北京五輪開会式までちょうどあと2週間。フィギュア界でもメダル予想が国を問わず様々なメディアが報道。
ロシア女子に日本女子は勝負できるか?という記事があったので、あたしなりにこの予想にあまり意味を持たない理由を二つ。
まずはロシア勢と日本の違いについて。そして、現行ルールやジャッジ採点について少し考察していきたいのよ。
メダル予想は意味がない!ロシア勢と比較よりジャッジやルールに疑問を
女子フィギュア北京五輪代表“ロシア最強3人娘”に日本の坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜は勝負できるのか…天才ワリエワの金メダルは動かず?!(Yahoo!ニュース オリジナル THE PAGE) #thepage_jp https://t.co/zPO3K0ovmV
— THE PAGE(ザ・ページ) (@thepage_jp) January 22, 2022
「ワリエワの金メダルは動かないでしょう。日本勢にチャンスがあるとすれば銅メダルです。ただし条件はつきます。まず日本勢がSPで得点をリードしておくこと。そして、トゥルソワ、シェルバコワが、フリーで転倒を含む、演技構成点に影響を及ぼすほどの大きなミスを複数回して、逆に日本勢が、ノーミスの演技でフリーを滑りきることです」
北京五輪開幕まで、あとちょうど14日間。時が経つのは、本当に早いわよね。
フィギュアも開幕が近づくにつれて、日々メディア予想が至るところで飛び交っているけれど、
女子シングルで日本勢が表彰台に入れるか?という議論についてはあまり意味を持たない
と、あたしは感じているのよね。
その理由は大きくふたつ。
まずロシア勢の表彰台独占は揺るがないはず。ヨーロッパ選手権での彼女らの演技を見ていたけれど、
クワドジャンプなどの高難度ジャンプを、どの大会でも成否に関わらずほぼ組み込んで来ているロシア勢は、普段から徹底して叩きこまれている。
それだけ多くの実戦経験を積んできているということ。
ワリエワがユーロで珍しくミスがあったけれど、崩れなかったのもそう。
そしてショートのミスであれだけ米記者やコーチからも批判を受けていたシェルバコワが跳ね除けたメンタルの強さは記憶に新しいところよね。
ワリエワにしても然り。クワドをフリーで成功させようとする強さは、見慣れてきているせいか麻痺しているけれども、尋常じゃないメンタルの持ち主だと思うのよ。
そして現行ルールでいかに得点を積み上げる為に、何をすべきかをエテリ陣営は熟知しているのよね。
樋口新葉や河辺愛菜の3A成功は、日本にとって明るい兆しとなる嬉しいニュースだったわ。
けれども、実戦で取り入れ始めてから、ロシア勢に比べるとまだ日が浅い。
そしてやはりフリーでのクワド有無は、現行ルールにおいては、得点差において大きく影響してくる。
全体の演技をまとめ、ブラッシュアップしている坂本花織。ただ彼女は平昌から、ジャンプ構成がほとんど変わっていないのよね。
日本勢の心にダイレクトに訴えかけてくるような、感情豊かな演技表現は、本当に素晴らしいと思うし、特にライオンキング新葉は、
久しぶりに日本女子の演技で、心を揺さぶられるような感動があったわ。
周りの予想などに耳を傾けずに、どうかベストを尽くしてほしいわ。順位も大事だけど、フィギュアっていかに多くの感動を生むかということが、
あたしは重要だと思うのよ。
そしてもうひとつの理由。
日本人が表彰台に入れるかをテーマにするよりも、
ジャンプ偏重、プレロテの見過ごし、演技構成点の公正性などの現行ルールやジャッジを問題点として取り上げた方が、より現実的よ。
AI導入して、よりジャンプを厳格化、というよりも正しいジャッジをしたら、ロシア勢はクワドをそんなに跳ばなくなると思う。
ISUがルールを敷く。コーチ陣も正しいジャンプを教えなくなる、それでも点数が取れるのだから。
日本人選手が、年齢を重ねても長く競技を続けることが出来る傾向にあるのは、正しいジャンプを身につけなさいと指導されているから。
ISUが年齢制限の引き上げについて議論するよりも、まずはAI導入しジャッジ採点やルールを改善しない限り、
ロシア主導の女子フィギュアは変わらないでしょう。ちょうど開催されたロシアジュニア選手権を見てもそう感じたわ。
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まったくまったく同感でございます。
私もライオンキング新葉ちゃんを観るのが本当に楽しみ!悲願のオリンピックの舞台で最高の演技をしてほしいです。観ていて素直に楽しいし、心揺さぶられるプログラムだと思います。前回の宮原さんもメダルには届かなくとも最高の演技で感動でした〜。日本勢には、ベストな準備でベストな演技してほしい、それだけです。メダル予想は本当に無意味ですね…。「大きなミスを複数回」って、
オイオイ〜って感じです;;
>まどか様
まどかさん、こんばんは。
他の選手のミス待ちなんて予想いらないと思います。
各選手ができるベストな演技を見せてくれたら、感動っておのずとついてきますものね。
わたしも 新葉ちゃんのライオンキングが、もしかしたらフィギュアをあまり見たことがない観客ばかりかもしれなくても 心をぐっとつかむ演技をしてくれること信じています。。そして新葉ちゃんを見て、スケート始めたい、って思う子供が出てくること。。
ただ表彰台があるかというと、 ろ女達に、番狂わせ的失敗でもない限り、、どうかな~。スケート見たことがない観客でも、あの3人がノーミスだったら 他の選手達と技術レベルが違うのでは、と気づくと思う。
私もいまロシアJr見ていますが。。もうクワド装備は当たり前。あまりに普通にやるので、トリプルが簡単そうに見える。男女とも。 日本はクワドをキメる強い女子選手が出てこないと、、この先の人気がどうなるか、わからないんじゃないかな。。。
>なっこさん様
なっこさん、こんばんは。
新葉のライオンキング、フィギュアに興味がない方でもスーッと入り込みやすい
作品ですよね。彼女の演技をきっかけにフィギュアを始めたいという子供達がでてきたら
嬉しいですね。
オネエさま仰るとおりと思います。
プレロテやエッジをAI判定にしたら女子で4を練習する選手はほぼほぼ居なくなるでしょうし、GOEの匙加減は謎も多々ありますが許容範囲か?
PCSもジャッジの根拠が不明確で競技として今がギリギリのところにきてしまった感があってね。
普段フィギュアを見ない方、オリンピックは見ちゃう位は気にならないとは思いますが‥‥
そんな状況だからこそ、殆どエッジワークと美しいジャンプで構築された羽生くんのロンカプがマスターピースのように輝いてみえるんです。
勿論クロスで一気にスピードに乗った演技もカッコいいですし、バトン爺のお言葉を借りればスポーツで「劇場」がフィギュアの醍醐味ですよね。
トゥルのアスリート魂は別として^^;ワリシェルも3Aや3-3ルッツループとかで充分勝てる身体表現力がありますし、強いですね。
なんか脈絡なくスイマセン汗
>おばちゃん様
おばちゃんさん、こんばんは。
北京後にルールを大幅に改正しない限り、このクワドジャンプ偏重は
さらにエスカレートしていくでしょうね。まずはAI導入してほしいです。
本当ですね!
せめてジャンプだけでもエッジ、プレロテみてもらえれば、まともに4回転跳んでる判定出る人はほとんどいなくなる→4回転よりきちんと3回転跳ぼう→怪我も少なくなる、ベテランにもチャンスある→正常化…ってならないですかね…。
ただ、プレロテって着氷の回転不足ほど厳格化されていないって聞きます(ルールブック確認してなくて曖昧です。すみません)もしこのあたりにあえて目をつけてジャンプを指導してきた人がいるなら、嫌だなぁ。グレーゾーンっていうか、法守ってれば何してもいいじゃん!って感じに思えてしまって。そうかもしれないんですけど、何か嫌だ!
>rago様
ragoさん、こんばんは。
そうですね、正しいジャンプを跳ぶなら怪我も減ると思いますし、より長くフィギュア競技ができるのではと思います。
ルールブックにはプレロテの厳格化はないですね汗
いまではグレーゾーンになっていますね。
オネエ様こんにちは!
正しくない技術、過度のプレロテは確かにやめてほしいですね
ルッツフリップの跳びわけはリーザや紀平選手、しっかり跳んでから回転するコストルナヤを模倣する選手が増えていけば良いですね
>ボール様
ボールさん、こんばんは。
女子でジャンプの見本となる選手らが今回五輪に誰も出場しないと
いうのが残念ですね。クワド大会になりそうですね、女子は。
オネエ様、こんにちは。
確かに判定にAIを導入したら女子選手のクワドはごくごく限られた選手しか認められないでしょうね。正しい技術で女子がクワドを跳ぶのはかなり難しいでしょう。当然、怪我の危険も高くなる。紀平さんが北京のために4Sを手にしたのに、怪我で五輪選考の場にすら立てないなんて悲劇でしかないです。ミーシンメソッドのジャンプを跳ぶリーザもクワドの練習は怖かったと言います。正直、正しい技術で挑む選手が馬鹿を見る現行のルールとジャッジ、ISUの怠慢は我慢なりません。
北京以降のルール改正を踏まえて、ISUから随時情報が入ってくるはずのロシアの指導法が変わってきてるのかな…と思いつつ。まともなフィギュア界になって欲しいですけど
>fujino様
fujinoさん、おはようございます。
ロシアジュニアを見ている限り、クワド重視なのは変わらずですね。
正しいジャンプの跳び方についても疑問ですし。
オネエ様 こんにちは。
2021/2022版ジャッジングシステム・テクニカルパネル・ハンドブックを見てもプレロテの項目はなくて、離氷時は「エッジ・エラー」と「ごまかした踏み切り」しかないですね。この「ごまかした踏み切り」を読んでも、いわゆる皆さんが嫌うプレロテじゃないような気がします。反面、着氷時は回転不足(1/4のqや1/2のアンダーローテンション)や1/2以上のダウングレードと細かく記載されています。
日本のフィギュア・ファンはいつもプレロテを批判しますが、正式あるいは非正式のジャッジの人達やスケート関係者、フィギュア解説者、元選手や元コーチがプレロテを指摘をしたという記事を読んだことがないですね。日本の情報には疎いので断言は出来ませんが、自分が知っているかぎりアメリカではないです。
もしかしたら現行ルールでは問題がないとか?プロトコルを見てもプレロテで減点されたのは見たことがないし、もしあったとしたら軽くGOEで減点くらいでしょうか?そもそもルールブックに載っていない事を減点なんか出来ないですよね。AI導入しても、ルールがないのであれば測定も出来ないことになります。
個人的には、ジャッジは離氷の時エッジは見るがプレロテなど上半身の動きは問題視しない、着氷時は美しいポージングか否か、それと足元の回転不足を厳しくチェックするのかなと思っています。フィギュアに関しては、オネエ様のほうが断然詳しいので、間違っていたら、すみません。まだまだコメントしたいのですが、長くなるので今日はこれまでにします。
>ペドロ様
ペドロさん、おはようございます。
そもそもクワドがない時代には、プレロテ自体あまりなかったので、ルールにも
最初からそのような記載がなかったのではと思います。
わたしは跳び上がってから回転を始めるコストルナヤのジャンプが好きです。