北京五輪会場で、羽生結弦の演技を、そしてインタビューを間近で見てきた中国人記者が贈るメッセージとは?
様々なメディアが彼の4A認定を伝える中で、ほとんど報道しない、彼の人柄が垣間見える瞬間。
現地で見て来た者だけが感じた、羽生結弦という人間の素晴らしさについての手記を一緒に見ていきましょう。
涙が止まらない!羽生結弦を生で見た中国人記者の言葉には説得力がある
中国人記者から羽生結弦に贈るメッセージ
天井を見つめる羽生結弦は完全に自分の世界に入っているようだった。時折かわいらしくやんちゃそうな表情を見せ、会場を後にする際にはスタッフに対して90度のお辞儀を忘れなかった。その優しさ、優雅さ、礼儀正しいジェントルマンぶりは、まさに骨身に刻まれたものだ。
インタビューした際、彼の目には涙があった。同僚の男性記者が「彼が不憫で自分も耐えられない」と言いながら出てきた。ミックスゾーンに入る前、羽生はまず友人とハグしてからやってきた。そしてこちらに背を向けてしゃがみ、しばらくしてから立ち上がった。頭を低く下げ、顔は見えなかったがとてつもない疲労を感じ、傷心していることは感じ取れた。
彼は自分の気持ちを整理し、カメラの前で笑ってみせた。一昨日もそうだったし、今日もそうだった。しかし今日は些か感情を抑えきれなかったようだ。
本番前の最後の数分まで、彼はクアッドアクセルを試し続けた。転んでは起き上がりまた挑んだ。彼の転ぶ姿からは、とどまることのない毅然とした様子が見てとれた。
ここ数日、カメラマンが羽生の写真を一枚一枚見せてくれるたびに、私たちは「あまりにも美しい。まるでマンガから飛び出してきたみだいだ」と感嘆した。私を含め、それまで羽生のことをそこまでよく知らなかった人さえため息をついた。
この数日間、彼は美しさ、強さ、優しさ、勇敢さであらゆる人をとりこにしてきた。これこそ羽生結弦という四文字が持つ魔力なのかもしれない。
フィギュアスケートというのは、難度の高いテクニックがとても重要であるものの、それ以上に見る者を感動させる力が大事であって、それがなければ美しさや芸術性を表すことはできない、という話を今日同僚とした。
この「感染力」というのは、選手自身が持つエンパシーによる部分が大きいと思うのだが、羽生の善良さ、優しさ、細やかさが強力なエンパシーを帯び、それでいて宇宙に抗うような勇敢さや芯の強さという別の側面がさらに彼の動きや技術をより確実なものとし、そうして羽生という氷上の美少年が作り上げられているのだと感じる。
羽生結弦を好きにならない人などいない。遅かれ早かれ、結局みんな好きになる。
フィギュアスケートの知識を学ぶにあたり羽生の映像をたくさん見たが、その中で最も印象深かったのは彼が「実は自分はとても孤独だ。周囲の環境が自分の精神状態や体の状態に大きな影響を与えるので、外の世界から切り離さないと理想の演技はできない。だから、自分は孤独でありたい」と語っていたことだ。
自分や人類の限界に挑戦し、孤独にチャレンジする彼のことを本当に理解できる人は、実際はいないだろう。
最後に羽生にメッセージを贈りたい。
「羽生結弦にしか踏み入れることができない境地に敬意を示す。気骨と優しさを併せ持つ男は、ゆっくりとそして勇敢に自らの遠く険しい道程を歩んでゆく」
※Record Chinaより一部引用・出典
中国人記者の方の手記に、再び涙してしまったわ、、、
男子シングル競技が終わり、日々いろいろなメディアから、羽生結弦に関する記事が出てきていて、
その中には心無い言葉や、それは違うでしょう!と反論したくなるようなものもある。
でも、
「自分や人類の限界に挑戦し、孤独にチャレンジする彼のことを本当に理解できる人は、実際はいないだろう。」
もちろん彼の気持ちに寄り添うことはできる。
でも中国人記者の方が仰るように、孤独の中で前人未到のチャレンジに挑戦することを本当に理解できる人は、実際いないとあたしも思う。
ましてや、五輪2連覇という偉業を達成し、世間からは3連覇を!という重すぎるプレッシャーもあったはず。
現場で生の羽生結弦の勇姿を、生き様を目の当たりにした記者の言葉には説得力がある。だから、日本のメディアが偉そうに彼についてネガティブなことを書こうが、全く伝わらない、響かないのよ。
無視して良いのよ、なんの説得力もないもの。
ひとつだけ悔やまれること。
それは、コロナ禍で現地で直接会場で見ることができなかったこと。
もしあの会場にいれたのなら、手がちぎれるぐらい最高の拍手を直接、羽生結弦に届けたかった、、、
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今日の演技を終えて北京の会場を去る様子。泣けてくるね。このような、日本では報道されない姿を中国のファンは見逃しません。勇敢に挑戦した羽生結弦に乾杯‼️#羽生結弦 #北京2022 pic.twitter.com/TVEs1hpDeC
— 矢野浩二 (@kojinash0121) February 10, 2022
一番大切な部分を伝えてくださって、ありがとうございます。
エキシビジョンまでまだ1週間あるけれど、
どうか健康で、そして足の怪我が少しでも良くなることを祈ってるわ。
まだまだお話したいこと、たくさんあるけれど、少しづつお伝えしていきますね。
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愛のオネエサロン
オネエさま、ステキな記事のUP、ありがとうございます。
昨日CCTVの陳氏の羽生選手のフリーについての解説の記事を読んで号泣してしまったんですが、この記事にも感涙です。。(中国のメディアやフィギュアファンのほうがよほど羽生選手の魂を理解し、愛してくれてるように思います。8年前のソチの女子シングルフリー後に、微博にあふれた多くの中国人の真央ちゃんへの感想を読んだ時も全く同様に感じました)
ところで、私は先程、日本スケート連盟事務局( jsf@skatingjapan.or.jp )宛に、
「羽生選手の4AについてのUR判定は不当です。SNS上で読売新聞写真部が投稿した、羽生選手の4AのGIFを見た多数の国内外の人が"回りきってるいる。qでは"とツイートしています。ISUに対して異議申立をして下さいませんか?」
とお願いメールを送信してきました。
事務局宛のメールの中で
「採点競技の国際大会において、不可解な採点を行う競技に競技としての未来はない。不当な判定に対し選手が抗議できないor選手が所属する組織団体が異議申立が出来ないような競技の競技人口は減るでしょうし、よほどの推しの選手がいないかぎり、そのような競技の試合やイベントに金を払ってまで見に行こうとは思わない方が大半である。まして親はそんな競技を我が子に習わせようとは思いません。選手を守る立場にある団体として異議申立をして尽力して下さい。お願いします。」
とも書きました。
私のようなただの一ド素人主婦が抗議メールを一通送ったところで何かが変わるなんて思っていませんが、私は最推しの浅田真央さんが現役時代にスケ連に対して思うところが多々あったのに何も行動しなかった事を今も後悔していますので。
黙っていたらスケ連やlSUのやっている事を容認し、愛する世界で一番美しいスポーツであるフィギュアが競技としてひたすら廃れていくのを見ているだけになりますので。。
オネエさまが読売新聞のGIFをご紹介下さったのでそれを見て抗議メールも送れました。本当にありがとうございます。
おねえさまのお気持ちに 涙がとまりません。 コロナ禍さえなければ…。本当にあそこにかけつけたかった。 でも国が違っても 人間の大切に思う感性は、おなじなんですね。日本人に対する見方が厳しい中国や韓国で この人の人間性が、支持されている。特に直接実物を目にした人たちから。 普通は反体ですよね。 キャラクターとのツーショットも なんだか素敵 もうメロメロに持ってかれますよね。 日本人の感性 特に メディア界隈の感性が、最近殺伐としてませんか。 中国だっていろいろあるでしょう。 でも 羽生さんに関しては 暖かくて感謝です。メディアもやさしい。 ご本人には ゆっくり休んで 少しでも楽しく過ごして欲しいです。
羽生結弦に幸あれ! 18年ロシア大会の怪我のとき 中国のファン?が呼びかけて掲げたテロップ 胸熱でした。
リン様、こんにちは。
美しいモノ(人間性等の無形のモノ含めて)が与える感動は、人種とか国籍とか性別とか言葉とかを超えて人の心に響くと思うんです。
父が30年ほど中国や中国人と密接に関わる形で働いているんですが何年か前に、
「中国人は基本的に日本人の事は嫌いだけど、中国人が好きな日本の有名人が数人だけいて、それは浅田真央、羽生結弦、福原愛くらいだと思う。」
と言ってました。
過去の歴史からくる因縁は一旦横において注目するくらい、スポーツ選手としての実績や、試合を通して透けて見える人間性が支持されているのではないでしょうか?
オネエさま フリーが終わり少しボーっと過ごしていました。連日のアップ心熱くなる温まる言葉、ありがとうございます。
中国の記事も本当に素敵ですね、羽生くんの劇場でした、ほろ苦い美しい物語でした。
一生懸命頑張った、想像を絶する努力と孤独と痛みとの闘いっだったかと‥‥
こちらは勝手に観て、喜んで、泣いて、直接応援出来るわけでもないですが、ご自身の心のままに進んで欲しいです。
4Aはスローで素人目には20~30度以内での片足着氷と見えましたのでqになったら良かったのにな。
公式に記録に記載されたのは偉業です。
足の状態を考えると次の4Sも衝撃が厳しかったんだろうと胸が痛みますが、目が離せず見届けさせる演技全て、リンクに羽生結弦がいました。
ありがとうと何度もユズプーに言いましたよ。
オネエさま☆素敵な記事のご紹介ありがとうございます!
twitterにキーガンのコーチ入っちゃってますか(*´∀`*)ドキドキ…?
羽生さんに関してはほんと表に出ないところでも素敵なエピソードや胸に迫るものが沢山ありますよね。。
修造氏のインタビューの全文を見たのですが、放送ではカットされていた部分が凄く響きました。『9歳の頃のアクセルが一番上手く跳べていた頃、あの時の少年と一緒に跳べたかな』みたいな(胸が詰まってまだ一度しか見ることができなくて~(;つД`))。
えーん。
オネエさまがご紹介くださった記事も、オネエさまの素敵な文章もどちらもまた涙を誘います。はい。リンクで手がちぎれるぐらいの拍手をおくりたかったです。
羽生さん、今はどんな言葉が羽生さんを幸せにするのか想像もつきませんが、心の底から羽生さんを「誉めてあげたい」!!
羽生さんの思うようなオリンピックではなかったのかもしれませんが、その努力はオリンピックの枠を越えた次元で報われるはず。羽生さんの戦いを見せてもらえて本当に光栄です。