グランプリファイナルが中止になったことで、出場するはずだった選手達にもたらす影響について、ロシア分析がとても興味深いので、
各競技ごとに見ていきましょう。トゥルソワ・シェルバコワ・コストルナヤらは、最も不運な存在と称し、
シニアになってからのファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権は1回しかないと指摘しているのよね。
最も不運な存在と指摘する理由は?ファイナル中止がもたらす影響について
グランプリファイナルは中止、優秀なスケーターはオリンピックでしか会えない。誰が得をして、誰が不利益を被るのか?
昨年はグランプリシリーズが途切れてしまったため、今シーズンは特に各ステージに選手やファンが注目しています。スケートアメリカは、ワクチン未接種者のアメリカ入国禁止に間に合うように開催され、スケートカナダやNHK杯では、コロナウイルス感染のリスクを軽減するためにバブルシステムが適用されました。しかし、グランプリファイナルはオミクロン株の影響で中止になりました。
もちろん、フィギュアスケートのトップ選手にとっては、オリンピックシーズンにファイナルが中止になることは非常に大きな意味を持ちます。実はこの大阪大会は、最強の布陣で臨む2022年北京五輪に向けた最後の試練のはずだった。欧州選手権には北米人とアジア人が参加せず、ロシアは四大陸の出場権を得られないことになる。また、経済的な面でも忘れてはならないのが、大会期間中は賞金が大幅に減少するということです。しかし、戦術的な観点から見ると、ファイナルの中止はマイナスにもプラスにもなります。
女子シングル
ロシアの五輪代表争いに臨むスケーター達がほぼ一同に集まる大会が、日本で行われるはずだった。ワリエワにとって、ファイナルでの勝利は、グランドスラムへの第一歩だったかもしれません。これでアリーナ・ザギトワの偉業の再現は、少なくとも1年は延期されることになった。追い上げなければいけないフロミフとコストルナヤは、失敗に終わったシーズン前半のリハビリをするチャンスがあった。今は失敗が許されない、ロシア選手権しか待っていない。
トゥルソワにとっては、大会の中止はむしろプラスに作用した。NHK杯への出場を取りやめたことは、それほど重大なことではないと考えています。サーシャは何も失っていません。あとはナショナルに向けて準備するだけです。
トゥルソワ・シェルバコワ・コストルナヤ世代は、今でも我々のシングルスプレーヤーの中で最も不運な存在です。それぞれ、シニアになってからのグランプリファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権は1回しかありません。
フロミフとコストルナヤにとって、ナショナルへのステップとして復調をアピールする絶好の機会だったと思うけど、
スケ連会長ゴルシコフ爺も、「ファイナルは商業的大会」と言っているぐらいだから、あまり関係ないのでは?笑
でも勝ったら、メディアが騒ぐのは間違いないし、前評判も上がるでしょうね。
トゥルソワはファイナルに惑わされずに、怪我をじっくり治し、ナショナルに向けて集中できる環境下で練習できているんじゃないかしら。
あまり考えたこともなかったけれど、エテリ三姉妹(バコ美・コス美・宇宙人)は、
シニアになってからファイナル、ヨーロッパ、世界フィギュアがそれぞれ1度しか開催されていなかったのね汗
男子シングル
状況を客観的に見ると、大阪ではミハイル・コリヤダがメダルを獲得する可能性はほとんどなかった。しかし、大会が中止になったことで、今シーズンずっと批判されてきたフリースケートのプログラムに対処する機会が得られるかもしれません。2週間に1度のペースでトーナメントが開催されるため、ヌレイエフに戻る時間はありません。しかし、強制的な休息は、反省の余地を残します。
一方で、ネイサン・チェンの克服は、見ていて面白い。3度の世界チャンピオンである彼は、宇野昌磨とヴィンセント・ジョウに敗れ、今シーズンのスタートを切っています。また、鍵山優真は初のオリンピックメダル獲得に向けて必死にスピードを上げています。
ミーシン氏とは異なり、ラファエル氏はネイサンの作品の不足にいち早く気付いた。もし、ネイサンのプログラム変更の噂が本当なら、全米選手権でしかわからない。
コリヤダのフリー、「ヌレエフ」への帰還を願う声、ロシア国内でも多いのね。
連戦が続いていると、曲だけでなく、彼のジャンプ構成についても、なかなか冒頭の4サルコウが決まらなかったり、
構成を練ると言った点でも時間が取れないわよね。ナショナルまでに再考できる時間ができたということね。
そして、ネイサンのプロ変更。本来であればファイナルで披露するはずだったのかしらね。ただ選曲を変えても、そう影響しないでしょうね。
☆合わせてお読み頂きたい
ペア
大阪では、ロシアのペアスケートのトップ選手が全員出場する予定でした。評価から判断すると、今のところ、ダリア・パブリュチェンコ&デニス・ホディキンがアウトサイダーです。しかし、彼らは驚きを知っている。また、エフゲニア・タラソワウラジミール・モロゾフ、アレクサンドラ・ボイコワ、ドミトリー・コズロフスキーの不安定さを考えると、この順位は予想外のものだったかもしれません。
中国のウェンジン・スイ&ツォン・ハンは、安堵のため息をついたことだろう。ファイナルからの撤退を検討しているとの噂もあった。オリンピックの前に、アナスタシヤ・ミーシナ&アレクサンドル・ガリアモフに負ける必要はない。2022年のオリンピックに向けて、中国ナショナルも無期限延期となったため、なおさらだ。
今季大躍進している日本のりくりゅうにも触れなさいよ~!涙
彼らがファイナルで活躍できる場がなくなってしまったことは残念だわ。
アイスダンス
アイスダンスも、大阪ではそれぞれの思惑がありました。今シーズンの注目は、ビクトリア・シニツィナ&ニキータ・カツァラポフとガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロンの対決です。ロシア人は不在で負けているが、今はニキータの背中を直し、フリーダンスの振り付けを最終的に決める時間がある。次の対決は、ヨーロッパ選手権の予定です。もちろん、どちらかのペアが辞退しなければの話だが。
2021年に開催される世界選手権への出場を逃したパパシゼは、ランキングではかなり不利になります。パパシゼは今シーズン1回しか大会に参加していない。ファイナルが中止になったことで、彼らはヨーロッパ選手権の最終グループに入れなくなってしまった。そして、オリンピックでの最終グループのために、パパダキスとシゼロンはヨーロッパ選手権で勝つ必要がある。
パパシゼの実力があれば、滑走グループなどは関係ないはずであるけれど、ジャッジは何をするのかわからないものね汗
アイスダンス界も、ジャッジの不正これまでにも問題になってきたし、金メダルの授与し直しもあったぐらいだから。
公式には、グランプリファイナルが正式に中止されたわけではありません。ISUはトーナメントをシーズンの終わりに移すことを検討していますが、オリンピックの後に誰が必要とするのでしょうか?すべてのオリンピアンが世界選手権にまで進出するわけではないし、グランプリシリーズは単なる商業的な大会でしかない。
※参照:SPORT24
ロシアスケ連会長だけでなく、ロシアメディアもファイナルは商業的な大会として認識しているのね。
だったら、ファイナルをナショナル前にタイトなスケジュールで開催する必要すらないんじゃないの!?
躍起になって、ロシアの重鎮らが自国でファイナル代替開催に騒ぐ理由がよくわからなくなるわ。
そして忘れてはいけないのが、冒頭にもあったファイナルの賞金よね。選手の活動には必要となってくるものだものね。
なんせ全日本フィギュアは賞金ゼロだしね、、、汗
それでは皆様、どうか素敵な週末をお迎えくださいまし。
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愛のオネエサロン
オネエ様 こんにちは。
確かにエテリの三人娘、ちょうどピーク時にコロナ禍で国際試合がなくなってしまい不運で気の毒な世代だと思います。と同時に、もしコロナ禍がなくて、もしトゥルソワとコストルナヤが浮気をせずにエテリ組から出ていかなかったら、この三人のスケート人生は今現在と、どう変わっていただろうかといろんな事を想像してしまいます。
ワリエワに関しては、コロナ禍が災い転じて福となっているような気がします。昨シーズンはジュニアの試合も全てなくなったために、ロシアで1年前倒しでシニアデビューとなり沢山の経験を積むことが出来ました。もし普通に昨シーズンはジュニアで今シーズンから国際試合でシニアデビューしていたら、序盤の世界記録を連発するような快進撃は実現出来なかったでしょうね。やはり昨シーズン1年間のロシア国内でのトレーニングによる仕込み期間がワリエワのピークと合致して花開いている状況だと思います。
もちろんファイナルがなくなって優勝するチャンスはなくなりましたが、ファイナルは毎年あるでしょうし、今シーズン最大の目標はオリンピックですので、その選考に関わるロシア選手権に向けて十分に調整出来そうで逆に中止で良かったです。
>ペドロ様
ペドロさん、こんばんは。
そうですね、今ロシアメディアはコス美とトゥルソワの移籍に
絡んで、ヤナ氏、タラソワ氏らがバトルしていますが、もし移籍がなければ
どうなっていたのでしょうね。