも集めてほしいわ。
今回女性自身が「怒り」と見出しを書いて煽っているけれど、そこが一番ではないと思う。
様々な思いはあるだろうけど、彼の卒論の言葉から怒りというワードを直接充てるのは違うと思う。
「稚拙」という言葉は怒りではなく、ISUテクニカルハンドブックに「ジャンプの拙い着氷」として使用されている用語だからね。
彼はこんなに冷静に、かつ正確なデータを基に分析しているのよ?
怒りの感情ではないでしょう。
ちなみにあたしは、ISUに対しては怒りまくりだけどね。
彼の感情を勝手に前へ出すのではなく、この卒論を出すことによって、
これからのフィギュアスケート界に正しい技術がきちんと継承されて、ずっと競技が続いていくようにという願いが込められているからだと思う。これから育っていく子供達にも正しいジャンプを教えていく。その上に、各自のカラーがある芸術性が加われば素敵よね。
そこを強調してほしかったわ。
☆合わせてお読み頂きたい☆
元宝塚トップスターが羽生結弦の「ロミオとジュリエット」に見出したものは?
【4/22発売!】「Number PLUS フィギュアスケート2020-2021 決意の銀盤」には、好評企画「アーティストが語る羽生結弦歴代プログラムの美」の第2弾を掲載。元宝塚トップスターの女優 #柚希礼音 さんが羽生選手の『ロミオとジュリエット』に見出したものは、、? #羽生結弦 https://t.co/kHpffCmjmy pic.twitter.com/46rc4dHGAm
— Number編集部 (@numberweb) April 20, 2021
前回、元宝塚月組2番手スター、美弥るりか氏が羽生結弦のロミジュリについて語ったけれど、
今回はなんと元星組トップスターちえちゃんこと、柚希礼音氏なのね!(ユヅ繋がり!ダジャレよ、察して、、、)
あたしの記憶では2010年と2013年に宝塚の舞台で「ロミオとジュリエット」のロミオ役を演じていたのよね。
どんなお話が聞けるのかこちらも楽しみだわ。
「表現者」として限りない追求を(男役ならその道を)している組子(タカラジェンヌ)達が大好きなのよ。
NEW!4月22日発売
☆NumberPLUS「FIGURE SKATING 2020-2021 フィギュアスケート総集編 決意の銀盤。」
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愛のオネエサロン
オネエ様、更新ありがとうございます。
論文・・・出ちゃったんですね、「女性自身」に良い印象が全くなく、光文社なんですよね、どこぞの芸能人がタクシーでストーカーされて・・・と今話題ですね。
週刊誌の「羽生の怒りの強さ」「判定制度を“悪用”する選手やコーチにも向けられていた」とか・・分かってますよ「〇〇関係者」記事が多い週刊誌って。
でも羽生君から記事とったんかーーーーいと叫びたいです、彼の感情を勝手に理由もなく使うなという感じです。出来ればもう少し高尚な記者さんとか、出版社とか、スポーツ紙とかスポーツ関係者と本人を入れで扱ってほしかったですねーーほぼボヤキです。論文は一個人ではなく、指導した教授に権利あるんですかね、教授は羽生君には取材ありと話しているのでしょうかね。モヤモヤしてしまいます。
いずれ、今後何かの形でいい方向にいけばいいなと思います。週刊誌はいつ裏が表に、白が黒になるか分からないから、この大事な論文をタダのネタに使って欲しくなかったなあと思ってしまいました。あまり業界事とか知らないで自分も話しているので何も言えないのですが。
話変わりますが、ジェイ子のSP「シナーマン」あの♪音楽聞くと、舞台のトップで、迫力ある歌声を披露している、数名のトップさんが浮かびます(笑)。オネエ様には理解して頂けるかと思いますが、ジェイ子の演技を見ずそんな事を、国別見ながら思っていました。チエちゃん、お仕事上高橋大輔の話するかと思いきや、こちらは興味あります。
もうアイスショー始まりますね、元気でいて欲しいです。
>薫様
彼の感情を勝手に決めつけてほしくないですね。
ましてや卒論なのに、女性週刊誌が真っ先に伝えるって。
シナーマン、迫力ある歌声のトップスター数名、わたしも思い浮かびますね笑
オネエさま、
こんばんは。
羽生さんの渾身の卒論がこの雑誌で初お披露目でいいのでしょうかー(涙)なんかやだー。教授、もっとよい場はなかったのですかー。
大切な卒論がゴシップ扱いで終わらず(羽生さんに限らず、きちんとテーマと向き合って仕上げた卒論はそれなりに丁重に扱ってあげてほしい)、いつか適切にフィギュア界隈で議論の場に持ち込まれますように。
怒り~の部分は記者さんの主観が混ざっているような。そもそも、論文を切り取って記事にて紹介してしまっていいものか、汗。
それにしても、ここ最近の日本のメディアの風向きが変わってきましたね?ジャッジの闇に斬り込んでくれはじめてます。
フィギュアといつも真正面から向き合っている羽生さんの追い風となれー
>パフェ食べたい様
パフェ食べたいさん、おはようございます。
大切な卒論がゴシップ扱いって嫌ですよね。
彼が長い間積み重ねて作り上げてきたものが、怒りと捉えられてしまうのは違いますよね。
オネエ様、こんばんは。
羽生選手の大事な論文が女性誌で扱われる事が非常に残念です。タイトルがもうね。
薫様と一緒でもっときちんとしたスポーツ本で扱って欲しかったです。
アクセス稼ぎの煽る言葉ではなく、羽生選手が科学的に論理的にしっかりとフィギュアの未来に少しでも役立つ様にと一生懸命書いたものですから。
別に問題は選手・コーチ個人ではなく、あまりに曖昧な判定、ルールの運用に対するもの。言うまでもなく。曖昧であるから、それに乗じてしまう訳で。その曖昧さを機械で行えば少なくとも問答無用に皆平等。
羽生選手だって、誰だって失敗すればそれなりの数値が出るはずだし、うらめっこなしです。
とは言っても上はどこも動かないんでしょうね… マヨロフさん、羽生さん偉いよ…
>konami様
konamiさん、おはようございます。
いつも女性週刊誌はどうやって情報を入手しているんだろうと
疑問に思うところもあります。大学側が発表するならともかく、こういう形で
知れてしまうのは残念ですよね。
全くお姉さまの言う通りよ。真のフィギュアファンは皆さん、ちゃんとわかっているはず。
あの論文は、怒りではないわ。
あの論文は、フィギュアへの愛を語ったものよ!!
>いい加減な題をつけるんじゃないわよ!様
そうですよね、フィギュア愛を語ったものですよね。
そこを怒りとして世間に誤解をされてしまうような見出しをつけるのはやめてほしいですね。
オネエさま こんばんは
今回の週刊誌のタイトルや記事はちょっと?相変わらずいただけないですねー
「怒りの」とか「悪用」とか、センセーショナルに抜いてるのが感じ悪いですね。
フィージビリスタディだと新規案件や研究で客観的に検証するものだと思うし、採点の効率化や人間の目視の限界をより客観的に採点できる と前向きなものですよね。
むしろジャッジの仕事のプラスになる要因の提案だっつーの!
まぁ煽ってナンボのウーマンバイセルフ、流石に学術論文の記事として品よく記事にまとめて欲しいもんですよ。
スターズもありますが、羽生くん、美味しいイチゴ食べて少しでもゆっくり休めますように!
>おばちゃん様
おばちゃんさん、おはようございます。
煽ってますよね。「稚拙」という言葉はISUのテクニカルブックに載って、フィギュア用語のひとつと
して使われていますから、これを「怒り」と勝手に解釈するのは違いますよね。
おはようございます。
国別終わったばかりですぐにこんな風に出て来て驚きました。一夜漬けでかいたわけではない。多分卒業まで7年かかったのは「かかった」のではなく「かけた」のかも知れない。研究して発表するんだから 羽生君なら尚のこと全方位に失礼にならないよう 後ろ指をさされぬように 重箱の角をつつかれないように気をつけながら完成させたと思います。お父様のアドバイスも受けたのでは?
怒りをぶつけるものではないですよ…
こんなふうに世の中に出てしまうと そう受け取ってしまう人もいるでしょうし ISUも面白くはないでしょう。だけど羽生君の思いを「愛」だと思えないなら発展はないですよね。
一つ「お?」と思ったのは「公正な採点につながる日が来ることを願うばかりだ」と最後に書いてあるのは良かったと思います。 こんなふうにいろいろなマスコミが声をあげてくれたらいいし もしかして羽生君が引退したらフィギュアではお仕事にならないから?意外と広がる可能性もあるかな〜なんて思ったりもします。
>あじさい様
あじさいさん、おはようございます。
メディアが取り上げるときに、事実を捻じ曲げて違う意図に捉えさせてしまうのは
やめてほしいですよね汗
オネエさま、いつもいつも有り難うございます。
五流週刊誌達は羽生さんに近づくではない!と言いたいです。
しかし、なぜあんな低俗なものが存在するのでしょうか。
>ポッコ様
ポッコさん、こんばんは。
大学側からでなく、女性週刊誌から卒論の内容が
一番に紹介されてしまうのって、嫌ですよね汗