皆様、こんばんは!
全日本フィギュアで見事な4サルコウを決めて優勝した紀平梨花。
彼女にかかる期待、4回転ジャンプをもう1種類増やし、北京五輪金メダルへという記事が増えてきたわよね。
女子シングルのフィギュアスケートの美しさについて、もう一度考えてみたいと思うのよ。
女子シングルで勝つためには4回転ジャンプ2種類は本当に必要なのか!?
紀平、4回転トーループにも挑戦 北京金メダルへ決意
フィギュアスケート女子で22年北京冬季五輪金メダルを目指す紀平梨花が4日までに共同通信のインタビューに応じた。昨年12月に2連覇した全日本選手権のフリーで03年大会の安藤美姫以来、日本女子で2人目の4回転サルコーに成功。「高さも余裕もあった良いジャンプだった」と振り返り、新たに4回転トーループにも挑戦する意向を示した。
昨夏から拠点とするスイスで指導を受ける元世界選手権王者のステファン・ランビエル氏とは新たな大技習得への取り組みも始めた。「トーループは3回転を一から教わり、型にはまったものができてきた。きれいな3回転ができれば4回転もできる」と話した。
紀平梨花の4回転記事が目立つわね。
それだけ全日本フィギュアでの彼女の4サルコウは、クリーンでインパクトの大きいものだったということよね。
ただ、メディアが執拗に4回転を促し、北京五輪金メダルへ向けて!という煽りは、本人へのプレッシャーになってはないかしら?
「メディアのプレッシャー」といって思い出すのが、アルベールビル五輪で銀メダルを獲得した、ご存知レジェンド伊藤みどり。
本来であれば彼女は金メダルに最も近いとされていながらも、極度のプレッシャーからか、
ショートでは3Aの構成を安全策な3ルッツに変更しながらも転倒し、出遅れてしまうこととなったのよね。
この大会後にスケ連は野辺山合宿を発足させて、一人に金メダルの重圧をかけるのではなく、複数で強い選手を育てていこうとした取り組みが始まったんだものね。
女子シングルでは、ロシアがどんどん高難度の4回転ジャンプを入れてきて、最低でも2種類のクワドなしでは、
世界で表彰台に立つことができないとまで、勝手にロシアメディアは報道し、実際そういう風潮になりつつある。
今回の紀平梨花の記事に関しても、この風潮を踏まえて2種類目の4トーループを!という意味合いも強いんじゃないかしら?
でもあたしは、従来であれば女子シングルにおいて4回転ジャンプは不要だと思っていた。
確かに難しいことにどんどんチャレンジして進化していく過程は素晴らしいことだと思う。
でもロシアに目を向けると、一体どれだけの選手が、
正しい技術に基づいた4回転ジャンプを跳ぶことができているんだろう?プレロテをもしルールで厳格化したら、
ひょっとしたらロシアコーチ陣営は、クワドジャンプを排除してくるかもしれないわよね。
どんどん種類ばかり増やして、そこに間違った技術の元でのジャンプが成り立ってしまい、
もうクワドの基礎点が高すぎて、2種類以上投入しなければ勝つことができない。
そのために、体に限界以上の負荷をかけて、故障も顧みずに、体重制限も課され、難しいジャンプを成功させていくことに、本当に女子フィギュアスケートの美しさがあるのだろうか?と。
若い選手達が技術、技術ばかりで、今の女子フィギュアは見ていて世話しない部分が多い。
女子シングル本来の見せ場である美しさとは、経験を重ねてきて滲み出る表現力であったり、優雅さな振る舞いであったり、、、
ただ全日本フィギュアでの紀平梨花の4サルコウを見て、
彼女なら、正しい技術に基づいた3回転ジャンプの上に存在するクワドジャンプを「美」として体現できるんじゃないか?と気付かされたのよ。
もちろん演技全体のバランスを考えて、今後4トーループを導入するか考えてくると思う。
けれども、フリーで3A2本、4S、そして全日本で回避した3ルッツを入れることで、もう十二分じゃないかしら?
何度も言うようだけど、ロシアの選手達も本当にその向上心は素晴らしい。
だけど、今のISUが定めているルールに問題がある。ルールがあるから、それに沿った最大限のスコア化させようとするのが、ロシア。
プレロテ取り締まりますとルールを出したにもかかわらず、やっぱりやめましたって、それって女子フィギュアの未来のことなんて、全く考えてない証拠だもの。
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☆合わせてお読み頂きたい☆
コロナから復帰したアリエフが練習再開へ!
コロナウイルスから回復したフィギュアスケーターのドミトリー・アリエフがトレーニングを再開
欧州フィギュア王者のドミトリー・アリエフは、コロナウイルスのために長い休憩をとった後、氷に戻りました。彼のコーチによってTASS通信に報告されました。
「ディマは1月4日に氷に戻った。コロナウイルスの結果が影響を及ぼしているかどうかにかかわらず、それがどのような形であるかについて話すのは難しい。これを理解するには時間がかかるだろう」
コロナのため、アリエフはロシアカップの第5ステージを欠場し、続けて12月23日から28日にチェリアビンスクで開催されたロシア選手権も欠場しました。
※参照・出典:TASS通信
アリエフが練習を再開したそうね。
今振り返ると、トゥクタミシェワはロシア選手権に半ば強行出場して、本来の力を発揮することができなかったでしょ?
あまりにも早過ぎる復帰だと思っていたのよね。
ロシアではコリヤダが今頭ひとつ抜けているけれども、女子と比べて男子の層がそこまで厚くないのが現状。
アリエフもどうか無理することなく、体調と相談しながら練習していってほしいわよね。
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愛のオネエサロン
伊藤みどりが現役だったころは彼女が高難度ジャンプを飛んでいても
表現力が~と言ってそれに釣られるようにテクニカルまで抑えられて
3T3S二種類までのビットの方が技術展が上なんていう不可思議な採点が行われていたのに
今のロシア選手は基礎技術をないがしろにしてもセカンドマークは
テクニカルに釣られ爆age採点。
ロシア人の競合相手がアジア人の場合は西側のジャッジはロシア人を勝たせる
採点をするんですよと、以前ある友人に話した事あって
結局は白に勝たせたいんじゃねーかよー!とレイシズムの話になった事があります。
エテリの所はスケーティングスキルに時間を割かないで、繋ぎの強化しちゃうから
筋力に頼り過ぎた世話しないスケーティングに加え、wrongエッジに繋がっている現状
日本人が勝つよりマシだといって、PCSの採点が大盤振る舞いの現在は
80年代の逆バージョンだなと。
ある知人曰く「ロシア人の活躍で喜んでいるのはロシア人だけだ」と言ってたけど
それもこれも採点の運用に原因があるんですよね。
コストナーのスケーティングが恋しいなと。
>ゆきっちょ様
ゆきっちょさん、おはようございます。
コストナーのスケーティングが恋しいに激しく同意ですわ。旧採点時代はみどりは技術点は満点に近くとも、芸術点を抑えられてましたよね。でも今は技術と連動して爆盛りですものね、一貫性がないですよね。
オネエさま☆こんにちは!いつもありがとうございます(^^)☆
本当ですよね~>正しい技術。昨シーズン「4ルッツを跳ぶシェルバコワ」と聞いて、えー?!と思って。4ルッツと聞くとやっぱり羽生さん(の怪我)が思い浮かぶ訳で、、そんなジャンプをこんな若い少女が?とびっくりして。ワクワクしながらテレビを観たら「え…?」と違う意味で衝撃でした。
先日、レジェンドみどりのインタビュー番組を観ました。進行役の人が「ロシア女子の4回転、すごいですよね!」と興奮気味に問いかけたのですが、みどりは「いやいや、あれらは4回転と言えねーし。」みたいなニュアンスが隠し切れない様子で凄く良かったです(笑)。
また「みどりさんが現役続けてたら4回転跳べそう。」みたいな問いには満更でも無い様子で(笑)。そんな正直なところが相変わらずで素敵でしたわ!でもホント、みどりなら跳べただろうなって思います♪
>こけもも様
こけももさん、おはようございます。
もし今のスケート靴で、かつみどりの巻き足がなければ、クワドは余裕で跳べていそうな気がしますよね。
オネエさま こんばんは
私もホントは女子3A構成に同意です、そして紀平ちゃんの今回のプロを見てオネエさまのお話が良く分かります。
クワドで今のところ競技で成立させるのは、紀平ちゃんトゥルエロスが踏切含め世界で3人位かな?バコ美とワリ江は踏切がどうしても目に付きますし、2クワド以上を入れると身体への負担が大き過ぎて心配になります。お書きになったように基礎点の差が大きくなるので仕方ないのか‥‥美しいスケーティングがやはり心に残りますし、1けりで2度も3度も美味しいスケーティングが好きだなぁ。
加点やPCSのジャッジングが明確なら総合的に変わってくると思うんですがね(息)
羽生くんの新聞ゲット出来ました!美しいお写真、若くしてこんな言葉を紡ぎだせる精神に感銘を受けました。誰もが平安に暮らせる日が来るといいですね♡
>おばちゃん様
おばちゃんさん、おはようございます!
結局ISUがジャンプのルールを厳格化しない限りは、ロシアはどんどん高難度のクワドを入れ、終いには全種類なんてことにもなりかねないですよね汗
女子シングルで今プレロテの他にもう1つ重大な問題があります、技術点につられて演技構成点も上がるということです、(真央ちゃんの時代はそこまでではありませんでしたが)別物なんですが、個人的にロシア女子選手の昨シーズンのPCS出し過ぎかをまとめてみました。
かなり出し過ぎトルソワ、シェルバコワ
少し出し過ぎ コストルナヤ
妥当 ザキトワ、コンスタンティノワ
やや低い メドベージェワ、サモドルワ
低い トクタミシェワ。
正直言って言ってトルソワにはかなり出しすぎな気がしますただでさえ4回転に助走使って、転んで繋ぎがひどかったです、特にロステレコムとヨーロッパ選手権は酷かったです。コストルナヤもシニア1年目にしては表現力がありましたが、ただコストナー選手や宮原知子選手の子雀の境地にたどり着いてはまだいないように感じました。エテリのところはどんなに表現力がなくてもある程度PCS出すような気がしてなりません。年齢制限を早く引き上げてほしいですね。ジャンプは3-3までで質を高めるオズモンドみたいなスケートが個人的には1番好きです。
>クローバー様
クローバーさん、おはようございます。
仰られる通り、今の女子は特に演技構成点が出過ぎな選手が顕著ですよね。ロシア選手権は特に酷かったですね。エテリ組が優遇されていることにプルは怒ってましたが、それでもトゥルソワ含め皆出過ぎですね。リーザがいつも低いのがおかしな話ですよね。なんでだろう?
オネエさま
ルール改正でプレロテに関するはっきりした項目ってありましたか?回転不足(qなど)に対する項目はありましたが、プレロテのはっきりした定義はされてないのじゃ・・と思ってました。
当時プレロテと解釈する方が多かったのですが、どうなんでしょう・・?
自分もわかっておりません汗のでされてたらすみません。
>ジゼル様
すべてはジャッジ次第よ!ISUはルール改正で一体何を変えたいのか?
以前の記事にプレロテの取り締まりの改正についてまとめたものがありました!
けれども、たしかその後、やっぱりや~めたってなったのでは?コロコロISUがルール変えるので、また調べてみます。